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快感じゃがーの部屋


[1672] 鋭角
詩人:快感じゃがー [投票][得票][編集]



愉しいことと痛いことは
紙一重なのに

私は、またそれを
すぐに忘れてしまう。


想いを守ってばかりじゃ
生きてはゆけなくて

貫くだけでは
成長できなくて...


鋭さに魅せられて
思わず、溜め息がこぼれ

白くなって溶けた
あの冬・あの朝


不恰好でも
待ちつづけたなら

蕾の幾つかは
咲くのかな


でも、待機は放電
“予定は未定”

私は焦って
積み木を崩す...


ほら、いっそ
ぜんぶ摘み取って

種をまくことから
始めてみない?


それこそ
最良な気がしてる

そう思うのは、罪なこと?


私はコレクターに
なりたいわけじゃ、なくて。

本質を映せる
鏡が欲しいよ


もし、強請るなら
ふたり

泣きそうに笑う
ポラロイド


君に撮ってほしい

いま、この瞬間を
採ってほしい


そして、あの鋭さを

いつでも
身に着けられるように

私は鋭角に
こだわりつづけるんだ


“だあれも知らない
ある日の心模様...”


2012/10/23 (Tue)

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