ホーム > 詩人の部屋 > 快感じゃがーの部屋 > 異邦人

快感じゃがーの部屋


[1636] 異邦人
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




奪い返そう
白い月の跡

とどめの言葉は空を舞う



鈍感なほうが
生き易いんだ。

寧ろ、

何もない世界が
自由で羨ましい



謎めいてる
今日

月の生態

落下した朝
鬱ぎこんで黙る海



彼の噂は
素通りしてゆく

ひとりでに
そう、ひとりでに



銃声は、心を殺せずに

意味もなく
君が泣く

鳥も鳴く



それは
嵐の予兆のようで

訳もなく、また
争いが始まるよ



同じ空気を吸う
私たちなのに

同じ太陽を見る
私たちなのに



同じ月を見る
私たちなのに

同じ空の下に
生きる

私たちなのに



同じ宇宙に
今、このときに

同じ生命を
燃やしている

私たちなのに



銃声は、心を殺せずに

意味もなく
君が泣く

私も泣く。



それは
まさしく嵐の予兆

訳もなく、また
争いが始まるよ



ただ少し
新しい味を

試してみたいと
思うだけの日に



互いは互いを
蔑み笑う

傷つけ
傷つき

夢は現実を超えて



もう、ふたりの手には
負えない世界に

変わってしまった



まさか、

異邦人の口づけで
目覚めるなんて!



恋にも似た

新しい感情が
私を満たし

いつも痛々しく、そう



ここで
死なせたがる

憂いの朝...。



「異邦人は決して、笑わない」



2012/06/10 (Sun)

前頁] [快感じゃがーの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -