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快感じゃがーの部屋


[803] 未明
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



此処から其処へ
其処から先へ



何処も彼処も埋まってゆく

他愛もない日の言い訳










あなたが

ほんの少しだけ
残した滴と



衝撃










闇ならば怖くはないよ
いつも

味方だと識った










嘘を吐くより
騙されていたい

殴るよりかは

殴られたい










ああ そう
解らないでしょ

でも それでもいい










傷つくことの強さを
あなたは 知らない










そして

それが
不幸なことなのかも

あたしには解らない










御覧

翻す夜のカーテン










滑り込めば一人ぼっち










表裏一体の明日は
すぐ 傍にあるの

疑り深く動かした眼

過去の大群がちらり










鮮やかな花びらで
誘っているんでしょう

ねぇ










笑わないで

容易く弾いた血液の赤



知らばっくれないで

朝に溶けた
口紅の赤










また
あなたは埋めたがるのね

隙間とゆう隙間
引っ切りなしに 攻めて










今日も他愛ない夕暮れ

言い訳が転がるよ
そこら中

散らばったままで
手もつけられぬ

嫉妬の葡萄色










ほら

騒々しい日常に
落ちた祈りが影を作って

這いずり回れば
付き纏う

嫌悪は

もう 春の日差しに 霞みゆく










こもった熱に
真夜中

あなたが隠した愛










沸点は上昇





此処も
いずれは

あなたが
埋めてくれる

のでしょう?


2008/05/11 (Sun)

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