ホーム > 詩人の部屋 > 快感じゃがーの部屋 > 千秋楽

快感じゃがーの部屋


[959] 千秋楽
詩人:快感じゃがー [投票][編集]




辛酸を舐めたら最期

これで、今日も終い





あたしが
今なお

張り続けているのは

正義の声じゃなく





虚勢なんだ










不意に抜け落ちた記憶は
辺りに散らばり

まあるい夢を食い潰す





だけど、それも終いさ
堂々巡りなら

愛が尽きることも
ないだろう










罷めないで

痛みなら幾らでも
請け負って





悪と呼ばれるからには、

救いようのない現実も
好きなだけ

遊ばせてあげるから。










だけど

ねえ





あたしに出来るのは
そんな、

遊戯でしかなくって





虚言も虚飾も
魂に染み付いて

影を落として離れない










もし許されるなら
疑うことを止めないで

すべてを望まれることが

如何仕様もなく
切なくて





刹那過ぎるから

もし、願いが叶うなら
どうかその時は





浮き世の果てで
待っていて欲しい










はらり

落ちてゆく桜は
どんな色をしているか





ふらり

訪れる四季は
崖の紅葉も赤く染めるのか










この眼で

心で、
確かめたいんだ










さすれば
今度こそ終いさ





本当の、本当に終いさ



2008/06/16 (Mon)

前頁] [快感じゃがーの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -