詩人:どるとる | [投票][編集] |
人には誰にも泣きたいときがあるから
たとえ自分がわるくても泣きたいときがあるんです
ピエロみたいに悲しいのに泣いていたような今日もやがて日が暮れて
カラスも巣へと帰るころに
オレンジ色の夕焼け空を見上げながら
僕も家路を歩いてる
行ってきますと言ったまま
どこか遠い異国へ旅立ってしまいたい時もあるけど
なぜだか無意味な使命感に圧されて
生活に閉じこめられたまま
繰り返す毎日にあくせくしています
流しても流しても
きりもなく頬伝う
涙は見えないから
説得力なんて
かけらもないけど
優しいあなたには
見えているようだね
だけど今は何も言わないでそっと抱きしめて
結果などは 見ないふりをして
そこに行き着くまでの過程を大事にしようね
人には誰でも死にたいときがあるから
そんなときには早く仕事切り上げて猛スピードで帰るんだ
走っても走っても
どんどん遠ざかる
夢はいつの間にか
諦めてた
後悔なんてないけど
優しい眼差しで生きてるあなたは僕とは違う世界を生きてる
大したもんだ
そんなに嫌なら
とっとと死んじまえばいいけど
まだまだ生きたい
そう思うのは
不思議だけど
当たり前だね
そうさ
流しても流しても
きりもなく頬伝う
涙は見えないから
説得力なんて
かけらもないけど
優しいあなたには
見えているようだね
だけど今は何も言わないでそっと抱きしめて
闇を照らす
灯台の光よ
僕の行く先を
照らしたまえ
きらめく真珠のような涙よ
輝く星と成り変わり
僕の心に降り注げ
まだ越えられぬ夜を
不条理なこの連鎖を
断ち切るような
歯切れのいい
夜明けよ
この涙を知っているなら。
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言葉にすればあまりに簡単すぎて笑えるね
だけれど この胸の中に溢れるあなたへの思いは涙ものだよ
愛の歌を歌おうかな
へたくそだけど
できるかぎり精一杯 歌うから
この夜空に輝くいくつもの星の数より
この世界で生きている人の数より
ずっと
ずっと
ずっと
あなたを愛してる
言葉にしただけでドラマのセリフみたいで
恥ずかしくて照れくさくて 思わず笑っちゃうね
でも大事なことはいつだってドラマなんかじゃ伝えきれない
愛はそういうものさ
この街に住んでるたくさんの人の数だけ
この地球に咲いてるたくさんの花の数だけ
ずっと
ずっと
ずっと
あなたを愛してる
いつもいつも
気にかけてる
すれ違うたび
わかるんだ
君の大切さ
心が先に歌うよ
愛の歌
この広い世界で
ただひとりのあなたへ
僕は歌う
言葉になんかならない思いを…
この夜空に輝くいくつもの星の数より
この世界で生きている人の数より
ずっと
ずっと
ずっと
あなたを愛してる
おじいちゃんと
おばあちゃんになっても
あなただけを愛してる
嘘じゃないんだ
ずっと変わらないのさ
あなたは僕だけのものだから
この手は死ぬまで離せないよ。
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ほかの誰がなんて言うかはわからないけど
こうして無事に1日終えてここまで頑張ったのですから
迷わず悩まずためらわず自分にはなまるをあげましょう
その傷跡に
その涙のあとに
その切ない夜に
眠れない言い訳を考えるまでもなく
理由はいつも決まってるね
君は頑張ったよ
だれかの乱暴な言葉なんて気にするな
平静を装えば装うほど冷静じゃいられなくなる
当然、涙は流れる
大変だったね
よく頑張ったね
誰かの慰めや
誰かの優しさを
期待しないで
頑張った僕は
頑張った僕が
ほめてあげるのが
いちばんいいんだよ
頑張った僕を
頑張った僕が
ほめてあげるよう
それがいちばんだよ
他人なんて なんでも言えるさ
頑張った僕が知っているよ いちばん自分の頑張りを
だから頑張った僕を
頑張った僕がほめてあげよう
少しは楽になる
少しは明るくなれる
明日への不安が
少しは和らぐだろう
ほら、月を見習って
僕も輝いてみよう
いつまでもしょげてないで
元気を出していこう
頑張ったよ
僕は頑張った
僕がそれをいちばんわかってるんだ
だからいいじゃないか
頑張ったんだから
頑張った僕を
頑張った僕が
ほめてあげて何が悪い?
頑張った僕と
今夜は祝杯だ
涙の味のする
お酒をのもう。
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もう終わりなんだね
長かった1日も
街の灯りが燃えて
ちらほらと
切なさも漂って
さよならの歌
口ずさんでしまうほど 静かなんだ
暗闇の中
明るい話はできないよ
愚痴ばかり
言い訳ばかりが
こだまする
大したことは何もなかったけど
どこか満ち足りた気分
この幸せな時間を
いつまでも忘れないように
記憶の中にしまっておこう
僕は今 さよならをするよ
ハッピーエンディンググッバイ
もう開けることのない窓
昨日の僕に別れを告げたら
新しい1日を待つ
僕にとって
繰り返す1日は
たばこ一本分だから
吸い終われば
跡形もなく消える
残り火さえ香ばしく
胸の中にくすぶって
ほろ苦いシミのようにまた今日のことを思い出すだろう。
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たばこを一本吸って
灰皿にもみ消すように
僕の1日はこうして終わるんだよ
ぼーっとした頭で
跳ね起きて朝を迎え
夜になるまで
ずっと寝ぼけていた
たばこ一本分の時間をこうして吸い終われば
あとに残るのは
もみ消した吸い殻と
それによく似た
まこと出来損ないの記憶だよ
帰り道 月を眺め
へたくそなスキップで
小さな水たまり飛び越えて
もの思いに鼻歌
奏でれば
あっという間に家に着くよ
今日があるから明日がある
明日があるから頑張れる
大切なのは期待するより
希望を持つことさ
君が待つべきは
希望のある明日だよ
期待などするな
希望を持ちなさい
無理に笑わなくてもいい
無理に他人の話に合わせなくてもいい
独りが辛くないなら
このままどこまでも
強がっていられるところまで強がっていよう
いつか、昇る
太陽を待ちわびて
夜は朝へと駆け上る
少しずつ 少しずつ
なにもない世界に描かれる新しい1日
目が覚めてはじめて
僕は僕が僕なんだと思い出す
さあ 今日もはじめよう
しおりを挟んだところから歩き出そう
物語の続きを描いていこう
一歩踏み出して
そこから全てははじまる
筋書きのない明日へ
予定も立てずに踏み込んでゆく
無謀な僕は僕という名の物語の主人公さ
負けるはずはないんだよ
約束された明日へ
ちょっくら夢を叶えに行こう。
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最近笑えないよ
うまく笑えないよ
光に照らされ
闇の中
手探り 夢を探す
明日が見えないよ
何も見えないよ
大嫌いなはずの愛は
本当は大好きで
遠ざければ遠ざけるほどに恋しくなる
愛されたくなる
灯台の光に
照らされたくて
酸素を求める
魚のように
小さなあえぎを漏らしながら
夜の片隅で
バラバラになった
心のかけら 集める
おやすみ
また明日
いい日になりますように
神様にでも祈ったら完璧だよね
さよなら
また明日
溶けていく意識の中で今日の僕は静かに死んでゆく
明日には生まれ変わった新しい僕で
生きてゆくよ
おやすみ
また明日
視界の隅に流れ星が流れても 眠たさが何よりも勝って僕は感想のひとつも浮かばない
明日はどんな日になるかなあ
晴れるかなあ
雨かなあ
そんなことは全て明日になればわかるからいいや
今までの僕は死んでていくつもの僕の屍の上に今日の僕がいる
そして今日の僕も明日になればきれいに死んでいるよ
そして
全ては白紙に戻るのさ
おやすみ
また明日
何も言わないでおこう
きれいな言葉なんか要らないよ
ただおやすみを言うよ
弔うように
冥福と復活の火を焚いて
僕は明日にそなえます。
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足取りは重く
歩き出すのもやっとだったよ
落ち葉の道を
僕は歩いてゆく
右ポケットには切なさを
左ポケットにはむなしさを
空元気で愛想笑いしながらお世辞を言うような1日よ
おつかれさまでした
ひとりのさみしさがぐっとこたえる夜には言葉は全滅さ
何も言えない
黙ったまま 何も言わずに 黄昏ているんだ
風に吹かれて
舞い落ちる木の葉のように ほらね ため息つけばたやすく死にたくなるよ
明日はモザイクがかかったように見えない 正直いえば不安なんだ
僕はどこへ向かえばいい?
絶望を通り越して
最早 闇の中
一抹の光さえ
届かない宇宙
光と影に寄り添って
涙さえこぼれない日々
行き場のない思いは底のない穴の中を落ち続けてく
風に吹かれて
人生なげうって
手に入れたものは
孤独という名前のプライド
今日もひときわ輝いている
見れば見るほどにむなしい光を放って
人集りを すり抜けてく。
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帰り道の途中で 空に目をやれば 流れ星が超新星のように 夜空を駆けていった
尾を引いて走ってゆく流れ星に名前をつけて 自分でつけた名前があまりに変だったから 笑っていた
真夜中も真夜中の深夜零時過ぎ
腕時計の文字盤に
涙が一粒
落ちました
僕は僕で 君は君で
そればかりは何も変わらない
冬の星座よ
夜空を埋め尽くせ
僕の願いをかなえてよ
夢のない毎日に星を降らせてよ
なにもないこの街に奇跡を起こしてよ
地図上に浮かんだ
宝島のように
わずかでもいい
夢を与えてくれるなら 冒険したいよ
危険など考えずに
今すぐ旅立ちたい
自由の意味をなくした不自由な毎日よ
何をもって幸せというのか
僕にはわからない。
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生まれたときから何も見えない人の目には何が映るんだろう
暗闇の中に生まれるイメージは無限大
豊かな想像も
悪しき妄想も
めくらの目には誰よりも鮮やかな暗闇が映る
黒という名前の
美しい色彩
今めくらの視界いっぱいに広がってゆく。
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ふるえる両手でオールを漕いでゆく日々
宛などははじめからなく
大した期待もしてないよ
どこまでも終わりがないような海の中
今にも沈みそうなおんぼろの小舟で
僕は霧の中さまよってる
頼りない友達と世知辛い世の中に囲まれて
何を笑えというの?
まだまだ明日は見えない
こんなんじゃ晴れは見えない
それでも希望という名前の舟に乗り
悲しいときさえ強く笑って生きていく
希望という名前の舟に乗り明日へとオールを大きく漕いでゆく。