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快感じゃがーの部屋


[1633] ハルシオン
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




お願いがあるの
とても、バカみたいなこと

だけど本気なの、神様!
笑わないで聞いて



わたし

あのひとの
ハルシオンになりたいの

それがなきゃ
眠れないんだって

不安になるんだって。

彼、そう言ったの
かなしそうにわらったの



だから
あのひとの
ハルシオンになりたいの

ならなきゃ、だめなの



わたし

なんにも知らないで
どうでもいい自分の話ばかり

無邪気に笑ったりして

きみのこと知らなすぎて
不用意に傷つけて

すごくすごく、ごめんね



それを知らなかった
無知なわたしは

このあいだ
はじめてやっと理解して

せつなくて、涙が出たの



なんだかわからないけど
こころが痛くて

くるしくて
いとしくて

いつのまにか、泣いて



わたしが

きみのハルシオンに
なれたならいいのにって。

本当に、そう思ったの



わたしが
きみの
ハルシオンになれたなら

いつでもどこでも
そばにいてあげる



わたしが
きみの
ハルシオンになれたなら

いまでも、あすでも
ぜんぶをきみにあげる



わたしは
きみの
ハルシオンになりたいよ

呼んでくれたら
飛んでいくから



眠れない夜は
抱きしめるから

子守唄をずっと
歌ってあげるから



きみが名前を呼んでくれたら

わたしは、無限の愛を
ここに作り出せるの



神様。

わたし
あなたが「NO」と言っても、

今日から

あのひとの
ハルシオンになるわ



あのひとの夜を
わたしが灯すわ



愛しいひと

わたしを
きみの

ハルシオンにさせてください



きみのこころを
わたしがうめたいの



2012/05/30 (Wed)

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