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nの部屋


[13] ある朝の出来事
詩人: [投票][編集]

行ってきます

行ってらっしゃい

僕には嬉しい日常の会話

そんな会話の数分後

僕は

受話器を耳に崩れ落ちる君の姿を

少し高い場所から見下ろしていた

それから暫くたって君は、せきを切った様に泣き出した



僕は君の右側に降り立ち

そっと君に声を掛けた

大丈夫だよ僕は此処に居るよ。
だから泣かないで。



2005/06/18 (Sat)

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