詩人:どるとる | [投票][編集] |
楽器の弾けない
僕には言葉でしか伝えられない
楽器も弾けない
僕にはこの声が楽器のかわりさ
楽器持ってない
僕には言葉しかない
僕っていう頭の足りない詩人は楽器を練習したところでできない
詩人はただいつまでも詩人のままで
語っていく
そして
綴っていく
そうやって繋がっていく
言葉遊びじゃない
いつも真剣なんだ
だから今日も
詩人は歌い継ぐ
はるかな未来へ
そして
誰かの心へ
歌っていく
届けていく
詩人はただいつまでも詩人のままで
語っていく
そして
綴っていく
詩人はただいつまでも詩人だけれど
唄っていく
そして
紡いでいく
楽器の弾ける人は
詩人ではなく歌い手だ
でも僕の声が楽器だとしたら僕も歌い手だ
今すぐ ただ 今すぐ
君に伝えたいから
聞いてね
聞いてね
詩人の唄
流れるように
さすらうように
君の中で
生きる血の通った
命の唄
詩人の唄
「愛」も「憎しみ」も
「悲しみ」も「忌まわしさ」も何ひとつ例外なく君に唄うよ
それが、詩人たる僕のつとめならば。
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お父さんとお母さんと手を繋いで
歩く夕暮れの土手
小さな子供の瞳にはあの沈む夕陽はどんなふうに映ってるのかな
いつでも子供は
無邪気なものだから
ただ笑ってることが仕事みたいなもので
楽しかった昔を思う
お父さんは優しくて
お母さんはきれいで
そんなイメージを壊さないような景色の中で僕は笑ってたな
いつの間にか大人になって手を繋いで
道を歩くことなんて無くなったけど
今も家に帰れば
ただいまという
言葉に
おかえりという
言葉が返る
そんな何気ないやりとりが何気に幸せだったりしたりして
今日もそれだけで
ホッと安らいで
家族の有り難さを思う僕です
そして明日も子供のような大人の僕は
子供のように笑いながらも大人っていう堅苦しい世界の中で
誰かのぬくもりや愛が支えになって
恋しくなるのだろう
あの時の手を繋いだときの温かさを思えば
おかえりなさいが聞こえたら
ただいまを言わなきゃ
おかえりなさいが聞こえなくなったら
ただいまを言わなくなったら
寂しいから
お母さんがいたら
お母さんにただいま言おう
そして
お父さんがいたら
お父さんにただいま言おう
もしもどちらもいなければ
誰もいない部屋にただいま言おう
おかえりが永遠に返らなくても
そこにあるベットのぬくもりは冷たくても
お父さんもお母さんもきっと僕を空の上から見守ってるよね
また夕暮れの土手を今度は僕の子供と僕の妻と三人で歩こう
ほらね、これで寂しくないよね?
それでも素直な気持ちは心の中に降る雨が雨漏りのように
涙になる。
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一日中降り続く
心の中 雨降り
冷たい気持ちになる
全てが空回り
愚痴ばかり
こぼしてしまう僕なんだよ
空も心も
泣き止んでしまえば
笑うことも簡単なのに
一度泣き出せば泣きやむのは遅い
空も心も。
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スマイル100%で
最高の笑顔で
迎えた朝なのに
家に帰るころには
涙100%
スマイル0%
どうしたもんかと首を捻り考えるも
僕は何もできずに
真夜中に戸惑って
声をふるわせたよ
今、何時ですか?
今9時ラ
なんて冗談
言ったって
笑えないね
目をこうしてつむるとまぶたの裏に浮かぶ懐かしい幼い頃
あの頃はよかったなんて昔話してみても
何も始まらないね
だから目を開けて
今を見つめ
今と向き合うのさ
スマイル100%で
涙0%で
ほんとは生きていたいんだよ
だからこそ
荒波を乗り越えて
山ひとつまたひとつ
乗り越えて 僕は
輝ける明日にかならずたどり着くよ
ほんとの夜明けを
見届けるために。
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君が大好き
誰よりも何よりも
大好きな
好物よりも
大好きな
場所よりも
君が好き
恋は稲妻に打たれるように
突然に心に切ない痛みが走るんだ
君を始めて見たとき
僕は稲妻に打たれたように
切なくなって
そして
嬉しくなったよ
人を愛するということの意味や喜びよりも
人を愛せるということの意味や喜びのほうが大事なんだよ
世界一愛してるとか
宇宙一愛してるとか
気の利いたこと言えないけど
いつまでも
傍にいるからね
僕がいるからね
今に見ててね
幸せにするのさ…
悲しみはポケットに押し込んで
君の隣で笑う僕をそっと何も言わずに抱きしめたよ
その時かな
君にほんとに
恋に落ちたのは
何も特別なことじゃないんだ
何気ないふつうの瞬間に始まる恋物語
今もそっと継続中
ひょんなことから
それは始まったのです。
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悲しいことは
いわば日常茶飯事
出遭うたび泣いていたんじゃ仕方ない
だけれど悲しいあなたの気持ちも痛いほどわかるのです
だからこそ傍にいたいと思う
苦しいこと 乗り越えたら その先に待つ喜びに出遭えたその時は
こぼした涙を取り返すつもりで笑おう
僕と一緒に
転げ回って
のたうち回って
走り回って
やっと、たどり着く
平穏な土日
ゆったりとした
時間が流れる2日
悲しいときも
嬉しいときも
傍にいるからね
今日も泣いて笑って
立って座って
繰り返す日常
無情で薄情な
社会に抗うように
向かい風に立ち向かう男ひとり女ひとり引き連れて
僕が前を歩き
君が後ろから
ついてくる
形でずっと
このまま…あいも変わらず
よろしくベイベー!
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悲しかったことも
嬉しかったことも
夢の中なら
全て安らぎに変わる
おやすみ いい夢を
楽しい夢をみなさい
おやすみ 安らかに
そして気持ちよく目覚めなさい
朝が来るまで
夜が明けるまで
眠りの中ならば
街中が死んだように
静かだろう
邪魔するものは何ひとつ無いから安心していいんだよ
おやすみ いい夢を
素敵な夢をみれるといいね
おやすみ おやすみ
明日、会いましょう
悲しいことも
嬉しいことも
夢の中なら
何も考えなくていい
自由に広がるイメージ
僕の頭の中で世界が広がる
悲しみよ
誰かの心に降る雨よ
日が差せばまた
笑えるだろう
だから今夜はおやすみあれ
目を閉じたら
もう二度と
目覚めない
眠りに着くまで
僕は繰り返すよ
悲しいような
嬉しいような
人生を
記憶はリセットできないから悲しいことも忘れられないけど
きっとあたたかい思い出が悲しみを癒してくれるだろう
だから、今夜は眠ろうね
いい夢を
みれるといいな
地球はゆりかごさ
大地がかすかに
揺れて 僕らの
安らかな夢の
眠りをたすける
また今夜もどこかで
誰かにおやすみ言うからおやすみと返してくれる幸せかみしめ
悲しかったことや
嬉しかったことが
夢の中で
全て星に変わる。
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今日も頑張った
誰がなんて言っても
僕なりに頑張った
評価を下すなら
はなまるもいいとこ
自分の頑張りを
一番近くで見てたのはやっぱり僕だったから
ピエロのように涙を隠してまで ずっと笑い続けていなきゃならない苦しさよ
それをわかっているならば 慰めのひとつももらいたいもんだなあ
今日も空は嫌みなくらい晴れてたのに
なぜか心のほうは裏腹までに雨降り
悲しいことはいつだってこっちの都合なんか考えない
だから僕も隙あらば笑おうと思った
明日も運が良けりゃ空は晴れてるだろう
だけれどどんなに空が晴れていたって
心が雨降りなら悲しい日になることは間違えないよ
あいつは今日も嫌みなほど笑っていた
何がおもしろいのか愛想笑いばかり浮かべて
くだらないな
めんどくさいな
めちゃくちゃに生きていこうと強がっても結局は誰かに従って歩かなきゃまともには生きられないね
だけれどだけれど
かすかではあるけど
電気みたいに
何かに反発して
たまにははじけてもみます
僕は弱くはない
強くもないけど
だからこそ泣いて
開き直って
笑って
風見鶏のように
風まかせ
運まかせ
ひゅるりらら
飛んでいく。
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流れていく 涙よ
どこへ行くのか
川の流れのように
おだやかな流れで
頬を伝う涙よ
悲しみに泣き
喜びに泣き
大きい小さいに
関わらず
今日も心がふるえれば涙はいともたやすく流れるのです
涙のあとを追いかけることはできない
だからこそ涙を流すそのわけを僕なりに導き出すんだよ
今日も涙を流しては
悲しいとも苦しいともいえないこの胸の痛みは強がりを繰り返すだけで
素直になることをおそれ物陰で泣いてる僕の背中よ
窓から差し込む
あたたかな陽射しよ
午前中の雨も嘘のように晴れた空よ
僕は涙の行き先を
たずねることもせずに
ただ、涙を流すそのわけをしばし考える
そうさ、偽ることなんか無いのです
当たり前です
無理にごまかさなくてもいいのさ
涙は心が何もいえない口のかわりに
しゃべってくれる
目に見える言葉だから
ほら、だから
いつの間にか
優しい人たちが
僕を何も言わずに
抱きしめてくれるのです
一緒に泣いてくれるのです
涙の行方は
いぜんわからぬまま
雨上がりの虹のような笑顔がまぶしく輝いているだけだった
大好きな君のぬくもりが僕のほほにさわっただけだった。
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傍目、優しい光を放つ
天体がまたひとつ
静かに消えていくよ
仕方ないさと
背中で涙を隠して
ぎゅっと悲しみに
目をつむった誰か
大切な人の死を
見送った日は
僕の中の何かが
終わった日だ
言葉は要らない
死に目に逢う日よ
手を合わせ祈る日よ
あなたが残したもの
あなたがくれたもの
あなたが言ったこと
その全てがもう…
遠くで見守れよ
幽霊になったら
枕元に立って
会いに来てくれよ
若すぎる誰かの死に
涙が止まらないから
雨が止まないから
どうか笑って
何事もなかったかのように
また優しい光で
僕を照らしておくれ
僕の
私の
俺の
大切な大切な人よ…
崩れ落ちた
僕を笑えよ…
そして何もかも嘘だと言ってくれよ…
それが君に託す最後の望みなんだ。