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トケルネコの部屋


[206] 記者Xの献身
詩人:トケルネコ [投票][編集]

雑誌記者「ペペロンチーノね」
MAKISHI「初めまし‥え?」
雑誌記者「顔にペペ食いたいと書いてあるから。すでに注文はしといたから」
MAKISHI「…あざーす」
雑誌記者「三人前ね」
MAKISHI「へ、今日の取材二人だけすよ」
雑誌記者「備えあれば?」
MAKISHI「…憂いなし?」
雑誌記者「腹が減っては?」
MAKISHI「戦はできぬ」
雑誌記者「NO。取材はできぬ。今は二皿くらいは食いたい気分」
MAKISHI「…あなたが余分に食べるのですね」
雑誌記者「武士は食わねど?」
MAKISHI「高楊‥」
雑誌記者「割り勘ね」
MAKISHI「いや、それはあな」
雑誌記者「じゃ、早速今回の2ndアルバム『吠えホエール』のコンセプトについて聞かせてください」
MAKISHI「……昨今話題になってるじゃないですか。伝統のクジ」
雑誌記者「反捕鯨ね」
MAKISHI「…そう。俺らは、」
雑誌記者「つまりアンチアンチ捕鯨ってわけだ」
MAKISHI「うん。俺らは日本を代表し」
雑誌記者「サムライブルーときたか」
MAKISHI「え?あ、はい。まぁつまり」
雑誌記者「岡田じゃ無理だろと」
MAKISHI「おかだ?」
雑誌記者「やはりオシムか…」
MAKISHI「…その、外人どもに舐められてたまるかっていう大和だま」
雑誌記者「個人的には理解できるが、日本人の弱点を補うためにも必要だね」
MAKISHI「弱点…すか?」
雑誌記者「ズバリ、攻撃力。」
MAKISHI「はぁ」
雑誌記者「シュートは打たなきゃ入らないんだぜ?」
MAKISHI「ごもっとも」
雑誌記者「で、君の主張のゴールはどこにあるのかな?」
MAKISHI「いや、だから傍若無人な欧米の」
雑誌記者「やつら白人の強さは体格のせいだと?」
MAKISHI「欧米の…」
雑誌記者「NO!これだけは言っとく。彼らの強さの秘密は……」
MAKISHI「ひ、秘密は…!?」
雑誌記者「それは・・・・・・」
MAKISHI「それは・・・・・・?」
雑誌記者「最近どう?」
MAKISHI「…………」
雑誌記者「次作の構想とかも聞かせてよ」
MAKISHI「…次回は世界平和について、人種を越えた愛」
雑誌記者「卓球ね」
MAKISHI「ピンポォーン」

2010/06/15 (Tue)

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