嗚呼、壊れた。いま壊れたよそれは突然のこと青天の霹靂音も立てずに,きみが見えなくなった夜にあたしはひとり名前のない猫コトバを買い被り,疎まれたなつの向日葵を折り曲げた花びらを黒く染めて現と幻を泳ぎだすの息継ぎのないクロール裸足のままで夜の真下追い詰められた感覚シャボン嘘の温度泥を塗った壁画はどれも全部切り裂いちゃおうそんな日々には蓋をしちゃおう空を赤く魅せた赤く魅せた後悔のナミダ
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