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快感じゃがーの部屋


[1552] 運河と一滴
詩人:快感じゃがー [投票][得票][編集]


丸い お部屋の[片隅]で
そっと うずくまり 息をする あなた

私は いつかの[残像]とやらを
この目に映して 見てたの かしら

だとすれば そんな [まやかし]
一体 誰がどうして 見せたのかしら

この美しく 清らかな営みを
壊そうとする輩は
何処にだって 潜んで 居る



太陽の半分を 分け合った 朝に
ひっそりと 声を押し殺し 泣いて

心は 世界に 呑み込まれてしまいそうだった

一層 それでもいい と
あの日の[誘惑]に 負けた色彩



愛して居る とか 不変である とか
そんな言葉が欲しいんじゃ ないわ

感情のままに 生き抜くためには
犠牲も代償も厭えない でしょ?



もしも 明日 世界が終わるとして
ひとつだけ 願いが 叶うなら

私は あなたに この痛みを 見せたい

他でもない あなたに
私のすべてを 触れてほしいの



生れ落ちた瞬間から
瞳を閉じる その時まで。

ふたりは 泣いてばかりの
弱虫だったけど

こんな回想も 悪くない

[無意識]での再会を 祈ったら
さぁ しばしの別れ しばしの 休息



丸い 地球の何処かで
今度こそ

[偶然]を 分かち合えるように

2011/08/21 (Sun)

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