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快感じゃがーの部屋


[927] 夜半
詩人:快感じゃがー [投票][編集]



きこえない日

何もきこえない日










痛みは

ただ
通り過ぎ





現実と夢の境界

溺れる










乱れなく
降り積もった灰



あなたの空から
わたしへと










絶え間なく

降り注ぐ



そのかなしみの声










ただ
傍にいてくれる


それだけで





救いだった夜も

確かに
あったのに










大人に
なればなる程

何故、苦しい?










重い荷物

沈む海の底で





「ここには、酸素がないね」










闘う日常

こんな世界に





日は昇り

罪まで
甘く照らして










他愛ない全てが

残酷に
輝く










自由と
引き換えに

得た





ふたりの居場所










ねえ





もう少しだけ
期待して










試す月










これは

ただ一つの、悪夢


2008/06/05 (Thu)

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