詩人:快感じゃがー | [投票][得票][編集] |
気づくと
すぐ
冷たくなってる
ミルクティー
火傷するくらいの
蒸気も
どっかに行っちゃって
温め直してみるんだけど
気持ちまでは
チン できなくて
結局は
捨てちゃうの
バイバイ って
排水溝の向こうの向こう
ちょっぴり強引?
でも
あたしのカップは
一つしか
ないからね
はやく
新しい味が
飲みたいんだよ
気づくと
甘くなくなってる
ミルクティー
最初は
一個の角砂糖で
十分だった
本当よ
なのに一つ
また 一つ
増えるたび
足りなくなっちゃって
肥えた舌は麻痺してる
ねえ
満足できないよ
桃源郷の向こうの向こう
ちょっぴりわがまま?
でも
あたしのカップは
一つしか
ないからね
どうせなら
ほら
美味しいほうが
いいでしょ?
"ミルクティーの
角砂糖なんて
一つあればマシよ
あたしのは
苦いばっかりで
全然甘くないのよ!"
って
いつだったか
Sisが言ってた
だけど
あたしは
やっぱり嫌
甘ったるいくらいが
ちょうど
よくって
砂糖もミルクも
好きな時
好きなだけ
継ぎ足してくれる
そんな人じゃ なきゃ!
ねえ
あたしは
カップを
毎日磨くから
注いでほしいの
甘い
ミルクティー
多分
明日は
一回り大きな器に
なってると思うんだ
(その予定)
ねえ
あたし
すぐ
蓋をするから
注いでほしいの
出来たての
ミルクティー
そしたら
きっと
冷めないまんまで
ふたりは
ずっと幸せ ね
(その予定)