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快感じゃがーの部屋


[252] 暴走列車
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



どうしようもないと
識りながら

そう。

ボクは唄ってた





どうしようもないと
識りながら

そう。

イマを塞いでた










脱線するには
早すぎる





此処に引かれた
レールを


走るだけ

走るだけ







火花散らして
走るだけ















過ぎ去れば
もう二度と

停車なんて出来ない


長い長い道のり





各駅停車の旅よ










望むは
死への直通特急















術がないと
識りながら

そう。

ズット夢見てた





術がないと
識りながら

そう。

空に祈ってた










暴走列車は止まらない










ぐちゃぐちゃの
先の見えないレールを


走るだけ

走るだけ







要らない部品は
捨てちゃおう















いざナイフを見れば

ボクは
立ち竦むのだろう





笑っているあの人が

ボクを
生かしたいのだろう





知らない世界で

奴らは

好き勝手なことを
ぬかしている






お前にボクが理解るのか


お前はボクになれるのか










低俗なノイズは
切り裂いてこう



このままぢゃ
ボクは

『泣きそうだから・・・』












暴走列車は
絶望を乗せて


まだまだ行くよ


黒いレールを





かなしみの汽笛は

同志を
揺さぶり


幸福を轢いて
空へと昇る






でも
行き着く先は

そう。






『誰にも分からない・・・』

2007/10/25 (Thu)

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