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evansの部屋  〜 投稿順表示 〜


[73] 人類の原点 〜アテネ〜
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もう少し早く気付いていれば

もう少し早く降参していれば

何人の命が救われたであろう

戦争反対を叫んだがゆえに
牢獄で73歳の生涯を閉じた

わが敬愛する一人の教育者

明日 ナガサキへの
あの悪の怪物であり魔物である
人類の文明が悪用された日から
59星霜のときを迎える

どのような状況であっても

戦争は絶対悪

暴力は報復と憎悪を生み出す

対話は協調と繁栄を生み出す

武力・経済の争いから
文化・スポーツ・人道の争いへ

もうすぐアテネ五輪

この原点に省みたい

2004/08/08 (Sun)

[74] 「こころ」のふれあい
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夏の朝

通勤電車に揺られて
地下鉄に入る

どこか懐かしい
昔の風景

目の前に座る
ワイシャツ姿の3人の男

その隣には
小さな女の子を連れた母親の姿

地下鉄に入り最初の駅
杖をついたお婆さん

「失礼します・・・」
と母親の隣に腰掛ける

眼鏡をかけた優しい
笑顔のお婆さんは

「お娘ちゃん幾つ?」

不思議そうな顔をして
指を3本立てたその子は

やがて
母親の腕の中に
顔を摺り寄せ
人見知り

ウトウトと
眠りに就く子を横目に

ひとときの会話に
花を咲かす
二人の女性

昔は良く見た風景
当たり前の風景

それぞれの時代を
生きてきた女性達の

談話の中に生まれた笑顔
触れ合いの中に
生まれた「こころ」

最近は見かけることが
できない風景

いつの日になるのだろう

こういう風景
日常見られるときは・・・

平和の原点 ここにあり

そう感じた・・・



2004/08/22 (Sun)

[75] 蜜蜂のように
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きょうも

世界中のどこかで
飛びまわる彼ら

きょうも

わが家のバルコニー
いつもの決まった花に
飛んでくる彼

みつばち

自分からは決して
攻撃しない彼ら

美味しい蜜を集めるために
きょうも健気に飛びまわる

決して浮気をしない彼ら
いつも同じ花にやって来る

あなたも みつばち
わたしも みつばち

みんな みんな
みつばちになれば

愛情と平和に包まれた
この世界…

2004/08/11 (Wed)

[76] 宇宙船「地球」号
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その昔
豪華客船「タイタニック号」
洋上で不測の事態が発生した

女性と子どもを先に
ボートに乗せるため

英国人には
「紳士のみなさま方・・・」

アメリカ人には
「きみ達はヒロインになりたくないか?・・・」

ドイツ人には
「規則ですので・・・」

と言って誘導したという

きっと
日本人だったら
「みんな そうしていますから・・・」

というのだろうね

いろいろな国の
いろいろな考えの
沢山の人たちが乗った

宇宙船「地球」号

ひとりひとりの個性や文化
価値観 生活習慣を超えて

互いに認め合う「こころ」

普遍的な平和への価値観

「内なる変革 他者への畏敬の念
人類愛 慈悲 利他のこころ・・・」

2004/08/22 (Sun)

[77] 学は光
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学ぶということ

それは

人間が生まれてから
年老いて死ぬまでに

継続して行われる
くりかえしの営み

“学は光なり
無学は闇なり”

とはギリシャの哲学者
ソクラテスのことば

東京の西の外れの
山奥のキャンパス

働きながら学ぶ
全国の学友との
語らいの夏の日から

1年の歳月が流れる

アテネ五輪とともに
ふたたび訪れた学びの夏

英知を磨くはなんのため

人間の道 平和の道
人類の原点に省みる

学びの熱き夏が
きょう
ここに始まる

2004/08/17 (Tue)

[78] 子ども
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子どもは感性の塊

子どもは正直

子どもはみな詩人

大人が忘れかけた
なにか大切なもの

思い出させてくれる

そんな
きみたちのおかげで

ぼくのこころは
豊かになる

2004/08/22 (Sun)

[79] “いのち”の尊さ
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まいあさ 校門のまえで

子どもたちを迎える
笑顔の素敵な
メガネの先生

先生は痛みに耐えながら
自分で点滴をしながら

子どもたちと最後まで
真剣に向かい合った

「先生はあと3ヶ月
良くて6ヶ月の命なんだよ」

笑顔で点滴を子どもたちに見せた

「もう 自ら終わりにしてしまいたい
もう このまま朝が来なければ・・・」
そう幾度となく苦しみに
苛まれたに違いない

子どもの幸せのために
ただ その想いで教壇に立つ

病室で自分を励ますために
読んだ「くまと仲間たち」

絵本の中のくまさんが
死んでしまうお話

「くまさんは死んでしまったけど
くまさんの命はどうなったのかな?」
「くまさんは残されたみんなの
こころのなかに生きているんだね」

自分の痛みを堪えながら
笑顔で子どもに語りかける先生

親をなくした子どももいたけれど
いのちの大切さを伝えたい・・・

冬休みまえの終業式
「また新しい年にみんなで会いましょう」

それが最後の言葉だった

校長先生はガンだった

年が明けてまもなく
先生は天国へ旅立った

先生が永眠した自宅の枕元

「いのちの授業」とかかれた
先生の慈愛が高く積まれていた

お別れ式
先生の笑顔の写真

涙で視界がぼやけた

世界中の先生たちが
みんな こういう先生だったらなあ・・・

先生も一人の人間なんだよね

2004/08/23 (Mon)

[80] 宿題
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秋風が吹いてくる
秋風が吹いてくる

夏の暑さの隙間から

夜 虫が鳴いている
夜 虫が鳴いている

秋の訪れを知らせるように

子ども達はみな
宿題に追い込みを始める

遥か昔を思い出す

いつも後悔したこの時期

「もう少し早めに
やっておけばよかったと・・・」

秋風さわやかな
夏の終わりの一日・・・

2004/08/27 (Fri)

[81] 環境と生命
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人間は自然なくして
生きられない

人間は自然なくして
学ぶことはできない

文明社会は確かに
私たちに
たくさんの
豊かさをくれたね

でも
人間の「こころ」を忘れさせ
母なるこの地球(ほし)を
壊してしまったのも文明だよね

身体がまっすぐならば
影もまっすぐ
身体が斜めになれば
影も斜めになる

環境と人間のいのち

切り離すことのできない
不二なる存在

2004/08/28 (Sat)

[82] 自身の壁を越えて
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きょう
人間として

何を感じたのだろう

きょう
人間として

何を話したのだろう

きょう
人間として

何を為したのだろう

きのう生きていた自分
きょうここにいる自分
あしたを生きゆく自分

苦しみや悲しみ
困難という
たくさんの波が押寄せる
現実の日々

この一日一日の
くりかえしの中にのみ

この一日一日の
自身を省みる中にのみ

真の成長と幸福は
あるのだろう

2004/08/28 (Sat)
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