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トケルネコの部屋


[138] Shaggy‐code
詩人:トケルネコ [投票][得票][編集]


あいつが云った用済みの花は
心地良く路上に眠っていた
フラスコからカメラを取り出し
ぺットショップで蠢くバナナを買った


冷めた秋口 のぞく扇面光の端っこに
イエスとパンダが寝そべって
雪崩打つ歓喜のテロを眺めてた

あいつは東京マウスのよう
臭い霊柩車に押し込まれクロークルームへ消えるらしい


「カナリアを手放す事は
     約束を預けることに等しい」


言葉にすれば陳腐なポーカーも
ジョーカーの視線に囚われる始末


歌うことで雪ぐ前に
殺すことで孕む後に

誰かが捨てた用済みの花は
カメラとバナナに犯されて散った


(だからどうしても……)


叶う前に死ぬことは
破る後に産むことは


「きっと罪深い罰を得るに等しい」



2010/02/19 (Fri)

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