詩人:快感じゃがー | [投票][編集] |
光を集めたら
星になるって、
本当に信じてた
あの頃は。
ただ、
現実は重すぎて
容赦なく
あたしは脱がされて
能面みたいな
誰かの顔
ほんの少しだけ
緩んだの
見逃せないよ
一瞬の動きだって
世界は
時々、
針山のように
そこで
何かを
待っているだけ
先生が
今日は
帰りなさいと言った
笑えない
だって、
愉しいことがない
泣けない
だって、
かなしいこともない
漂い流れ着いた
その先に
きっと
救いなんて
"..."
お前は道具だと
鋭く
尖った一瞥をくれる
そんな程度の
お話
嘆いているのは
昨日の続きよ
あたしは、
死にたい訳じゃ
ないけど
先生が
今日は
黙っていい子にしててね
って
頭撫でた後で
そっと
剣を引き抜いた
教室が
いつもと違うのは
気のせい
なんかじゃないの
教卓が汚れてる
その床が汚れてる
あたしの机が汚れてる
あたしの心は、汚れてる
こんなことが
したい訳じゃ
なかった
でも
大人になるって
こういうことなんだと
言い聞かせたら、
夜に
なったんだよ
人間は
いつまでも
欲望を
卒業できない