詩人:evans | [投票][編集] |
3月11日 木曜日
東京都心
最高気温21℃
最大風速31.5m
八王子と埼玉熊谷などでは
25℃を越える
5月上旬の
初夏の陽気
茨城・千葉を中心に
昼前に地震が起こる
底知れぬ海底より
天高き空より
春の鼓動が始まった
明日はまた冬へと
逆戻りの予報
こうして春は日々
冬と手を取り合いながら
少しずつ姿をあらわす
夕刻17:30
早春の空はまだ薄暗い
暖かな陽気の街に
光り輝く街灯
何ともいえぬ不思議な感覚
春霞の空が5月の街を
呼んでいるかのように・・・
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歳月の流れは早い
いつも1日が長いのに
いつも1週間が長いのに
なぜだろう
ついこの間、新年を
迎えたばかりと思ったが
あっという間の2ヶ月が過ぎ去った
あの夏のような空模様
あの霙交じりの空模様
刻一刻と変化を遂げながら
季節は春へと変わりゆく
この季節、彼らの活躍が
始まろうとしている
懸命に大空を舞いながら
風に助けられながら
この広い大地を旅する彼ら
命が躍動する
厳かな春の儀式
全てが懸命に
生きようとしている
文化的野獣と化した
文明社会の果て
行き場を失われた
彼らの逆襲が
今年もまた始まる
我ら人間もまた
新しいときを迎える
今年こそ自然との共生を
そして自然との対話を
人間賛歌が高らかに歌われる
新たな時代を
拓きゆくために
われ決意する
未来を担いゆく
一青年として
彼らの逆襲と日々
闘いながら…
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毎朝乗っている
通勤電車やバスの中で
窓の外を見ていると
昨日の朝と何かが違うなぁ
そんな瞬間が誰にでもある
2月下旬のとある月曜日
1週間の始まり
地下鉄の階段を上がり
温暖な陽気のなか
いつもの朝がはじまって
いつものように人々が
それぞれのオフィスへと
消えてゆく
そして、いつものように
私も築地本願寺方面に歩く
首都高速銀座インターを
左に望みながら橋を渡る
築40余年の石造りの
風変わりな建物の中に入る
いつもと変わらぬ重圧な空間
変わらぬ空気
先の見えない上層部からの話
窓から射し込んでくる
春の光・空の色・空に浮かぶ雲の流れ
明らかに季節の変化を伝えていた春の空
密閉されたコンクリート空間の内と外
その対照的な明暗を私はまだ気づかずにいた
何事もないように午前の時が過ぎ
いつものよう昼食の買出しに向かう
アジア料理の屋台から職場に戻る途中
ふと汐留方面の空を見上げ 驚く
それはとても2月とは思えない夏のような空
ゲシュタルトの地のごとく
広がる青空
そして図のごとき
我がグループ各社の上だけに
集中する暗雲
図地反転図形を見るかのごとく
私の意識はそれに集中した
「春一番」という季節
度々吹き荒れる強い風が
冬のあいだ地面に積もった
チリやホコリを空気中に
まいあげていく
それは権力への媚び諂いという
畜生の人間への
そしてその集団という
国土世間への
自然界からの警告であるかのように…