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快感じゃがーの部屋


[1150] △になる日
詩人:快感じゃがー [投票][得票][編集]




○は、○。



君は
そう言うでしょうが



彼がもし

△に
憧れていたとしたら

どうでしょうか



彼は
△になりたいのです



彼は

○である
自分が嫌いなのです



それなのに
○は、○でしか

ないのだから



誰からも

○としか
認識してもらえません



そして

その苦痛は
彼を

苦しめるだけでした



○として

そこに
いなければならない

彼のかなしみは



とても
とても深くて

根強くて



他の誰にも
理解してもらえない

痛みでした



だから
彼は

決めたのです



自分を守るために
決めたのです



△になるまでは
○をやめようと



そう、決めたのです



彼は、

ええ。



本当に
信じていたのです



少しでも
△に近づければ

自分は、また

あの日のように
笑えるんだと。



本当に
信じていたのです



きらきらした
眼差しで

わたしを
見つめた夜を



わたしは
まだ

忘れてはいません



忘れられるわけが
ないのです



さて。

この話の
つづきを知りたいですか



ですが

残念ながら
それは、ありません



わたしが
知っているのは

ここまでなのです



彼は
まだ、

△ではないのです



でも

相変わらず
○を拒んでいますよ



△になる日を
夢見ています



そんな彼は
愚かでしょうか

ただの
不幸な男でしょうか



それは

私には
分かりません



けれど、

△になる日は
いつか

くる気がしています



彼が
信じて

思っている限り



彼は、

△に
なれるのではないでしょうか



はて



あなたは

どう
思われますか?



2009/02/10 (Tue)

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