ホーム > 詩人の部屋 > 快感じゃがーの部屋 > 知らない私

快感じゃがーの部屋


[193] 知らない私
詩人:快感じゃがー [投票][編集]

訳もなく 悲しくて
意味もなく 泣き出して

ねえ 見えないよ


"全て"って 何処から何処まで?





行く手塞ぐ 白い壁は
その意思を持って


高く高く

天へと伸びた










だから今 私は

『空の色を知らないの』















やるべきことは解ってる

けど



その先の痛みも 知っているから





利害 計算して足踏み





『怖くて 前に 進めないんだ』










"私は 何処で 迷っているの?"










爪先で立ったまま
目隠しで歩いた


あの日のことは 忘れない



何もかも 投げ捨て
笑ってみたいと


誓った日の歌を 忘れない









でもね

『やっぱり 一人は嫌だよ』







ほら そうして
ささやく誰かの声 打ち消して

私は また嘘を吐く



自分で自分 騙してる










耐え難い寂寥感


込み上げる 不安が




逃げることを選ばせてしまうの










ああ もう 効かないよ


心は麻痺寸前









手を振るひと


白けた明日は 遠退いてゆく...



















ねえ

君がいたなら、君がいるなら



世界は笑ってくれる?








信じることは怖いけど

もう こんな気持ち うんざり




揺れる景色 別れを告げて


ダメで元々





『飛び込んでみたいから』












いま

貴方のくれた勇気で
未来を叩いたら


私は 空に逢えるかな







ああ 早く


はやく





逢いにきて










ドアの外

知らない私が 待っている

2007/09/24 (Mon)

前頁] [快感じゃがーの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -