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快感じゃがーの部屋


[780] 悲しい性
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



この世界で
生きてゆくことが

近頃は、



ただ

辛いだけのものに
なっていたのは



間違いない。



認めたくなくて
傷つきたく、

なくて



もう何もかも
要らないと

拒絶してしまいたくて。



折れそうな
夢を

何度も探った



信じてたんじゃない



「信じたかっただけ」



そして
多分、

もうひとつ
確かなことは



誰も私の影に
気づいては

くれなかったこと。



嘘を見抜くことも
真実を

知ろうとすることも、なく



歪んだ景色は
何処かへと

傾いていったんだ



どこまでも
厚い壁で

自分を守って、



なんとか

ここまで
生きてきたけど



きっと、

それももう
オワリ。



「突き通せないよ」



だから、
死んでしまおう。

安易な選択



心の闇は、
いつまでも

闇のまま。



だけど、



謎めいてるほうが
そう。

「性に合ってる」



心を慰めて、沈む夜



こんな切なさ、
ですら、

あなたは



なかったことに出来るの?


2008/05/03 (Sat)

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