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evansの部屋


[5] 青空の画用紙へ描かれた個性
詩人:evans [投票][編集]


3月上旬の月曜日

地下鉄の階段を上がり
オフィスへと向かう

快晴

早春の空は
青々と澄み渡り
冬の空へ逆戻り

青空という画用紙を見る

古いビル新しいビル
会社と店舗・民家が
入り混じる街 築地

白色・灰色・茶色・銀色
さまざまな色彩
さまざまな形状
さまざまな素材
さまざまな高さ

それぞれが皆 個性的で
ひとつとして同じものはない

コンクリートで覆われた
都会の森林

それらとともに佇む街路樹たち
大きさ かたち 表情
ひとつとして同じものはない

その森の中を足早に歩く
われわれ人間もまた
同じであるわけではない

皆それぞれが
それぞれの使命を果たしている

かけがえのない
この青空に包まれながら
母なる太陽に照らされながら

2004/05/11 (Tue)

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