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快感じゃがーの部屋


[1057] 幸福を探す旅
詩人:快感じゃがー [投票][編集]

空想の壁に
もたれたままで

あなたの台詞

ひとつずつ
噛み締め

倒れそうになってたの





いつか、癒えるのかな

今日は暗くても

そっと扉開けて
前へ進むしかないわ





祈りを込めた
月明かりの迷い道

銀の花
敷き詰めて、照らす

どこまでも
追いつけない

雲のように





いま

旅立ちの気球
乗って

新しい空を見上げた

仰げば
涙は、こぼれないよ

だけど
あのとき

確かに
幸福を

ここで
あなたと掴んでいたのに






雨に濡れた心
冷たくて

寂しがり屋の本能

眠れないよ

わがまま、捨てた
小さな箱の鼓動





いつか、言えるのかな

明日も暗いけど

それでも
あなたはいないの

ずっと。





手を伸ばした
夢見の光

ただ、許されたくて
寄り添った

そんな朝を
また

繰り返さぬように





いま

旅立ちの気球
乗って

新しい空を見上げる

弱さに怯えて
もう、泣かないわ

信じることまで
やめたくないから

確かな幸福を
もう一度

探す旅





逢いたくて、逢えなくて。

遠く
遠ざかる世界に

響く

切なさと嘆きの歌





窓越しの君は
吐息も感じられないよ

でも

きっと
それは妄想なの

もし

あなたが作った
塀なのだとしたら...





「溜め息のしかた、忘れよう」





いま

旅立ちの気球
乗って

新しい空を見上げた

仰いで
涙の粒が海になる

そして、
あのとき確かに

幸福は

ここで
私を見つけてくれた

弱さに怯えて
もう、立ち止まらない

歩きつづけた
その先で

出会えたら笑いたい





確かな幸福を
もう一度

探す旅

2009/10/20 (Tue)

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