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快感じゃがーの部屋


[816] 最後のフレバー
詩人:快感じゃがー [投票][得票][編集]





はじめての恋 は ミントの味





揺れながら
歩いた

アスファルト





目が合うだけ で
嬉しくて

その度に 過呼吸





胸が 騒いだ










2度目の恋 は はちみつの味





甘すぎる毎日 が
こわいくらいに

透き通っていて





君は
いつも 穏やかな顔で

微笑んで





頭を撫でてくれた










3度目の恋 は メンソールの味





時々
苦いあの 感じ





嘘吐きな君に
翻弄されて

でも 好きで

楽しいこともあった けど





上手くはゆかない
現実を

知ったよ










4度目の恋 は 血液の味





好きばかりじゃ
だめなんだと
気づいた

19の冬





愛されたい
が故に

口をつぐんだ日々 より





あの日の痛み が
勝ってしまったの










そして今





5度目の恋 は バニラの味





甘辛い
この距離 を

大切にしていたい





壊れてしまう
約束が

あることも 知っている けど





ねえ





これが
最後のフレバー に なるように





明日も隣で
笑って みるよ





そうしたら

答えは
返ってくるから





ずっとこのままで



ずっとこのままで





これが
最後のフレバーに

なるように




2008/05/13 (Tue)

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