桜が散った後のアスファルトの上雨も降ってピンクとねずみ色は交じり合い踏まれ、踏まれ行き見るも無残だった美しい時は皆、調子の良いことだけ云って愛でるがそれも枯れれば終いふと、そのとき思い出の蓋を開けて玩ばれて捨てられたあの日の惨めなあたしが顔を出した
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