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快感じゃがーの部屋


[506] 地雷の上に咲いた
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




あれは、やだ。
これも、やだ。

それも、だめ。


こっちがいい。










ごちゃごちゃ並べて
己を通す



よりどりみどり
選り好み










みぃんな、そう
満足なんてしない



てっぺん
遥か越えて、

追求したがる















モノが溢れる、この時代
使い捨ても

いいとこだ





裕福になった
でも、心は貧しくなった





選択肢が増えるたび、

僕らは
ワガママになってゆく















あるとき、
誰かは「よい」と言った

貪欲に
生きることの

何が悪いのか、と





そして、
誰かは眉をしかめた

それは「強欲」だ

勘違いも甚だしい















戦争を知らない私たち
風化してゆく、現実



時間の流れは
傷跡を、癒すけど





痛みまで忘れたら、だめなの

そうでしょう?













今ここにあるものを
受け入れて

抱きしめて、





感謝すること、愛すること。










ねえ

欲しいなら、与えてみて



水もないのに
花は咲かない。





ねえ

もう一度、考えてみて





心臓の鼓動、まばたき
爪先まで流れる

赤い血液





死んでいった命と生かされた命





きみを作る細胞、
ひとつひとつ。










ねえ

胸に手を当てて





もう一度、よく
考えてみてよ


2008/03/04 (Tue)

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