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快感じゃがーの部屋


[899] さなぎのわたし
詩人:快感じゃがー [投票][編集]


ふたりがしたことに
意味はなかった

ただ立ち止まって
少し

痛みを見せ合っただけ

だけど

わたしは

あなたを
悪者にしたくないから

まだ泣かないよ

まだ
泣いたりしないよ

雨が止んだら
駆け足で

君の家へと
行ってみるつもり

そのままにしてある
コートと置き傘

それから

あの日拾いそびれた

心もちゃんと
引き取りに。

でもね

笑える自信が
消えちゃいそうだから

なるべく
遠回りで行こうと思う

そうしたら

ねえ

お別れの言葉を
考える時間だって

あるでしょ?

あなたを
悪者にしたくはないから

もう俯かない

そして
空の色

この目で確かめてみるね

やっと

本当の笑顔が
作れたときに

詩人は
今日を振り返って

なんて
くだらない一日だったの!

って

後悔しながら
泣いて歌うわ

なんて
馬鹿げた自分だったって

なんて
幼稚な自分だったって

泣きながら
嬉しいうたを歌って

君の写真

コロンも
過去に変えるの

だとすれば
それこそ

詩人が

詩人をやめるきっかけ

行きつく答えは
自然で

明白

私は

「不幸の種」の
肥料には

ならないよ。

またね

もう一度
逢える日まで

「さなぎのわたし」

さよなら

2008/05/28 (Wed)

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