詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らは特別な関係なんかじゃなかった
それどころかただの友達だった
だけれどある日手が触れたとき 僕の中の何かがざわめいた
きっと
恋という言葉の意味を知らなければもっといい友達になれたはずなのに
僕は恋という魔力にかかってしまった
キミと手が触れたそのセツナ 恋に落ちた
恥ずかしいほど
いつまでも キミと二人でいたくて
キミの笑顔がもっと近くで見たくて
ひとりの夜もキミとはじめて交わした唇の感触が離れなくて
この地球でキミと二人出会い恋に落ちた奇跡
運命と呼んでも大げさにはならないはずだよ
刹那的に流れてゆく時間が二人を変えるなら キミの中に永遠に消えない僕の証を刻み込んでしまおうか
なんて言ってみたのさ
学生服ももう着なくなったとき
キミと僕もどこか
ギクシャクして
しまったよ
はかない恋の散り際に見えた切ない
キミと日々はまるで万華鏡
終わった今でもキラキラといつまでも変わらない輝きで光を放つ万華鏡。
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人は誰でも仮面をかぶっている
偽りという仮面と本性という素顔を交互に使い分けている
人は誰でも表と裏を使い分けている
嘘を言ったり愛想を振りまいたり時には本性を明かしたり
様々に人は心を使い分けている
ただ陰鬱な日々の中で
ただ陰鬱な感情を隠して
だれにも見せられない醜さまでも心に秘めながら。
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遠く離れたあの人に今すぐ会いたいけど
僕の毎日はとても忙しすぎて会えない
忙しさを理由にして君をさびしがらせてるのは僕なんだ
でも君のことだけだよ
こんなふうに思えるのは
「放っておいたら
べつの誰かのものになっちゃうぞ」
君はジョーダン混じりに携帯の向こうでちょっぴりさびしそうにこぼす
瞬間、最後会ったときに交わしたキスの味がよみがえるよ
きっと百万回の出会いを果たしても
心の距離は埋まらない 離れるばかりだ
少しずつ 確かに欠けてゆくもの
それと 静かに満ちてゆくもの
温かい明かりに群がる虫みたいに
心の空白埋めるだけの恋じゃない
だから 言葉にできない夜は何も言わないで黙ったまま 朝が来るまで 夢の列車にガタゴト揺られていよう
ちょっとだけは君の笑った顔 イメージしながら 時々 にやけるくらい
夜空を駆ける星は旅人
何億万年もの 記憶を星は知っている
言葉にできない夜はめずらしくもなくなった
君の声がなんだかむしょうに聞きたくなる
どうしょうもないくらい
愚かな僕だけれど
世界でいちばんそのどうしょうもなさを知っている君に会いたい
今すぐ君に会いたい
あふれる思いは
どんな距離も
かるく越えていくのに 僕らはあまりに離れすぎている
遠距離という魔法にかかった僕らは見えない壁の向こう側で互いを 互いに 思い合う
またいつか 会える日を願って
積み重ねる日々の向こう側に 希望を抱いてる
あふれ出しそうな切なさを 必死に押し殺して。
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ねえ どれくらいわたしのこと愛してるの?
そう言う君に僕は言う
そうだね あの夜空に光ってる星の数ほど愛してるよ
きっかけなんてどうでもよかった
ただ君とこうして星座を眺めたかった
僕の話は長いけど
君はとてもおもしろいと言ってくれる
僕らが一緒にいる理由は多分ね そういうような 心の重なりがあるからだと思うんだよ
流れ星を 指でなぞり
二人で祈りあった
そのときの願いが少しでも未来を明るくするならばきっと君にこの思い 伝えられるはず
君は 見つめれば見つめるほどに輝いて
君は 一緒にいれば一緒にいるほど愛しくて
思わず 抱きしめたくなるほど 素敵な人
まばたきするように瞬く間に色を変える夜明け前の空とふいに抱きついてしまった僕のささやかな勇気
まるで 尾を引いて
走る 帚星のように
僕の心に生まれたよ
正直で素直な気持ち。
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キラキラと 光り輝いて見えていたはずの未来
それはあくまで過去からの眺め
近づいてはじめてわかった 現実と理想とのギャップ
日々、あきらめるもの 増えていく
叶うものよりずっと叶わないもののほうが多い そんな未来に希望はあるのかないのか
それさえ 曖昧で
モノクロ写真のように 色味のない現実がただ 幾重にも 連なり だらだらと続くなら
時の砂粒が 絶えず
降り続く 世界がやがて幻だと気づくまで
僕は完全にだまされながらそれに気づかないふりしながら
ずっとこの世界を信じていく
幼い日見てた万華鏡から
確かに見えていたきらめく未来
現実というものの概念さえ なにもなく
ただ生きていればよかったあの頃とは違う息が詰まる
「夢でした」 そういってくれるなら
夢なんか見させてくれるな
夢之万華鏡
あの頃は輝いて見えた
遠く及ばず 僕の腕は雲をかすめずにただ空をきっただけ
遊歩道に咲く
影を帯び
夢の残骸に
埋もれた
私という花。
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悲しみと喜びの中で
今日も暮らしてる
明日も運がよければ暮らしてる
忙しさに目を回しながら 僕は たまに狂ったようになる
はけ口も よりどころもない僕にあるのは
蓄積されていくばかりの苛立ちばかり
そんな僕らの暮らし。
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品も何もない
つまらない
毎日に足りないもの
数えても数えてもきりがないね
だけれど夢から覚めればあたりまえのように1日を生きる僕がいる
つまらなくても
愛すべき人生だから
一度しかない
この時間を途中で投げ出したくない
帰って寝るだけの毎日だとしても
きっと素敵な出来事がある
ほんの瞬間で笑顔に変わるような
だから行こう
僕は行こう
素敵な明日にお会いしたいから
足取りもかろやかに。
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夕方 待ち人 僕はひとりぼっちで
何もやることもなくて 窓から外の景色をぼんやりと眺めてた
いつもの見飽きた景色の中にありふれた五時のチャイム
雲がひくく垂れ込めているからもう少しで雨が降ってくるね
そんな予感を抱きながらも 安い缶ビール片手にピーナッツをほおばるのさ
幸せの定理など最初からないから
僕の毎日が幸せじゃないという理由はどこにもないんだ
だから 開き直ったみたいに笑おう
どしゃ降りの夕暮れでも
そこに 見えてるたしかな幸せがあるなら
きっと明日は心とも晴れるでしょう
文庫本 読みあさる
夕方 やっぱりひとりぼっち
いつのまにか降ってきた予想どおりの雨と今日とは打って変わって晴れるらしい明日の天気を伝える厚化粧の天気予報士
見渡してみても
何ひとつ 今は笑える理由はないけど
この雨がやんだなら
素敵な出来事に出会える気がするから
ひたすら雨がやむのを待つ 静かに
幸せというほどでもないけど 不幸という言葉も当てはまらない
僕より不幸なやつは世界中探せば腐るほどいるから
比較的 僕の毎日は幸せなほうだろう
だから 開き直ったみたいに笑おう
どしゃ降りの夕暮れでも
そこに 見えてるたしかな幸せがあるなら
きっと明日は心とも晴れるでしょう
きっと生きていれば1日のどこかで小さな微笑みが生まれることでしょう
だから その小さな微笑みのために生きてみても 損はないはず
だからだからだから スマイル咲かせよう。
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時は川は流れてゆく
時々 荒れながら
おだやかなさざ波を行ったり来たりさせながら いつまでもいつまでも流れてゆく
誰かの大切な思い出までも 時の川は大切に大切にはこんでゆく
誰かの笑顔を壊さぬように
誰かの涙をすくい取るように
時の川は流れてゆく
全ての人のかけがえのない一生をはこんでゆくのです
時の波は時おり 荒れ狂うけど そんなときさえ僕は 生きている
少しも現実から目をそらすこともそらせる暇もなく
時の川にひたすら
身をあずけてる
時の川にただただ
全てあずけてる
流れるまま
流されるように
時の川に逆らわず逆らえず 今も
さらさらと変わらぬ
流れを繰り返す時の川に誰もがその身をあずけてる
波間に 光る
誰かの夢を
憧れを
川は 誰かの
頑張り次第で
はこんでゆく
その人の行き止まりまで
その人の川の終わりまで
時の川はつづく
聞き入れぬもの
聞き入れるもの
様々にある願いを
時の川は査定して
時に厳しく
時にやさしく
川は見守ってる。
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せり上がってくる切なさに問え
僕はなぜ今日まで歩いてきたのかと
様々なイメージでごっちゃになってる心に差し込んだ光
それはなんだろう
さあ 夜の片隅で ふるえて泣いてる自分自身に話しかけるんだよ
君はまだ終わってなんかいない
まだまだこれからさ
慰めは気休め
だけれど火付け役
燃え盛るよ 時間が経てば
だから まだまだこれから
君も僕も若すぎるくらいに若いから。