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碧の部屋


[4] 濡れた足
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空を覆った均等な灰色
私に注いだ冷たい霧雨
肩を揺さぶる重たい風

このとめどなく溢れる声は
留まることが出来なかった

服に染み付いた水の跡
雨なのか涙なのかわからない

腫れた瞼に触れると
小さな痛みが走り
又泣けてきた

雨に打ちのめされる
淀んだ空に浮かぶ雲のように
私の心もゆらゆら揺れていた
今は味方してくれない

雨風で熱い頬を冷まし
されるが儘になった髪を掻き上げる

そんな私の姿は
他人から見れば
無様なものだと思う

面と向かってそう言われても
怒りは湧いて来なかっただろう

私自身もそう思ったのだから

2007/10/01 (Mon)

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