詩人:どるとる | [投票][編集] |
生まれたくて
生まれたくて
ここに咲いたんじゃないさ
生まれてしまった
生まれてしまった
だから僕はここに咲いたんだ
言葉にすれば真実はすべて残酷なのさ
生まれてしまったからには生きていくしかないという概念を人はぬぐい去れることができずにまるで生きることこそが使命であり常識であるかのように思われてる
降り止まない雨の中
わざと濡れていたい
傘を差さずにその冷たさを感じたいんだ
咲いた花は
笑わないよ かならずしも
そんなゆがんだ気持ちは誰になんといわれようが拭えない
ああ 行く先はいつも豪雨です
それが僕の今の素直な気持ち
手加減なんかしてないさ
生と死の狭間で生きているだけだ
今日も明日もたまたま偶然が作用して
だから雨は止まない
止むはずもないさ
ずっと ずっとね
狂ってしまうさ
こんな世界
正常でいろってほうがおかしいんだよ…
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心の中に涙があふれた
海ができてしまうくらいたくさんの涙があふれた
悲しい事があって
切なくなって
独りきりになりたいけれど独りじゃ寂しい
そんな屈折した気持ち
ただ次々に涙になるだけでただそれだけで
なんとなく
仕方なくて
生きてるってだけの今はなんの光も若さもないまま
いつかの楽園のようだった幼い日々を羨ましがる
重たいかばん
窮屈な立場
そして責任の猛襲
後ろからいつでも追いかけられ
常識に睨まれて
そんな日々を愛せるわけもなく
ただ、自分は反撃したいのにヘコヘコ頭を下げるだけのこの恥を涙にかえたって悲しくなるだけなのにあふれる涙
海になる 海になる
僕はそこで溺れてる
ああ 明日はどこへ向かうのか
ふらつく足 もつれ絡まれ思考
もう生きたくなんかないのになぜか日々続行
気づけば夢から覚めて今日も死ねなかった
いくつものためらい傷が物語る青春の影
それさえ今は信じられない過去
痛みのない安らかな終わりを望むばかりで気泡のように消えてく日々をただ占う
明日はどっちかな
どの道に行けばいい
気づけば考えてる
自分がいる
死のうかなと思ったのに
ああ なんだかなあ…
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「ごめん」と「ごめんなさい」じゃ言葉の丁寧さが違う
その言葉がもつ温度も違う
だから僕らは「ごめん」とはいわず「ごめんなさい」と言うんだ
本当に心から悪いと思うから
心ある言葉だと思うから。
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誰かの心にともす灯火
ゆらゆら揺らめく灯火
消えないように両手で
ランプみたいに守るよ
あたたかいその灯火
消えないように
消さないように
誰かを愛せたら
誰かに愛されたら
それだけで幸せ
もう何もいらない
その灯火は一生の宝
僕は一人じゃない
君がいる
心の中からじんわりあたたかい存在がくれるぬくもり
ただ大好きな人がそばにいるだけで熱が伝わるんだ
あなたの愛が灯火のように死にそうな目の僕を守るんだ
あなたの愛はまるで大きな両手のように消えそうな小さな小さな炎を守ってくれる
だから僕にはあなたっていう大きな両手が必要なんだ
守って 守って
僕を消さないように
あたりまえな愛を特別な君のその両手で
僕をあたためて
灯火 心にともして
暗い暗い夜さえ楽しませてね
あなたがいるだけで
そこにただいるだけで
僕の夜は明けていくからずっとそばにいてね
さりげなく灯をともして
あなたがただいるだけで僕には最高の癒やしだから
お願いさ 君よ…
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君に出逢っとき
あれ、これって
運命じゃない?って
思っちゃったんだ
君が生まれた
その瞬間から
僕の恋の物語は
始まってたんだね
地球が何回
回っても
失敗何回
重ねても
僕らの運命は変わらない
ずっと二人は二人
それが茶飯事さ。
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いつかこの長い物語も終わりゆく運命なのさ
パレードも賑わいを見せるのは明るいうちで夜にもなれば静かにその賑わいをなくす
だからその前に好きなことやりたいことやっておきたいこと
片っ端からすましておこうよ
終わりゆくその運命の上を僕らはさだめという名前の上に生きる
それをゆるされているから今がここに在る
くだらない話題で
ふざけたように
笑えるうちに
ほら出かけよう
本当に行きたい場所へ
人生なんて
砂時計なんて
すぐに尽きるから
時間なんて
終わりゆく命
消えてゆく時間
残された日々と
その切なさ
すり減る心
いつまでもここにいられない
僕らが知ってる永遠は限りある運命のもとに回る
だから僕らはいつかの今日に目を閉じたまま二度と開かない
そんな日を迎えるのさ誰もが
繰り返す
時代のその中で
始まった物語なら
終わりゆく物語なんだ
みんなその主人公
だけれど主人公も永遠には生きれない
だからみんな消え去るんだ
その身体諸共
終わりゆく絶対的な運命に蹴落とされ
今はまだ来ぬ日
だけれどいつかはね
トウゼンのように笑いあう今もトウゼンのように終わる
突然始まったみたいにね予断はない。
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少しずつ少しずつ
色褪せてゆく景色
ゆっくりとただ
ゆっくりとそう
流れるように
明日へつづく物語
まためくられてゆく
その先はいつも未来という満天の宇宙
変化のない毎日に
変化を求めたいなら
動き出さなくちゃ
歩き出さなくちゃ
何も変わらないままさ
だけど広げた地図には不安と背負わされた重たい期待しか見えないよ
小さくこぼしたため息が白く煙る冬
階段の踊場の窓に書いた涙の文字が溶けて消えていく
そんなふうに僕もいつかは明日へ流れてゆくその時間のどこかではじかれるように消えてしまう
それでも
叶えたい夢がある
行きたい場所がある
見上げたい空がある
抱きしめたい人がいる
だから僕は おそらく誰もがそれぞれの地図を描き明日へ行くんだ
限界をかるくこえた勇気をしぼりだして
絶えぬ光を解き放って
いつだって生きてるんだ
いつだって負けやしないんだ
浮かべるこの笑顔は嘘なんかじゃないんだよ
そう叫ぶ声はいつも届かない闇に消えるけど
僕は繰り返すこの夜に負けずしっかり明日へ向かうために旅の準備して眠るんだ
夢というテントの中で
幾千の星 流れる
そのひとつになれたこと 僕は不幸だとは思わないから
明日へつづく物語
まだ僕はつづけたい
明日へ明日へ何度だって生きてやるぜ
誓う言葉 その思い
拳にたくしてぎゅっと握りしめ胸にもっていく
いつでも
叶えたい夢がある
行きたい場所がある
見上げたい空がある
抱きしめたい人がいる
だから僕は おそらく誰もがそれぞれの地図を描き明日へ行くんだ
限界をかるくこえた勇気をしぼりだして
絶えぬ光を解き放って
明日へ明日へとつづく日々を旅する
僕は流れる星
消える運命と知りながらもなおも輝こうとするはかなくも勇気ある星
きっと誰もが旅人
輝くために明日へ行くなら僕は一瞬の流れ星になるさ。
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週末はパレード
忙しくせわしなく
流れてゆく 幸せと不幸の二つの次元をローテーションするようななんとも地味な日々
朝そして夜
繰り返す1日
24時間の限られた
甘えのない束縛
何に縛られてるの?
何にしたがってるの?
僕はどこへ行けばいい?成功するの?
聞きたいことは山ほどあれど聞いても意味はなく 神も仏も未だ会ったためしもないよ
でもね
パレードは今日も楽しくて 時間を忘れてしまうのさ
パレードは悲しい場面のあとに何か大切な気持ち残していく
今日という1日というパレードの中躍りまくったら僕は枕に身をあずけよう
羊が一匹…
羊が二匹…
もう面倒だ
眠くなるのを気長に待とう
パレードはそんなふうに過ぎる
行ったり来たりの繰り返しで始まり終わるのさ
パレードが通る
ガヤガヤ
ガヤガヤ
街は忙しい
僕も忙しい
パレードが通り過ぎる
シーン
シーン
眠ったように
街は静かだ
そんな繰り返しを明日も僕らはそれを当然とばかりに行き交う時間というインベーダーを撃ち落とすかのように仕事や学業で食い潰して生きる
パレードが通る
くぐり抜ける僕の姿
今日もどこかにそんな日常がささくれ立っているように他愛なく存在しているんだ
涙に濡れる明日も
晴天にめぐまれた今日も
僕は確かにここにいる。
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幸せは感じるその人が幸せと思うことが一番の幸せの形
幸せは目には見えないけれど感じるだけならできるから
本当の幸せとは何かなんてわかるわけないけどそれを確かに感じれるのはその人が本当にそばにあってほしい本当の幸せを知ってるからだ
幸せはどこにもあるわけじゃない
だけれど案外求める幸せはとても身近にあるものなのさ
だって 今、生きてことさえ幸せの一部だから
その全体を少しずつ少しずつ時間をかけて知っていくことこそが欲望をかき乱す幸せだから
幸せとは大きな幸せを少しずつ味わってゆくから幸せなのさ
一気に感じる莫大な幸せに幸せはないのさ
だから、僕はゆえに幸せをひとかじり
今日も小さくちぎっては感じてるんだろう
それが一番の幸せ
思ってみればなんの変哲もない今がとても幸せ
幸せはいつも見えないところにあるんだけど幸せはいつだって見てもらいたいんだよ
だって幸せはこんなに心をざわめかせるから
僕はどんなに小さな幸せさえも幸せだとその何倍もの喜びを感じるのさ
それが幸せさ
いつもね
幸せに長いも短いもない
だからこそ僕はめったやたらに出逢った幸せに比類ない喜びをあらわすのさ。
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いつでも
どこにいても
離れない二人
離れられない二人
磁石のように
隙間も空かさずに
ぴったりくっつき
未来へ向かって
歩いてゆくよ
ゆっくりゆっくり
かたつむりの速さで
いつでも
どこにいても
二人は二人のまんま
二人で一つで笑いあっている
今日もそんなふうな幸せの中で二人はさらなる二人をまだ目指しているんだ
同じ未来でも違う夢をそれぞれ夢見ながら
一人一人の夢
一人一人の理想
叶うように寄り道したり道草したりしてそれなりにうまくやっているのさ
それでも二人は二人のままで
それだけは変わらないままで
離れない二人
離れられない二人
ずっと 生きていく
愛ってそんなものなのかな。