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快感じゃがーの部屋


[1554] 気まぐれの星
詩人:快感じゃがー [投票][得票][編集]




眠れない朝に
まっさらなノート

答えは、あるの?
涙の染みがついた枕



確かに、ここで
信じようとするけど

嘘みたい。

幸せの種
溜め息に変わる



世界の入り口は冷たくて

花も枯れたなら、
散るだけの

淋しい日に



言葉もなく
鍵は、閉められた

鏡の中の私は
泣いていた



このまま漂い、彷徨って

風に流されてゆくのも
いいけど

それなら
藻掻くのもいいじゃない

どうにでもなれって。



気まぐれの星を見に行こう

昨日の君が
手を振る丘で

青白く、光り輝く
あの空の

見えない場所に
見えない夢が笑う



気まぐれな世界だけど
たまには微笑むよ

それが、偶然でも。

勇気なんてさ、
毎日生まれる

知らない場所で
知らない愛が疼いた



心の奥に吐き溜めた
不安も不満も

ないものねだりな
自分の幻影を

映した顔だった



隙間からこぼれる光は
とても温かくて

それは、君に似てる

晴れの日の
シャツの間

通り抜ける風の
優しさ、みたいに。

思わず、もう一度
坂道を走りたくなる



見上げれば、空がある



このまま戸惑い、躊躇って

嵐が去るのを待つのも
いいけど

それなら
探しに行くのもいいじゃない

どうにでもなれって。



気まぐれの星を見に行こう

明日の君は
すぐ、目の前

したたかな夜の闇の中

見えない場所に
見えない色が眠る



気まぐれな世界だけど
幸福は、ここにあるよ

たとえ、幻でも。

勇気なんてさ、
毎日生まれる

知らない場所で
知らない花は咲いた



君の知らない場所で
君の知らない愛が
君の知らない花が

君の知らない夢が



気まぐれな世界だから
ときには、うれしいよ

幸福が雨に濡れて
新しい芽を出すなら

それは、きっと
君の中にあるから


2011/08/27 (Sat)

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