ホーム > 詩人の部屋 > 霄の部屋 > [wing snow…]

霄の部屋


[1] [wing snow…]
詩人: [投票][編集]



寒夜の月冴ゆ



吐く息白く、
零気が身を包む


そんな時、

静かに、
舞い降りる

天空からの
純白の羽根…


その美麗に、
誰もが思わず

歩みを止め
瞳を奪われる


冷気の羽根は
人の掌に触れると、

温度を感じ
溶け、姿を消すんだ


けれど羽根は
残していたよ。

掌の中に

一瞬でも
地に降りた証を…


その証は、儚くも
輝きながら
水に姿を変え

掌に残る水滴は
何故か温かく

優しかった…



2008/01/14 (Mon)

[前頁] [霄の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -