詩人:evans | [投票][編集] |
初めての一人旅
高校へ入学する前の春休み
新宿駅のホーム
登山客や旅行者で
できた長蛇の列
0:01
歌舞伎町のネオンに
見送られながら
信濃路へと旅立つ
硬い座席に揺られながら
眠れずに早朝の小淵沢へ
AM5:00過ぎ
雪に覆われた暗いホームに
ディーゼルカーの
エンジン音が響きわたる
闇が暁に変わり
紫色の空が次第に
白みゆく頃
列車は高原に向けて
走り出した
雪に覆われた白樺林の中
エンジン音を高らかに
急勾配を登りゆくと
進行左手に八ヶ岳が・・・
やがて
「1345.67m
国鉄最高地点」
看板が視界に飛び込んだ
「銀河鉄道の朝」という
言葉が似合う幻想的な風景
宇宙に一番近い鉄路
はじめて見る高原の風景
15歳の私の感動は
いまも鮮明に思い出す