詩人:どるとる | [投票][編集] |
切り傷みたいな三日月が夜空に走る
輝くその月の下
小さな窓から
僕はあの子のことを考えてる
あの日、僕のハートを盗むように一瞬でかっさらった手際の良さにときめいた
まるで君は風みたいに僕のハートを盗んだ
ルパンやねずみ小僧よりも凄腕だね
君はなんて名前なの?
君のすべてが知りたくなるよ
こうなったら
泥棒猫ちゃんのまん丸いルビーみたいな瞳に見つめられて
僕は動けない
メデューサの瞳
石と化した僕の心
もう君から目が離せない
君だけだよ?
こんな気持ちにさせたのはね
今宵もまた浮気な気持ちで誰かに知らず知らずその摩訶不思議な鱗粉をばらまいているの?
夢中になる
虜になる
猫ちゃんがニャーンと鳴いただけで僕は走り寄ってゆきたくなる
君は猫ちゃん
僕には
僕は魚さ
君に食べられちゃう
尻にしかれたっていい
座布団の代わりにしてよ
ボロボロになるまでつかっていいよ
そんな気持ちにさせるのさ 君ってレディは
君ってレディは
ニャーンと今日も君の鳴き声が聞こえる
僕だけのものさ
今は 今は 今だけは
それだけで幸せはこの手にある
明日はまた違う空の下で違う魚を食べるのかい?それでも僕は君に食べられたい
骨まで余すことなく
君に食べられるなら
幸せだから
どうぞ
骨までご賞味あれ…
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ほどけないんじゃない
僕らの仲は
ほどかないんじゃない
僕らの心は
ほどきたくないんだよ
僕らのりぼんはいつまでも
ずっと絡まったままでいいから
いっそずっとほどけないくらいでいいから
ほらまたつかの間の油断でほどけそうになる
そしたら騒がず静かにね結び直そう
キュッと半ばきつくとても優しく
キュンと胸を焦がす
気持ちとおなじ色に染まる
厳しさと優しさを
花束のように束ねて包んで
愛というりぼんでバラバラにならないようにしっかり結んで世界でいちばん大好きな人に贈ろう形のない言葉のプレゼント
微笑みが強張った緊張と表情を解きほぐす
ほぐれた気持ち
それも束ねて君に君にプレゼントさ
ほどけないんじゃない
ほどかないんじゃない
ほどきたくないんだよ
僕らは僕らは
好きでこうして
バカみたいにいつもいっしょにいるんだからね
バカがつくほど
寄り添いあいすぎてきつく絡まったりぼんみたいに大変な状態になってる
でもそこが愛おしいところ
僕らは明日もずっと絡まったままの毎日をひたすら二人三脚でてくてく歩く
それぞれのペースで
それぞれを守りながら けっしてかた結びにならないように
それがコツです
恋のりぼん
うまく結びあうのには。
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流れ去った日々は
遠い過去は
まるで過ぎても尚
輝く流れ星のようだ
そして沢山の記憶は
流星群のようだね
いつまでも
いつまでも
この胸の中にある
そして輝いてる
下手なたとえ話だ
だけれど夜空を駈ける流れ星を見たならば思ってしまうよ
幼い記憶
その思い出
何光年も旅をしてきた旅人よ
あの光は何光年も前の光なのか
僕らはなんて鈍感なのかな
なんて笑いあった夜
そんな記憶さえいつか流れ星に
僕らの刻んだ
記憶はやがて
光り輝く
遠い未来で
思い出すたび
流れ星のように
きらめく思い出
いくつでも
いくつでも
流れる流星群
僕をいつか
救うだろう
深い深い闇から
思い出がある
なんて幸せだろう
流星群よ降り注げ
空っぽになった
心へ
思い出という
記憶という
鮮やかなイメージを
絶対的な真実を
見せてくれ
涙をおくれ
心のグラスを満たしてくれ
思い出流星群よ………
待ってるぜ
待ってるぜ
いつまでだって
思い出流星群よ………
今 光り輝かせようと生きるこのきらめきがやがて未来で輝くこと待ってるぜ
流れ星のように
流れ星のように。
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単調な生活に閉じ込められたまま
そこから抜け出すすべさえも見つからずに日々は怒涛に過ぎ行く
徒然なるままに
ただお茶を飲み
茶柱が立ってたってだけではしゃぐような恵まれた日々
深夜までテレビ
またはパソコン
不健康で不健全な
生活を営んでる
神が与えしこの命の重さもわからないのに親の痛みも喜びも踏みにじることは僕にはできないよ
退屈な日常に
憂うつな毎日に
光る死をとどまらせる何か
まだ生きていたい
まだ何かをしたい
そう思わせる何か
まだこの世界にある
それが何かはわからないけれど 未だ
それがあるから死ねないのです
明日もまた生きていたいのです
退屈でも憂うつでもそれに勝る死など今はないから
僕は明日も
死にたいとはいうもきっと多分言うだけで
きっと多分それだけで
暫くすればそんなことを言ったことさえ忘れて生きている今を楽しめている
それがきっと僕をとどまらせるものだ
簡単なんだ
単純なんだ
考えてみれば
普通が僕を生かす
普通の喜びや
時々のパーティーが
僕の心を変えるんだ
だから僕は生きている
だから僕は生きていく
明日も明後日もいつまでも
ありふれた幸せの中ありふれた微笑みを浮かべどこにでもある風景に溶け込み生きる。
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少しずつ少しずつ日々の甘さを味わって
少しずつ少しずつ日々の苦さに気がついて
いつか吸い終わる
煙草の様な毎日を
吸い続けてる
至福の煙を吸いながらも味わい深い切なさを吐き出しながら
僕らはただ煙草を吸う
いつか灰皿に押し付ける間もなく消える命と知りながら
だからこそ生きる
僕らは煙草の余韻に耽りながらもその悲しみをどこかで感じている
今日も限りある短い一本の煙草を吸いながらただ煙で肺を満たしてる
そんな想いに沈む。
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いつだって生きてるんだって叫ぶんだ
旅から旅へと繰り返す毎日のその中で
しゃがんだり立ったり寝そべったり忙しい毎日のその中で
僕らは限りなく旅人なんだ
いつだって生きてるんだって叫ぶんだ
声のつづく限り叫ぶんだ 叫ぶんだ 叫ぶんだ
僕は旅人 限りなく明日を目指す旅人
目的地は終わりじゃない
限りない永遠さ
ゴールテープをきって行く宛てをなくしても旅はつづくよ
心の中で限りなく
僕らはずっと旅人だから。
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孤独な空をずっと見つめていたんだ
独りで見上げる空ほどつまらないものはないね
だから思いがけずあふれ出しそうになる涙
何かといえば誰かのせいや世の中のせいにしたがるのが常で
そんな自分がいたことさえ誤魔化そうとするけど
青い夜にこぼれた涙は鈍色の朝に目覚めた瞬間に溶けて消えた
昨日のあんなに切ない思いを時間が夜のあいだに変えてしまったのだろうか
いいや
そんなはずはない
昨日の僕は確かにいた
それを否定するのとおなじだろう
昨日の切なさはここにあった
昨日の散らかってた思いはまだ消えちゃいない
すっかり冷め切ったブラックの珈琲と
小さな葛藤と目覚めの悪い頭
まんがみたいにスズメが鳴くようなただの朝
誰か 僕に刺激を
ください
今のすべてを
変えてしまうような
そんな ゼイタクな望みを抱いてしまった僕だから
今日も見つめてる
昨日とおなじ青い夜に輝く満月
狼男は満月を見ると毛むくじゃらになる
僕は満月を見ると悲しくなる なぜだかね
ちっともおかしくなんかない
生きてればみんな思うだろう?抱くだろう?孤独な空を
そしてまた昨日とおなじように冷め切った珈琲 ぐっと飲み干してやつれ気味のミイラみたいな顔で出かけてく
仕方なく選んだ未来のお世話させてもらっている 煙いばかりの工場へ
静かな足取り 時間ばかり気にしてさ
いつか こんな長い時間さえも終わるときが来たなら悲しいのかな
なんて思ったよ
青い青い夜に
満月が一瞬こちらを向いて笑った気がした
そんなわけはないよな…だなんて少し笑ったら眠るだけ
そんな繰り返し
鏡に映したように
変わり映えもなく
続く 続く
始まり終わり
また始まる
日々
僕はそこにいるよ
いつかここにいた人になるまでは生きさせてもらいましょう
たとえ無力で非力な僕でも。
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若気のいたりでした
明日やればいいよだなんて言い続けてたらもう取り返しのつかない未来まで来てしまいました
未来で涙するばかりの僕を笑わないでおくれ
こんな僕にも生きる権利くらいはまだあるはずだからね
絶望的なメロディが頭の中で嫌みなほどの美しいアンサンブルを奏でたら
もう笑うしかないでしょう
そんな失敗を繰り返してきたのが今の今の結果なのに
僕は性懲りもなく空気も読まず場も弁えず君になって馬鹿笑いしていただけ
それでも本心じゃ悲しいのさ
わざとそれをごまかし話題からはずそうと謀っただけで
そんな恐い目をしないで
明日が一気に曇ってゆくから。
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先に生まれたくらいで支配者気取りたぁ
いいご身分で
こちとらぁあんたらに従う義理はねぇんだ
社会という鎖に縛られてっから金のため生きるためただやってんのよ、自分のために
この浮き世
生き抜くにはこびへつらうしかねえってか
ジョーダンじゃねぇよ
そんなバカになってたまるか!
俺らは犬でも猫でもねえってたんだ
向上心はすでに消えたんだよ
ばかやろうめが!
さあ
叫ぼう!
内なる気持ちを
さらけだして
今こそ!
先輩上司に告ぐとき!