詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
無言のまま
置き去りにされた
二人の季節は
北風の中
ねえ
あの時
私が手を引いても
多分
良かったんだけど
君が靡かなかったことも
知っているから
こんな後悔も
如何しようも
ないよね
あー
最後に
何か言えたなら
この唇は
君にどんな言葉を
捧げたかなあ
ありがとう?
さようなら?
それも何だか
在り来たりで..
だけど
強がりで
意地っ張りな
私だから
美しい台詞は
出てこなかった気がする
ちょっと考えて
深く溜め息
夜空に
星はなく
出会った日から
今日までの
沈黙に落とされた
手の中
光る合鍵が
二人を繋ぐ
唯一の
絆みたいに
思えていたよ
ただ一人
許してくれた
私を認めてくれた
そんな
存在だった
あなたが
まさか
過去のひとに
なってしまうなんて
ねえ
あの時
私から幕を下ろしても
本当は
良かったんだよ
それでも
やさしすぎる
君だから
選んで
傷つく側に回った
そうゆうことでしょ?
ああ
こんな後悔も
もう
如何しようもないのに
痛み
受け止めたつもりで
二人
すれ違った
キスのタイミング
はらはら
落ちる楓は
紅葉を忘れた
真緑で
不意打ちの
ざわめき
そう
君がくれた朝日と
馨る
ときめき
探さないでね
恋の痛手は
そっと
北風が吹き消して
確かな足跡も
いつしか
次の誰かに
汚される運命と
したら
今は
刻んでおきたいの
君を
そっと
そっと
やさしく遠く
壊れないよに
包み込んで。
今は
君を刻み付けて
生きていたい