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[90] 旅の思い出@ 早春の銀河鉄道
詩人:evans [投票][編集]

初めての一人旅

高校へ入学する前の春休み

新宿駅のホーム
登山客や旅行者で
できた長蛇の列

0:01
歌舞伎町のネオンに
見送られながら
信濃路へと旅立つ

硬い座席に揺られながら
眠れずに早朝の小淵沢へ

AM5:00過ぎ
雪に覆われた暗いホームに
ディーゼルカーの
エンジン音が響きわたる

闇が暁に変わり
紫色の空が次第に
白みゆく頃

列車は高原に向けて
走り出した

雪に覆われた白樺林の中
エンジン音を高らかに
急勾配を登りゆくと
進行左手に八ヶ岳が・・・

やがて
「1345.67m
国鉄最高地点」

看板が視界に飛び込んだ

「銀河鉄道の朝」という
言葉が似合う幻想的な風景

宇宙に一番近い鉄路

はじめて見る高原の風景
15歳の私の感動は
いまも鮮明に思い出す

2004/09/30 (Thu)

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