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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1114] 恋泥棒
詩人:どるとる [投票][編集]


変幻自在のホームで
君は夜を朝に塗り替えてぼくの心予告通り盗んでゆく
不適な笑みと一輪のバラの花を残して

はじめてお手紙書きます
遠まわしなことはぶいて言います
君が好きです
半端はいやですから世界一と言います
宇宙一でも嘘じゃない

君がぼくの視界にはじめて あの日 うつった 多分あの時あの場所あのタイミングでぼくは瞬間で恋をしてしまった
裸になった心
君に盗まれてしまったよ

君はまるでそっけない素振りの恋泥棒
盗ったことさえ気づいてない
もはやその手つきは神業だよ
知らないうちにほら
また ぼくのまなざしを奪う
罪な人さ 恋泥棒

いったいいくつ
ぼくから 心を奪えば気がすむんだい?

ねえ 恋泥棒?
いまだ誰のものでもないのにつれない素振りの クールなビューティフルレディ。

2010/02/24 (Wed)

[1115] 裏と表
詩人:どるとる [投票][編集]


生きてゆけば生きてゆくほどに知る世の中の影
世界が美しければ美しいほどに際立ってくる一部の汚れ

ほら また今日も
世界のどこかで誰かが泣いている
でも ぼくみたいにそんなことお構いなしとばかりにへらへら笑ってる人もいる

あくびが止まらない
自分しか見えない
幸せだからと笑い
笑い疲れたあとでいびきをかいて眠る

裏をめくれば
世界もどこかは
平和で
どこかは
毎日が戦争

幸いなことに
平和なこの国に
生まれたぼくは
今日も笑えている
些細な幸せがどれほど幸せなのかも知らないでわがままに今以上の幸せを欲してる
そんな今日です。

2010/02/24 (Wed)

[1116] 僕は僕
詩人:どるとる [投票][編集]


ぼくはぼくのように生きる
そうしたくないのに無理やりぼくを裏切ったって
それはぼくじゃない
ぼくらしさを捨てたくない
らしさとはその人がしたいと思ってることをしているときに一番出るものだ

誰かに指さされても
変だって言われても
いいんだ
ぼくらしいだけだ

全然 おかしくない
ぼくがぼくのように生きてるだけ
ぼくから一切はみ出さずに
やりたいように生きてぼくというひとりの人間を生かしてるんだよ

ぼくのように

このまま ぼくは光と影を抱いたまま
何が正しく 何が間違いなのか そんなこと無視して
ぼくはぼくのままに
ありのままの姿でいるよ

悪魔なら悪魔に見えてもいい
それがぼくならぼくだ
とにかくぼくはぼくだ
ここにいるぼくがすべてだよ

これ以上にも
これ以下にも
なれないし
なりたくないんだ

ぼくはぼくが決めたことにだけ従って生きる
それが一度きりのこの人生を楽しむ一番の方法だから
悲しみに負けないための方法だから。

2010/02/24 (Wed)

[1117] 夜と朝の真ん中で
詩人:どるとる [投票][編集]


静かに肌を滑る風の中に立って目をそっと閉じて
夜を見つめてる
願い事はないしたいして意味はないけど流れ星を目で追ってみる

小さな出来事の積み重ねから成り立つ
今日という1日のあらましをひとつひとつ反省したりして思い出して
あらゆる概念を黙らせてただ急な崖をよじ登るような苦労した自分をほめてあげましょう

ふたつに道が分かれた分岐点に立つとき
頭上にはてな浮かべて迷うとき
明日さえ見失い
宛もなくさまようとき
身勝手な地図を開くんだ

少しくらい自分に甘くしたっていいじゃない
叩く蹴るの暴力じゃ
生きること楽しくなるわけがないから

どこまでが今日で
どこからが明日か
その境目みたいな
真夜中の正午
ぼくはひとり
都合のいい言葉で
面倒なこと
ひらりかわして

夜と朝の真ん中で
明日と今日の境目で
今日の終わりと明日の始まりを見届ける
やがて夜明けが闇を払いのけ まばゆく輝く太陽が昇るとき
世界は何より美しく見えるだろう

それまで 夢の中でしばし待機だ
息をひそめて
静かに無重力の中
からだを横たえて
夢のゆりかごに揺られて朝を待つ。

2010/02/25 (Thu)

[1118] 世界にひとりの人に贈る世界にひとつの愛の歌
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この世界でいちばん愛しているのはぼくには君だけだよ
誰がなんて言ってもそれは間違いなく本当のことだ
だけれど言えないばかりに汚い嘘になりつつある言葉だ
消えない思いだけが
このぼくをいつまでも悲しくさせてる
はがれそうではがれない歯がゆいかさぶたみたいにかすかな痛みだけが残る
桜香る春の鼻先

ただいつまでもこうして君を遠くから見ていたかった
言わなければずっと君を好きでいられる
傷つくこともなく
君はいつまでもぼくの中で世界一好きな人のまま 美しいその像がぶれることなく微笑むから

何か勘違いしてたようだ
繰り返すひとりごとがあたたかな風に少しだけ 守られてる
ずっと君の微笑む姿を見ているだけで
季節は変わる
それなのに何も変わらずぼくはただひとりのままで
世界でこんなに美しい言葉があるのに
それさえ言えず
傷つくことにおそれてばかりいてうまく笑えもしない

題名をつけるなら世界にひとりの人に贈る世界にひとつの愛の歌ってのはどうだろう
長すぎかな
勿体ぶりすぎかな

でもそのくらい大げさな気持ちだってことは本当だから
届けたい 伝えたい
まっすぐに ただ
君の心に
その瞳に

ただいつまでもこうしていたって何も変わらない 悲しいだけ
だから ぼくは言う
君の笑顔 君の涙
完璧そうに見えてもこれだけは苦手ないわゆる弱点
君の好きなこと
君の夢 君のこれから
すべて ぼくが手伝えたら いいなって思ってるから
どうか こんなぼくのこと 知ってほしい

世界一 愛してみせるから
ずっと 永遠に愛すから
言葉はいつも嘘っぽくなるけど
世界一 愛したいんだ
世界一 愛されたいんだ
君にだけ

ただいつまでもこうして君を遠くから見ていたかった
そんなことさえ今ならば笑い飛ばせる
振り向けばいつも
夢見続けてた幸せが
ぼくに優しく微笑むから

世界一好きな人がほら。

2010/02/25 (Thu)

[1119] なみだの日
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押しては引く波のように
押し寄せる恋もあれば引き下がる恋もある

ほら 少しずつぼくの日常から美しい非日常が薄らいでゆく

そんな今日は
名づけるなら
なみだの日とでも
名づけましょうか
ただ ただ
悲しいだけの
なみだの日
それがいちばん
お似合いだろう

半ば やけくそに
ぼくはそう決めた

押しては引く波
引く波があるなら
押す波もあるから
また 再び
押し寄せるまで
ぼくは堪えて待つ

押し寄せる予感が
この胸に
ざわざわと
波立つまで
ぼくはどんな日でも
なみだの日って名づけてしまうから

押し寄せる
その日を
待つ
いつか
なみだの日を
えがおの日に
変えられるまで
笑いあえる
その日を
待つ

悲しみは満ちて
また 引いてゆく
そして 喜びがやがて満ちるから
すべてはそのときにわかるから

ぼくは涙を抱えて
今は拭わずに待つ
地平線を見つめて
沈む太陽に問いかけて
いつだって抜け出す準備は播但だから。

2010/02/25 (Thu)

[1120] 正義の味方のテーマ
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お約束のように 君を守る正義の味方は
いつでも時間にルーズで決まって一時間は平気で遅刻する
饒舌的な言い訳と
芸術的な説得力で
あーだこーだ言われる前に君をいつでも惑わし言いくるめる ぼくだ

約束取り交わすそのたびに決まって言ってしまう言葉
『正義の味方は遅れてくるものさ』
そんなあやふやな言葉でまた今日もはぐらかす
君の戸惑いや反感の嵐 制止するように

それでも、そんなぼくを君は心の底からいつでも愛してくれる
ありがとう
どうもね
そんな言葉でしか
言えないけれど
君の一大事にはきっときっと遅れないで
いつものきめゼリフはその時はしまって
待った?って聞かなくてもちょうどいい
運命の瞬間にはちあわせよう

『正義の味方は遅れてくるものさ』
そんな言葉はもう時代遅れらしいから
空気を読むようにふざけたジョーダンで君の涙をかうことはやめよう
どうやら 君はまじめだから

やっと 出会えたよ
危うく 世界一のヒロインを失うとこだった
ごめんね
やっぱり正義の味方は時間を守らなきゃね
ずっと気づけなかったぼくをゆるしてほしいんだよ

時間通りに 出会えたら きっと ふたりは幸せな時間を過ごせるから

ぼくはいつものきめゼリフのかわりに言うのさ
正義の味方は時間通りにくるものさ
運命的な瞬間にあらわれるものさ
『来てほしい』
そんな瞬間にあらわれるものさ
戸惑わせたり
心配させたり
する人は正義の味方には向かないのさ
参上するところから正義の味方は決まってしまうから
ひ弱でもかっこわるくても愛する人のために何か頑張れたり
愛する人のために約束守れる人だけが正義の味方になれる
だからぼくも正義の味方になるよ
君だけの 君だけの
正義の味方になるよ

だから ぼくは言うのさ
『正義の味方は遅れて来ちゃいけないのさ』
時間通りに ほら ぼくは行くよ 風のように。

2010/02/27 (Sat)

[1121] 雨が上がれば
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雨上がりの小さな公園で何を考えているのかずっと座り込んだまま動かないぼくはそのままの低姿勢でざっと二時間あまり費やした
箱を開ければありきたりな悩みだけれど
何よりも人間らしい悩みだろう
石つぶてがどこからか飛んできたようにぼくは思い出したような素振りで
その場をあとにした

どこへ向かうのか
それさえわからない
ただ本能の赴くままにたまには動いてみる

またポツリポツリ
雨が降るまえにタイミング見合わせたように突然の旅立ちは始まる

抱きしめれば抱きしめるほどに
それはじわじわとぼくの中で広がってゆく
まるで絵の具が水の中で溶けてゆくように
ほら 少し塩気のある涙って水が ぼくの頬を流れた

ポジティブな歌を歌ってみたいのに
なぜかネガティブな歌しか 思いつかない
そうそんなときは
ポジティブ
シンキング
オールデイズ

いつもあやふやな微笑みに身をあずけて
突然の突風のように
予想を大きくはずれたせわしない気の変わりやすさで
ぼくは心に降り続いてる雨を振り払った

空には太陽
ぼくが悲しんでたんじゃ せっかくの晴れやかな天気がなんだか無駄になってしまいそうだから
ほら迷わずに
あの 言葉を歌うように

さあ深呼吸して
ポジティブ
シンキング
オールデイズ

水たまりにうつった青空を 乱す 誰かのスニーカー
泥が跳ねるのも気にしないで 雨上がりの瞬間を見逃さないで公園に笑顔と楽しそうな子供たちの声がもどる

まるでパレードのように悲しかった世界が泣き止んだのを合図にざわめく街

雨が上がれば
街はいつもの
色を取り戻す
虹が 架かった空
それすら 気づかないくらい ほら 僕らはまた遊び出す
水たまり わざと飛び越えずに 靴を濡らす
無邪気な 休日の午後

しぼんでた気持ちも
嘘みたいに 咲き誇るよ。

2010/02/27 (Sat)

[1122] ドッペルゲンガー
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人々は雨が降る街の中で 今日も見えない悲しみにも濡れてる
無邪気さで足りない部分を補ってるような小さな子供でさえ
悲しみの雨からは避けられない運命の上を歩く
それがさだめだから

背中越しさよならと愛想もなく言ったまま
街を離れた数ある思い出はいつか また この胸に戻るでしょうか
唾を吐いて 忌み嫌ってきた 友情やら愛情やらを ぼくは今
欲しがってる
おかしな程に

ふと枝から舞い落ちる枯れ葉のように流れる人波に混じって雨の中 立ち止まってみると 目の前の雨のせいかまるで景色すべてが大きな鏡になったように見えて
重ねた歳のぶんだけ
自分の孤独さが今さら身にしみてくる

ああ、ぼくは今間違いなくひとりなんだな

正しいこと
間違ってること
そのひとつひとつを
頭の中で分別して
ふと見返してみると
わがままな自分のエゴで選んでいたことに気づいた
それでもぼくはどうしようもないほどわがままだったから
別にいいじゃないかって吐き捨てるように良心さえも踏み潰した
『自分』って存在が孤独になったことでなんだか自分にだけ依怙贔屓していることにも気づいた
自分を変えるのも
自分をころすのも
自分を生かすのも
すべては自分なのに
ぼくは孤独になれすぎてしまった
ぼくに見えてる幸せはなぜだかいつも悲しさにあふれてる
つかんだ笑顔は
他人には涙に見えるのかな

いつの日かまた帰れるだろうか
懐かしいあの街に
ぬけがらのこのぼく
ここにいるのはあの日のような優しかったぼくじゃない
思い出の倉庫に置き去りにしてきた優しさやぬくもりは今のぼくにはこれっぽっちもない
ここにいる今のぼくはぼくと同じ姿形をしてるだけの悲しい幻影に過ぎない
愛や優しさを見てもすぐに欲望に尻尾を振る

こんなぼくは存在していても存在する事さえ悲しいばかりのドッペルゲンガー
本当の幸せ忘れたドッペルゲンガー。

2010/02/27 (Sat)

[1123] ポルターガイスト
詩人:どるとる [投票][編集]


計算高い あの人はいつも自分の頭が頼り
他人などには頼らない 信じるべきはいつも自分だけと信じてる

まるで 用もないのにおとずれる 人みたいに暇をつぶすためだけの友達や
相づちをうってくれるいやに優しい話し相手もいらない
ぼくには自分だけがいちばん必要なんだ

プカプカ浮かんでる気持ちはまるでポルターガイスト現象を彷彿とさせる
人からも浮いてるホバーヒューマン
それとなく気づいていたけどやっぱり信じるべきは自分だと他人も肉親さえも
心からは信じずに
それとなく 絶縁した

なぜに今さら悲しくなってくるんだろう
からだの中を絶え間なく悲しみで満たす
涙の雨に濡れて
ぼくは今 ひとりぼっちの本当のさみしさに気づきつつあるよ

ポルターガイスト現象のように不可解な光景を目の当たりにしてる気分だ
だけれどぼくはきっと 面倒なだけ
それだけ なんだ
だから
今まで素通りしてきたことで失ったものを得るために今まで来た道をまた辿り直す

ポルターガイスト現象を解明するように
ぼくの不可解な行動を見直すのだ

お化けなんてないさ
今からだって遅くはないさ
枯れ果てた心の泉をもう一度生まれ変わらせよう

明日の自分の笑顔
守るために
未来の自分の幸せ
腐らせないために

花咲くように
花咲くように

これからの長丁場
たえて たえてゆこう。

2010/02/27 (Sat)
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