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快感じゃがーの部屋


[426] 覚醒日
詩人:快感じゃがー [投票][編集]

奥行きのリアルに
少しだけ

慄いた


ふたりは

生まれたときから
一緒だった

みたいに


考え方とか
語尾の癖

好きになるものまでが
一緒だった


時々

ほんの1ミリの
乱れも

厭になる


過敏な季節かな


悪い風潮が
自分にも

流れ着いてきている


舌打ちで
終わらせて

答えを待った


歩幅
合わせてみたり

同じ歌
口ずさんだり


虫歯を
見つけて

喜ぶところまで


何もかも
共有

しておきたくて


ちょっと
躍起になってた

気がする


今更
だけど

感じるのは


薔薇のない
刺も

刺のない薔薇も


つまらないって
ことだ


興味はない


薄れ消えゆくものに

見入ってしまう
時間こそ

大切にして居たい


多分

人間ってのは
そうだ


妄想が
微笑みを拒んで

堕落した後で


不意打ちの
溜め息


望む成果は
得られないことを

知る


ぼくの予感は
偶に

当たる


(それも
良くないことばかり)


くだらぬ夜に
魅せられすぎて

酷く

方向性を
誤った感じ


謝罪より
感謝の弁ってやつを

大切に
取っておくのは


やっぱり
性分だろうから


適度な
距離で

まだ護っておこう


心の痛みで
死ねる

なら


こんなに
素敵なことは

ないさ

2009/11/11 (Wed)

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