詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
掴めない
ぜんぶ
すり抜けて
灰になった
馬鹿ねって
笑うあなたを
遠巻きに
わたしは走る
走る
たまに歩く
つまずいて
でも痛くなくて
そんなユメを
見てるのかな
はっとして
深夜と明け方の
境目あたり
物音に目覚めた
人影はなし
置き手紙だけ
残されただけ
嫌になる
いらないものは
身につく癖に
欲しいものは
手にはいらない
ぜんぶぜんぶ
すり抜けて
なくなっちゃうんだ
走る
走る
疾走して
失踪する
探さないでください
なんて
白々しいと思わない?
探して欲しいって
言ってるようで
疑り深いわたしには
きっと
なにひとつ
掴めないだろうね
窓にかけた
Yシャツ
くしゃくしゃにして
わたし
ひとり
脳内疾走
嫌になる
だけど
思考は
止まらずに
あなたの愛だけ
手繰り寄せている
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ぼたぼた。
つづく小道
辿って、
どうか
迎えに来て
あたしの心
アナタガ見エナイ
明日ハ何処ニアル?
昨日ガ呼ンデル
「今すぐに逢いたいの!」
差し出せる物は
すべて その胸に
ええ、
与えてあげるから
泣かないでもいい
抱きしめるよ
あなたが
壊れそうな夜は
だから
最期はこの血
飲み干して
描いた空へと
飛び立つの
大丈夫
新月の夜
あたしのことは
忘れていいから
ユメはもう既に
あなたの手の中
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押し込んで、
いぢめられるのは
『厭よ。』
これは、、、戒め?
現実の境まで
歩くだけで、
精一杯の日に
貴方はもう一つ
鋭い課題
与へたの。
遠のいてく
なすがままに
雨は
憂鬱を降らして
『帰さない。』
防水加工だわ
独りよがり
ポルノ映画のような
甘い誘惑の夜・・・
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逸脱したように
レールを泳ぐは
わたし
魚のように
世界を泳ぐは
わたし
乗り越えてゆくよ。
追い抜いてゆくよ。
悲壮感すら身に纏い
天を仰ぐは
わたし
綺麗すぎる縦縞に
みんな目を眩ませる
寂しそうな横顔が
誰の好意も寄せ付けない
高く、もっと高く
飛んでみせるわ
弾き飛ばされても
なお、
わたしは鳴くの
本当は
溺れているとも
識らずに...
わたしは、
碧い瞳の
飛び魚よ
誰よりも美しく
死んでゆくわ
詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
鮮明に思い出せないの
あの日の気持ちも
二人がした行為も
全然思い出せないの
あの人が吐いた台詞も
あの人を愛したあたしも
何処からか曖昧に
それは辿っても
辿り着かない
迷走のよな夜
ここにある絡まった糸
まるで知らん振りで
一体何を
護っているの?
もうどうにもならないこと
考えるのは止したいけど
隣に写ったあの人の顔が
あたしのこころ 毎晩こわすよ
あたしは彼の形を
もう思い出せないの
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このあいだ
あなたがくれた、
ダイヤがついた
"赤い指輪"は
空の彼方に
捨てられて
葬られて
なくなりました。
2人の愛も
なくなりました。
いったい何処へ
いったんだろう
知らないことばかりで
唯、背伸びして
あなたに追いつきたい
それだけで
それだけだった
もうどうしようもない。
あたしは二度と
唄えないのでしょう
まだこんなに
空が蒼いのに
まだこんなに
好いているのに
昨日見た映画は、
あたしの想いに
現実味を増して
加速して
ブレーキまで壊れたの
もうどうしようもない
せめてもの
救いのために
どうか笑ってください。
あたしは二度と
唄えないのでしょう
唄えないのでしょう
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雨がやまないよ。
降りしきる中、ポツンと
独り 置き去りのような日
孤独だとわかってて
だから未だ泳いでるのに
君は投げやりな人生を唄うから
僕はまた 闇の陰に
堕ちて行ってしまうんだ
どうしてだろう
僕ら、人一倍繊細なだけで
この世界で生きること
捨て去らなきゃ
元には戻れないんだ
あの頃みたいに
無邪気に笑って、
ただ 愛し、愛されて
同じ時間を共有してみたいと
願っているけれど
今はフィルターが
それを遮ってる
邪魔なものばかり
身に着けてく僕ら
嘘吐くことも
作り笑いも
全部隠して
生きてゆく術さえも
どうしてだろう
僕ら、人一倍繊細なだけで
この世界で生きること
捨て去らなきゃ
元には戻れないんだ
どうしてだろう
僕ら、いっそ切ってしまおうと
心にきめたのに
それすら 虚しくて
何処か 悲しくて
なんだか 心がないてるんだ
此処に生きてる意味を
探すことは本能だと
誰かが 唄ってたけれど
それすら押し込めて
僕ら 行き着く果ては何処だろう
城は今、落ちた。
世界は、終わった。
君は、ヤサシク笑った。
僕は、切なさを
隠し切れないままに
未来を切り裂いてゆくんだ
もうそれだけ
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白い泡のなか
吸い込まれて
音も立てず
消えてゆく
それは当たり前のように
日常の出来事
それなのに
どうしてどうして
こんなに
悲しくさせるの
何処までも
愛しいから
追いかけてしまう
刹那がひたすらに
襲う
君が笑うから
僕も
笑う
要はそれだけのことさ
カタルシスの午後に
2人は繋がれた
欲望のかたまり
君とゆうかたまり
トリカブトの花を
摘んだ思ひ出・・・。
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硝子ケースに並べた
きみが嵌ってる
お菓子のおまけの
動物玩具
ライオンばっかり
集まって
きみの好きなパンダは
出てこない
きみはあたしの声も
無視したままで、
今度はあっちへ
そしたらこっちへ
落ち着きないったら。
酷くあたしを
寂しくさせる
ねえ。
せっかくの休日
久々の晴天
雨上がりだから
何もかも
輝いてみえるよ
久しぶりに
二人きり
手をつないで
本当の動物園に
連れてって
ねえ。
玩具ぢゃなくて
あたしだけに
夢中になってよ
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いつもより珍しく
遅く起きた朝に、
温もりの冷めた
ベッドの乱れを
あたしはヒトリ
眺めたわ
白い白い
霧のなかで
たった一人
取り残されて
あなたはどんどん
逞しくなってゆく
『そんなユメをみていたの・・・』
目が覚めたとき
誰も居ないことが
どうしてどうして
こんなにも怖い
繰り返す
不器用な営みが、
あたしを
寂しくさせてゆく
あたしの知らない
あなたの世界
あたしの知らない
あなたの横顔
気づいたとき
あなたが居ないことが
どうしてどうして
こんなにも怖い
怖い
怖いよ
『傍に居て・・・』
あたしだけを
突き刺さるほど
見つめてて
手を伸ばしたら
すぐそこに
体温があるような
そんな距離を
あたしにちょうだい
有刺鉄線の向こうに
明日は待ってるわ
もう二度と、
冷めたシーツを
あたしに直させないで