詩人:どるとる | [投票][編集] |
並木道に木枯らしが吹くころ
風の子たちがさわぐ
楽しそうに笑う
黄色 朱 色とりどりの並木道
切なさがはじける
ゆっくりと時間が流れる
白い時間の中で僕らはマフラーを揺らしながら駆け回る
走れ! 風をきって走れ
僕ら風の子
寒さには強いんだ
走り抜けてゆく
君も風の子
見上げれば青空。
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街はもうすぐすれば雪の中
通りを歩けば
靴は雪に埋もれる
喫茶店の窓から
見える景色は
街路樹を染める
朱や黄色の葉っぱ
それももうすぐすれば散ってしまう
ひとりぼっちが淋しくて 切なくて
買ったマフラーは押し入れの中
少し肌寒い
風に吹かれて
並木道のベンチに腰掛ければ
なんだかいい気持ちで眠くなってしまうよ
連休最後の休日に
僕は結局
何もせずに
ただ眠っていただけ
10月のカレンダーに
目には見えない
雪が降り積もる
太陽の光で溶けた雪が
しょっぱい水になって僕の瞳から流れる
まっすぐにウチへ帰ること
そんな簡単なことさえできなくなるほどさ
真っ白い雪景色の中に悲しみも喜びも全部埋もれてしまえば
なんとなく幸せになれる気がするよ
なんて微笑む
夜の片隅
星明かりに揺らめくはかなげな思いは
そっとまばたきひとつで心はふるえ宝石みたいな涙がこぼれる
ラララ 街は白い雪の中。
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裏通りを歩けば
人ごみも絶え
落ち着いた
景観の中にある
安息と静観
センチメンタルな
気持ちに沈みそうな時にはあなたの声がなんだか
聞きたくなるんです
黄昏ている僕のこの瞳には素敵な色しかうつらない
燃えるような夕暮れはやがて闇にのまれ
静かな夜がやってくる
今日にさよなら
手を振って
長い坂道を下ったら
あなたの姿は見えない
また明日ね
明日会おうね
夜空の向こう側に
明日の片鱗が見える
センチメンタルな気持ちはカフェラテくらいに薄まって
僕はおだやかな表情で微笑むのさ
君もおだやかな表情で今ごろ笑ってる
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素敵なあの人の影を
まだ追いかけている
あの人は誰より愛しい人
まぶしい笑顔は太陽よりまぶしくて
あなたの肌は月より綺麗で
抱きつきたくなるよ
思わず
のびるよ 鼻の下
あの人をただ追いかけてるうち見失った
波間に消えた青春のストーリー
だけれどいつか
見失った恋を
つかまえてみせるよ
あの人はきっと
僕のそばにいる
遠い異国で
僕を待っている
好き 好き 好きヤキ
好き 好き 好きヤキ
愛 愛 愛 ラブユー
愛 愛 愛 ラブユー
世界中どこ探しても
いないさ 君のような美しい人は
君は僕のもの
そしていつか
僕は君のもの
白い世界へ
君を連れて行きたい。
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つぶれた店のシャッターにもたれて
ふたりはしばらく
トタンの屋根の下いつやむともわからない雨がやむのを待ちながら
途中で途切れたり つながったりする会話を不器用に続けた
たまに後ろめたいことが話題にのぼるとうまくごまかしたり
笑っていたりした
多分僕らの愛はどこか完璧なように見えてもそれは見かけ倒しの張りぼて
ちょっと大きな地震が起きたら 簡単に崩れてしまいそうなほどもろい恋でした
うまく言えないけど
多分僕は君を愛してる
ちゃんと言えないけどきっと僕は君を愛してる
雪どけのあとに
残る白い記憶
あんなこともあったっけ
こんなこともあったっけ
今じゃ思い出したくても思い出せない記憶
雪がやんでしまったあとじゃ寒くてわからないよ
凍えるのは心もいっしょさ。
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星が降る夜に出会った
あの子はきっと運命のレディ
えくぼがリンゴみたいに赤くて
長い黒髪で目はまんまるで
まるでおとぎ話でいえばお姫さまみたいだった
君は僕の知らないことを知っていて
僕は君の知らないことを知っていた
だから知らないこと教えあったり教わりあったりした
容易には開かない窓を飛び出して
秘密の時間へ
君と過ごせる夜は
とても幸せだった
君の瞳に流れ星がいくつも光ってさ
素敵な物語をこの僕に届けてくれる
不思議と悲しくても笑っていられた
君がいてくれたから
君と過ごした時間はまるで
何かの物語のように
僕の小さなハートの中で輝いている
たったひとつだけ
流れ星の群れから
はぐれたおちゃめな星が一番光ってる
あれが僕らの思い出さ
ほら、あふれるほどの思い出さ。
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こんなにも好きなのに
あなたは遠い人
家だってそんなに離れてないのに
やっぱり遠い人
距離なんか関係ないさ
永遠に 永遠に
この気持ち伝えられなければあなたは遠い人のまま
僕のために料理もつくってくれない
あなたのことが
好きなのにね
なぜ伝えられないのか自分でもわからない
きっともう君以外愛さない
このチャンス逃したら僕は永遠にひとりぼっちさ
心の中に降り続く雨は今もやまない。
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僕にはうまい詩を書こうとすることより
詩を書けるということこそが誇りです
うまい詩なんて無い
自信を持って
思いを込めて
書いた詩こそが何よりの傑作です
評価なんて二の次だ。