詩人:快感じゃがー | [投票][得票][編集] |
キスの温度に
委ねたのは
生温い
幻想
現実が
すべてじゃないことを
識った日に
引き攣って笑う
きみに
恐怖を憶えた
浮かぶ言葉
投げかけられずに
昇華したはずの
今朝の
わだかまり
ああ
また増えて
陶酔も
美しいと
あなたなら
微笑んでくれるでしょうか
水仙花に
滴を溢したあなた
初めての黒服は
皺皺の
ままで。
笑えないよ
ねえ
ちいさな背中が
語るのは
見落としそうで
でも
深い悲しみ
舞う部屋に
掻き鳴らす
運命が
聞こえたなら
今すぐ
会いにきてほしい
強引に
強引に
喩えば
雨の白昼夢
滑り込んだ
紙切れに
消せない
きみの言葉
まだ
握り締めて
いるの
壊したい
壊せない
冷めない
気持ちが
秋風のなかで
きみの顔を
ずっと
見つめ続けているよ