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evansの部屋  〜 投稿順表示 〜


[58] 夏の恵み
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自然の大地に
広がりゆく

広大な田畑から
自然の夏の恵み

とうもろこし
かぼちゃ なす トマト
枝豆 きゅうり スイカ

島崎藤村ゆかりの
城下町 信州 小諸

広大な山並みと田畑

あの夏の日から
30星霜のときはながれ

いま 思い出す

幼少の私と籠一杯の
野菜を乗せたリヤカー

祖母に引かれて
幾度となく通り過ぎた
あの 夏の あぜ道

獲れたての夏の恵み
ひと夏の甘い夏の思い出

2004/07/22 (Thu)

[59] ひまわり
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きょうも
この星のどこかで

夏の太陽を
燦々と浴びて

黄色い花を
大きく咲かす

みな
一斉に太陽に
顔を向けながら

この地球上に
いまなお
起こり続ける
人権侵害
環境破壊

みなが
人間として共通の

ひとつの
普遍的な価値観で

進みゆけば

この星は
平和と人道
自然との対話に
満ちあふれた

われら人類の
晴れ舞台へと

変わりゆくに
違いない・・・

太陽に向かい
揃って咲く

向日葵のように・・・

2004/07/22 (Thu)

[60] 堤燈
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人びとに安らぎを与える
ひとつの あかり

人びとに郷愁を感じさせる
ひとつの あかり

ちょうちん

線路の下の歓楽街で
夏まつりの会場で
都会のビルの谷間で
蛙の歌声響きわたる
田舎まちで

今夜もこの星の
何処かで

さまざまな人の
さまざまな想いとともに

淡い明かりが放たれる

「ひとのために明かりを燈せば
わがまへ あきらかなるべし」

ひとつの出会いが
ひとつの言葉が
子どものこころを
大きく変える

未来を担う子どもたちが
そして われわれ大人たちが
みんな みんな
より善く生きるために

きょうも
慈愛の提燈として

ひとり一人を

照らしゆく・・・

2004/07/25 (Sun)

[61] 環状列車 9両編成「十界号」
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いつから 何処から
運行しているか
解らない循環列車

1両目には

病気や人生に悩み疲れ
苦しみの中を必死に
もがく乗客たち

2両目には

衣食住のものに飢えて
愛情と知識に飢えて
貪る乗客たち

3両目には

弱きものを見下しいじめ
権力や利己主義に媚び諂う
愚かな乗客たち

4両目には

互いに相手を罵り
暴力が横行する
怒りの乗客たち

5両目には

みな何もせず
ただ座っている
平穏な乗客たち

6両目には

招待旅行の仲間に囲まれ
歓談止まぬ乗客たち
天にも昇る想いを胸に

7両目には

講師の声に耳を傾け
書籍の研鑽エリートたち

8両目には

自らの理論や技術を
確立し達観した
学者や教授陣たち
みな われが一番
偉いと主張

9両目には

人のためにと
自己の損得省みず
動き回る乗客たち

1両目から9両目まで
さまざまな状況で
みな 行ったり来たり

向かい風をも苦とはせず
走り続ける環状線

いろいろな車両を
常に移動しながらも

走り続ける意味を知る

どの車両にいても
前へ前へと
進んでゆける可能性

可能性を開くための努力
それを自覚した瞬間にのみ

脳裏に浮かぶ10両目

そして 再び
1両目から9両目までを
常に歩き続ける・・・

永遠に続く環状線の車内で

2004/07/27 (Tue)

[62] あおぞら の思い出
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青空にちりばめられた

白い入道雲

青地に
大きな
白いまだら模様

築地に広がる夏の空

この雲は
どこまで
続いているのだろう

あなたの暮らす街の上には
この雲は見えるだろうか

あなたと歩いた
信濃のあぜ道

あなたとは
あぜ道に広がる青空を
もう一度見れるだろうか

93星霜を生き抜いた
あなたは

いまは
病床で皆の問いかけにも
答えてくれない

もう一度
あなたと一緒に

青空を望みたい…

2004/07/28 (Wed)

[64] 偉人の詩心に学ぶ
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23年前 グアダラハラ大学での
わが師匠の歴史的な記念講演
「メキシコの詩心に思うこと」

彼は論じた
「メキシコの人々の心にみなぎる
みずみずしい感受性こそが、自由や
平等といった近代的な人権感覚の
源泉である」と

2004.夏
同大学より
詩人・教育者・哲学者
仏法思想家としての
偉業が認められ

名誉博士号の授与の
決定通知が届く

師いわく
リーダーは詩心を持て、と

ほんとうの民主主義は
ほんとうの善き社会は

ナンバーワンではなく
民衆ひとり一人が
オンリーワンのリーダー

ならば
われ今日より決意する

歴史に残る多くの詩人の
詩人の部屋の皆さんの

喜びや悲しみ辛苦など
熱き想いをわが想いとして

詩心を学び
日々 詩を書きゆくことを・・・

この混迷した社会
ひとり一人に
勇気と希望を
与えゆくために・・・

2004/07/31 (Sat)

[65] 郷愁のメロディ 〜evans〜
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一日の終わり

日付が変わるとき

最終電車で降りる
東京の下町

いつもの店へと
ふらりと立寄る

きょうは何かがちがう
どこか懐かしい
どこかで聴いたメロディ

それは学生時代の
あの思い出の
郷愁あふれる
あのメロディ

Bill evans

ワルツ フォー デビィ

陰りある音は
現実社会のストレスから
ひとときの癒しを
与えてくれる

学生時代 お世話になった
あのマスターの顔が思い浮かぶ

私にJAZZの素晴らしさを
教えてくれた あのマスターは

いまは いずこに?

ありがとう

2004/07/31 (Sat)

[66] 歩行者天国
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2004.7.31

いつも歩いている街

きょうは何処か違う

二つのハイウェイと
ショーウィンドウが並ぶ
ビルの谷間に囲まれた

ひとときの天国

上空を仰げば
夏の青空と厚い雲が

時計塔の重厚な建物とともに
京橋 新橋方面へと広がる

創業135年の老舗パン屋
初めて入る2Fのカフェ

音楽の宝庫 楽器店の本店
インコグニート メイザ・リーク
との久々の再会

ファッションビルの1F
30余年の歴史ある
本場ドイツの革メーカー

良いものは良い

本物志向のまち
研ぎ澄まされた
感性のまち

夕刻 19:00
隅田川に花火が上がる頃

この街の裏通りにある
老舗JAZZライブハウスで
3ヶ月半ぶりに

じっくり聴き入る生の音

ピアノ・ベース・ドラム
アルトサキソフォン
女性ヴォーカル

ここにも大空に上がる
花火と歓声のごとき
ドラムのリズムと
みなの拍手が湧き起こる

2004/08/01 (Sun)

[67] だだ茶枝豆の思い出
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2004.7.31 夕刻

ハイウェイ向かい側の
銀座のフランス街

B1でいただく夏季限定
「だだ茶枝豆ソフトクリーム」

みちのく岩代 出身の
65歳のあなたを思い出す

職場に咲く一厘の花のごとく
皆に勇気と希望を与え続けた

お世話になったあなたの笑顔

あなたから良く聴いた話
ずんだもち だだ茶枝豆

うだる暑さに疲れた
からだを癒す爽やかな
その味は

あなたとの懐かしき
思い出を甦らせる・・・

2004/08/02 (Mon)

[71] 原爆の日に
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きょう

あの夏の日から

59星霜のときは流れる

一瞬にして人びとを
不幸のどん底に陥れた

悲しきできごとが
思い出される

広島に投下された
悪の兵器に
取り付けられた
高度計は

なんと

皮肉にも
日本製であった

人類の利便性の
向上のために
開発された技術

一人の誤れる
悪しき指導者ゆえに

平和の為の
高度文明は

皮肉にも
人びとを苦しめる
ものへと変わる

何のための科学技術か
何のための教育なのか

英知を磨きゆく意味

君よ それを

とわに 忘れるな・・・

2004/08/06 (Fri)
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