ホーム > 詩人の部屋 > 快感じゃがーの部屋 > 新着順表示

快感じゃがーの部屋  〜 新着順表示 〜


[56] アナタの虜
詩人:快感じゃがー [投票][編集]


鉄線蓮の如く、

あたしを此処から縛って
離さない


鋭い光は
何度も脳天ブチ抜くの



嗚呼、あたし
アナタ嫌い・・・



胡蝶蘭の如く、

あたしを此処から縛って
離さない


ヤサシイ光で
何度も心髄囁くの



嗚呼、あたし
アナタ好き・・・





どうしてだろう

通り雨みたいな
曖昧な状況


日は差してるのに
雨が降り注いでる




優しさを振り撒いて、
悪戯にあたしをからかうわ



切なくて、
苦しくって



でもそんな傷跡
すべて

疎ましいけれど
愛せてしまうの



それは、きっと
アナタとだから?


わからない

理由なんて




だけど一つ云えること


天使も悪魔も
アナタ次第



傷つけては、
抱きしめる

抱きしめては、
傷つける



全部、全部
アナタ次第



あたしは只、
アナタの虜

2007/06/21 (Thu)

[55] 是、如何に?
詩人:快感じゃがー [投票][編集]


幾度となく
叱咤にぶたれ

歩こうと誓った

この道で



あの時いきなり
逆走したのは


ほんの些細なきっかけ

ただの強がり




降り止まぬ

激しい後悔と
ゆるい懺悔に


濡らされた


独り善がりの
行く末で



人のやさしさに
初めて出逢い、

触れた日



胸が
締めつけられたよ

痛かったよ



でも何だか
恋しくて

懐かしくて


もどかしかったの





にんげんは不思議





先に道を
間違えたのは

わたしなのにね






今夜、
微熱さえ

奪われて

失墜して




計算し尽くされた
故意の恋は

いずこへ



わたしは
知る術を

知らないけれど



まだ同じ顔で
笑ってる


かつて
愛、通わせたひと



一時でも
あなたは

わたしのものだった

そうでしょう?




星明りのなかで
浮かび上がる

未来とゆう
当てもない言葉に


すがるだけの今



過去に怯えて
泣いているだけの今



わたしは
如何にして

あるべきか



神様のくれた
選択肢に

挟まれているの




愛、通わせたひとよ

教えてください



一歩踏み出す
勇気が出ないの

2007/06/21 (Thu)

[54] 妄想
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



識らない朝を
君の部屋で見れたら

どんなにか
素敵だろう



届けたい声が
溢れているの


この空を
埋め尽くすほど

2007/06/19 (Tue)

[53] バスルーム
詩人:快感じゃがー [投票][編集]

頭にゆかない
血液

いま持て余して


次の瞬間

手首から
流れるだけの

汚物に
なる



かなしいけど
これが現実


唾を吐いて

ナイフを
投げた




小窓から
見えるは

隣人の家



黒い壁に
デジャヴュ




輪廻した

パトリックの匂いと



甘い樹液



後悔は

紅海になった




そしてまた
これから

長い航海の旅が

始まるんだね





あゝ

最後の傷が
ひどく痛む



慣れていたはずなのに



わたしはいま
ひとりがいやで


くるしくて
しょうがない





溢れ出す涙

入り混じったバブル




輪廻しよう


鉄の匂いと

甘い束縛





また
裏切られたなら


あの黒い壁が

わたしのまつげを
かすめてく




捨て台詞

繰り返し



呟いてみるけど




妙に大人びて

割り切った
後始末が


浮世の物悲しさを

映し出しているよ

2007/06/19 (Tue)

[52] 苦い良薬、甘い誘惑
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



無害だよ

この愛は



棘も痛みも
憎しみもない



利害じゃなくて

この愛は



ただ
大切にしたい

それだけ





味気ない
現在でも


歯切れ悪い
答えでも



いまはいい

それでいいの



ふたりが
ふたりで

いるということ




いつだって
良薬は苦し


熱を逃がし




遠く 遠くに

流してゆけば



きっと
叶うよ


信じれば
いつだって




あなたはいつも
そこにいる





甘えている
現在でも


上手くゆかない
道程でも



いまはいい

それでいいよ




ふたりがふたりで
あるということ






あさってになれば

また思うよ


考えるよ




未来に賭けて
生きてみようって


終わらない限り
続けようって





一年後も

また思ってる




ずっとずっと

思ってる




麻痺した舌が

そう繕うんだ





毒薬は
いつも甘い

2007/06/19 (Tue)

[51] おもちゃの国
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



おいでおいで

って


やさしい指先で
手招き


あの人は
だれ




おいでおいで

って


キャンディーを
配ってる


あの人は
だれ





良い匂い


釣られて



ふらふらと




いつまでも
子どもでいたい





甘いお菓子を食べて
夜通し遊んで


早起きなんか
しなくたっていい



愉しいことだらけ



ここはおもちゃの国さ




それなのに
みんな

変わっていってしまう


いつかは
気づく




僕は
悪い子なんだと


妖精も
いうんだ



だけど

ねえ


気持ちは
いつだって

ひとつ



変わらないよ




早く
逢いたいんだ



いちばん逢いたい
あの人に

逢いたいの





苦い薬
渋れば

黒うさぎが
来るよ



良い子にして
黙って飲みます


もう
駄々捏ねたり

しない



これからは




勉強もする







大人になる






心が置き去りでも


体は
大きくなっていく



それは
当たり前のこと

なんだ





コオロギの話
ちゃんと聞けば

よかった






今度こそ


あなたに好かれる

利口な子に
なるよ




だけど

ねえ


大人になっても

あなたの前では



いつまでも子ども





それは
当たり前のこと

なんだって






ああ

早く逢えるといいな



明日は逢えると

いいね




逢えるよね

2007/06/17 (Sun)

[50] 黒と白
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



きらきら



美しすぎて
直視できないの


嫌いになれない





ストレートな
言葉が


不似合いな

僕には



うまく

誘えない





たまに夢の中で


君に手を引かれ



真っ青な
空の

入道雲のてっぺんで



やっと
捕まえる

きつく
抱きしめる



感触がある




所詮は夢だけど







あなたの色は
多分





僕の色は
きっと

黒なんだろう




染まらない
あなたが

好き




スカートを

軽やかに
翻す




きらきら


直視できない





でも君は

黒が好きと
いった




星は夜空が暗いから

美しく

目立つのだと






髪の一本一本が

絹のように
するりと


僕の指のあいだを
すり抜けた





透明な


透明な



願わくば
そこでずうっと


笑っていてください


ただ

笑っていてください




君の確かな

透明の愛が


ぼくをいま
生かしているよ



世界の声を
届けているよ






渦巻く痛みを

遠く
遠く

超えて




黒と白が
互いを

引き立てあうよに

2007/06/17 (Sun)

[49] くちびる
詩人:快感じゃがー [投票][編集]

それは雷の夜

咽に貼りついた
気持ちに 火傷

シビレて

心が麻痺しそうに なって

ずっと私を
苦しめている

ずっと



そう 貴方はいなくて
私を求めなくて

誰かは笑っていて...



泣いている親友の 隣で
人事の様にして居られた

あの時の自分
薄情な私


"絆 なんて言葉を
強く 噛み締めたって

最後には

呆気ない結末を
迎えたりするんだ

世界なんてそんなもの"


頷いて
未だ泣いてたね


湿った部屋に浮いた
心無い台詞を

貴女は どんな気持ちで
如何やって


受け止めていたのかな



でも 今なら解る
吐いた言葉の 痛み


自分で自分を
突き落とす

哂える展開



故に

暗闇の中を
何かが 蠢いてる


それは

置き忘れた私自身で


現在、

そんな幻影に
呪われているよ



踠いても
踠いても

這い上がれない



群像

誰かの亡霊



目覚めた日
口の中に広がった

昨夜の後悔は
鮮血の色



砂糖で誤魔化した
苦味が


いま

襲ふ




ねえ
何度目かのキスで

貴方の真実が
此処には亡いこと

見抜いてしまったよ

悲しいけど



見え透いた嘘が 切ない


幻影が 私の前で
ほら見ろと

云わんばかりに
タップを 踊っているの



嗚呼

泣きたいのに 泣けないよ

空が代わりに
泣いているから


"悲しいの?"


返事のない明日



私は確かに生きていて
呼吸をして

泣きそうな気持ちを
堪えているのに


足りないよ



全然 全然
物足りないよ...!





はっと泣き止んだ
小さな空

孤独を吸い込んだけど

もう目一杯...




くちびるに隠した 真実

明日は誰かが
見破ってくれる


頼りない愛でも

思い出に縋って
生きてゆくよりは

マシなんだよ きっと


多分きっと

2007/06/16 (Sat)

[48] ハナコトバ
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



アタシが最後に
呟くのは、きっと
勿忘草の花言葉


耳を塞げば
何もかも

ノイズに変えてしまえるよ



重い想いを
喧嘩キックで

超えてゆこうよ
遠い空へ






アナタが最期に
呟くのは、きっと
ジタリスの花言葉


耳を塞げば
何もかも

夢の中に堕ちてけるよ



重い想いを
バックドロップで

超えてゆこうよ
高い空へ



仰げば尊し。
アナタは居ないけど

超えてゆこうよ
遠い空へ

2007/06/16 (Sat)

[47] 最期の日の愛し方
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



握り返したら、
『ごめんね』の合図なの

やっぱり今日も
答えは同じだった




どうすることも出来ないなら
一緒に生きる意味はない


どうか何も云わずに
あたしの前から去っていって





も一度、あなたは
指を握り返して

傷つきやすいあたしを
庇っているの?



最後の最期で、
中途半端な笑顔は

振り返りたくなるから
優しくしないで





あなたのことを忘れる日に、
愛し方まで一緒に流すから


愛し方まで一緒に流すから

2007/06/16 (Sat)
1853件中 (1801-1810) [ << 181 182 183 184 185 186
- 詩人の部屋 -