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トケルネコの部屋


[202] クジラ@回帰線
詩人:トケルネコ [投票][編集]

どこからともなくやってきた世界
美しく紐解かれた世界の果てで
人間神話のプラトンが身を投げる

人面野獣サジタリオ
松明かざして弓を引く マングローブの月の向こう
ほとばしる谺の稲妻 カガる過程は少年少女の胸を打つ

レッドバルーンはフワリと割れて れぞんでーとる儚く散らす

看る診た魅せる見渡す限りの悲恋のヘーゲル
我ら至って徒の塵灰

ずっと人間
ずっと墓石

小人のパレードに夢うつつ銃声 
ひどく焦がれた電気椅子の犬
言葉は此処に クジラの背に 跨ったままフリスピーでポン
ほとばしる子猫の息遣い 大正初期に世界が丸まる音がした




(クシュ)


2010/06/15 (Tue)

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