詩人:碧 | [投票][編集] |
話を合わせたり
偽りの笑顔を貼り付けたり
窮屈で
詰まらない人生を
歩んできた
顔色を伺って
言葉を選んで
自分が一番嫌いなことをやり続けた
本当の私はもっと奔放で言いたいことははっきり言った
言えた筈なのに
子どもの頃
なりたくなかった自分に染められていく
笑顔が似合うと言われる度に
罪悪感と
反吐が出る
他人の言葉に傷つけられて
でも
軽く返して
やせ我慢をした
積み重ねられた不満を
大粒の雨で流した
だけど
後悔の念も
胸の痛みも
なかなか流せなくて
爪を立てて
拳握りしめて
押し込めてた
大人たちは
そんな人生で楽しいのかな?
孤独になることが怖いからって
温もりにすり寄るなんてそんな卑小な生き方
誰がしたがるの?
本当に愚かなのは
臆病な私自身だってわかってる
いつかは
一番我が儘で
一番素直で
一番自由な空のようになりたいと
憧れを抱く心が
尽きることはない
果てしない夢によく似た苦痛を強いられる
現実の壁に遮られた
運命が邪魔をし続ける
せめて
誰にも縛られることのない
煩わしさのない
安らかな時間が欲しい
そして
その刹那を慈しめる
心の強さが欲しい