詩人:どるとる | [投票][編集] |
風船みたいにふわふわした気持ちで生きていたから
1日が妙に短く感じてしまったよ
読みたかった本も
クリアしたかったゲームも
気づけばできず終わってしまった
そして夕暮れになって空が茜色に燃えて
風船が割れるように夜になり眠りに落ちる
バルーン日和だね
いつもそうなのさ
夢の中では僕はどこかの王様なのに現実世界では孤独で貧相なやつで
夢ばかり一日中見ていた気がするんだ
でもそんな自分を責めることはしたくなかった
自分を愛してるとかそういうことじゃないけど自分を責めることほど悲しいことはないと思うから
嫌なことは忘れたふり忘れたふりで本当に忘れた
そしてね今日も一日が暮れていって
戸締まり確かめたら夢の中へ
僕にとっての幸せはなんなのかな
それをこの今日一日の中で少しでも見つけられたかな
なんて考えてたら
いつの間にか夜(よ)は明けて
またふわふわ
気持ちを浮かべて
目が覚める
べつに何もいいこと見つけられなかったけれど
ひとつだけわかったよ
それは
どんな一日でも無意味な時間にはならないってこと
不器用なこの僕でも
風船みたいな気持ちでも
僕が今生きていること以上に幸せなことはないからそれを僕は幸せだと思うよ
バルーン日和
今日もふわふわ
心を浮つかせて
朝から晩まで
心まで平穏に
生きれたら幸せ
平穏無事でね
何事もなくね
普通にいれたら
それ以上望むことはないから
僕は口笛吹き鳴らして黄昏の中 空を見上げる
見上げた空はやはり綺麗な茜色 僕を優しさで満たす。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らにとってどんなことがしあわせっていうのかな
どんなしあわせでも自分一人だけがしあわせ味わっているようなしあわせほど悲しいものはないね
ある国では
今日も飽きず戦争
またある国では
平和ボケするほど平和な一日が流れてる
同じ国なのに
こんなにも違うしあわせの形 それぞれの願いの形
ある人は戦争がやんだならと願い
またある人は平和な毎日なんか当たり前みたいな顔してさらなる恵みを欲してる
無駄なしあわせが生む汚れた欲望と貧しく恵まれないゆえに綺麗な願いをもてる心
それは紙一重だね
だけれどいつも願うのは世界中の人の顔に笑顔が咲く日が来ることで
そして心にしあわせが満ちること
そしたらきっと
おそらくきっと
世界はしあわせになる
そんな理想から僕らは離れていくばかりで理想は遠くなるばかり
まったく悲しいものさ
やっぱりみんながしあわせな顔で心からしあわせだと言えるような世界が本当のしあわせな国だから
しあわせはまだこの世界にはない
どこかの国がしあわせでもまた違う国では不しあわせならしあわせにはならないさ
一人の人がしあわせでまた違う人が不しあわせなことと同じように
世界中の人の顔に笑顔が咲く日にはうれし涙は見せても誰一人として悲しく泣いてる人なんかいないはずだから
まだこの世界はしあわせではないのです
ただちっぽけな僕はこうしてうたうだけだけど届けばいいなと思ってる
一人の小さな願いも一人一人集まれば大きな力になってゆがんだ未来を正しい姿にもどすから
その日こそ
世界中に笑顔が咲く日ぞ
地球を宇宙から見たらきっと地球も笑って みんなも笑っているよ
きっと来るはずだ
みんながみんなの
しあわせを願えば
一人として自分だけのしあわせを捨ててみんなのしあわせを願えば
しあわせなんてたやすく叶うのにね。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
空から降る雨が大地を濡らし草花を育てる
それと同じように
涙の雨がどこからか降り出して
笑顔の花を咲かせるのさ
悲しみから生まれた涙も
案外毛嫌いされるけど僕らをちゃんと育ててくれているんだろう
好きにはなれそうもないけど
涙の雨のその中を
ひとり 僕は歩く
普通の雨なら傘を差すところだけど
悲しみの雨には傘なんて差せないから
誰かの愛や優しさがしいていうなら傘代わりかな
だから悲しみに濡れるこの僕を守って慰めて
涙があふれて止まらないそんな夜は
静かに夜空に浮かぶ月を眺めよう
ただ静かに瞳をとじて
寄り添うのは世界で一番愛する人なら幸せ
何億 何兆 数えられないくらいに輝く星の中で僕らはなんて小さな存在なんだろう
今 僕は思った
だけれどそんな気持ちさえもかき消してしまう君の笑顔はもはや神がかりさ
幸せに限りなんてないのはわかっている
だけれどなぜか今思ったよ 僕の心は今満開に咲いていると
涙の雨に濡れながら走りつづけるその姿
君がずっと見ていてくれるなら僕は走りきれるだろう
涙があふれても
どれだけあふれても
差す傘さえ見つからない夜は君が僕の心の中に傘を差し出してくれるから
涙の雨はやがてやんでかわりに笑顔の花が咲くのさ
だけれど涙の雨はやむことはないからまた降り出すけどそのときはまた私があなたの心に傘を差し出すと言ってくれた
残酷なほど 悲劇的なほど
雨は僕を濡らし続ける
だけれど君がそばにいてくれたら僕は平気
笑っていられるから
どうかそばにいてほしい 君に誰よりも
…また雨が降り出して
傘を探していたら
君が静かに僕に何も言わず笑って傘を差し出す
やがて虹が架かって僕の空は忽ち晴れていくだろう
いつもさっきの涙が嘘みたいにね
だから今度は君の傘になるため僕が濡れる番だ
君が濡れてたように。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
なんでもない一日が
たったひとつの出来事で特別になることもあるんだよ
晴れた日の朝にそれを僕は思い知ったんだ
空き缶蹴飛ばして
帰り道 夕暮れ
カラスが二、三羽
悲しそうに鳴いてる
東から昇ったお日様が西へと傾いてゆくその中で最悪の朝を迎えても夜になるころには素敵な気持ちで笑えることだってあるんだよ
悲しみにさよなら
サニーデイモーニング
晴れた日の朝はとにかく機嫌がずば抜けてよくて
そんなわけで今僕なぜか有頂天なんです
月に照らされ
踊る僕と透明人間
詳しくいえばひとり
だけれど細かいことは無視して僕は踊るのさ
ちっぽけなしあわせでこんなに僕はしあわせ
権力も金も地位も何もいらない
いるのはこんなありふれたしあわせだけだ
たとえば こんな
晴れた日の朝のすがすがしい気持ちみたいな、ね。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ひとりぼっちになりたくって
ひとりぼっちになったわけじゃねえ
いつのまにかひとりぼっちになっただけ
みんなとはぐれて
はぐれ狼さ
この僕は
輝く月にひとり吠える 悲しき雄叫びさ
でもひとりぼっちになってわかったよ
ひとりぼっちのさみしさが ひとりぼっちの人の痛みが
ひとりぼっちの人の気持ちなんてたくさんの人に囲まれてる人にはわかるはずもないね
ひとりぼっちの旅は続く 明日のページへめくられてゆく
ひとりぼっちは月もまた同じだから
僕は月と話すのさ
この先のことを
ひとりぼっちのうた
口ずさんで。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
満月がふたりを照らしている
そしてふたりは手を繋いでいる
こんなありふれた恋の一場面を永遠に閉じこめたいね
ごめんねも言えずに日々を流した
君がいることをいつのまにか当たり前なことだと思ってしまった僕がいた
君の存在は光り輝いて
こんなにもこの僕を好きだと言ってくれるのに僕はただそうですかですましてしまった
満月が明日を照らすように君は僕の明日を照らす光だったのに
今 気づいたよ
君がいなくなった
この部屋には
光がない
暗闇の中 僕は行き場をなくしてさまよっていた
リアルな日々の中にいてもさまよっていた
光よ 戻ってきて
今度は間違いなく
愛させてください。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いつのまにかひとりのさみしさの痛みを忘れていたらしい
君が去った部屋に
ひとりきりの僕は
そのさみしさにさえも気づけずにいたんだ
長いあいだ愛の生ぬるい風に当たっていたうちにそのさみしさは僕の中で消えてしまった
だけれどだんだん
日を経るうちに
痛みはよみがえり僕を傷つけはじめた
君のさみしさもこんな僕のさみしさと同じくらい まさかそれ以上なのか
暗い暗い夜にただ光を探していただけじゃないのさ
君じゃないとだめな理由だってあったはずなのになぜだろう言葉にできないや
でも確かに 愛してた
君だけを
吐き出すため息が申し訳ないほどわがままな自分をかばうように優しい
ああ なぜ僕は君を傷つけたんだろう
愚かなほど今は自分が憎たらしいや
君を傷つけた僕自身が
そしてそれでも君を好きなままの自分がとても悲しいや。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕はいつか人だから当然ながら死んでしまう
だからそのまえにせめて悲しみや喜びを分けあえる誰かに出逢いたい
涙の重さはみんな同じ
ほら君の悲しみも喜びも僕の悲しみと喜びと何も変わらない
涙を流してみよう
心に心に
優しさを注いでみよう
いつか死ぬから
いつか愛もいっしょにつられるように消えるだなんて思わないようにしよう
大丈夫
永遠だよ
僕は君が
君は僕が
好き
そんな気持ちはね
ずっと変わらないから
どんな言葉で伝えようか
どんな場面で
どんなタイミングで
そればかり気にしちゃってしかたないや
素直な気持ちから生まれた言の葉 心に浮かべて 浮かべて
散らせないように
愛する誰かへ贈る
それだけなのにね
暗闇に迷い込んだみたいな気持ちになるのさ
不思議の国のアリスみたいにさ時計仕掛けの摩天楼に急かされて僕は何やってるんだろうと気づく
嘘っぱちのおとぎ話
ぶち壊して
壁の向こうへ飛び出そう
何回だって抱きしめあって
何遍だって話しあって
その中でゆっくり愛しあっていってとてつもなく長い夜をこえていって
やがて見えた答
手繰り寄せた光
ふたり 扉を開ける
その向こうにきっと探していた明日がある
きまりきった答などはもう僕ら信じない
信じるのはお互いだけ
昨日に置き去りにしてきた言の葉を今
引き寄せて 伝えるよ
愛してる…愛してる
素直な気持ち
びっくりするほど単純にされど美しく響いたよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
はじまり
はじまり
そして
自由な過程を経て
生きる
そして終わる
それが人生
僕は愛せるかな
向き合えてるかな
わからないけれど
ただひとつ
抱きしめていたいのは
最愛の君と最愛の今日です
いつまでもここにいたい
僕の人生は君にゆだねられている
君の説明書
読めば
書いてある
ひとりは
さみしいです
精一杯
愛してあげてください
僕はいうよ
死ぬまで
愛すよ
それで君が悲しいなら
僕は愛すよ
君の取扱説明書にそう書いてあるから
君の心に そう書いてあるから
僕は君を悲しませたくないから
泣いてる顔なんか見たくないから
僕は君を命がけで死ぬ気で愛すよ
約束するから
ねぇ… そばにおいで
僕もいつのまにやらなんだか悲しいから
君と同じでさ
君と同じでさ
ひとりの夜は
ひとりの朝は
もうたえられないからさ
僕の心に明かりをください
僕のさみしさは
君のさみしさと同じだから
それは君の取扱説明書には書いてない
僕のほうの説明書に書いてあることさ
だからたのみます
僕を僕が愛すのと同じくらい愛してよ
君だけが好きだから
君しかいないから
僕には
明日もいつまでも
君しかいないから
ああ 愛してるから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
その人は僕を好きじゃない
僕がいくら好きだって叫んでも
世界一好きな人なのに世界一その人はほかの人を好き
僕だけがただその人を世界一好きなだけ
それだけなのに
この気持ち捨てられない
世界一 こんなにも好きなのに
無謀なくらい信じてる
一度きりの人生だって泣いてしまうくらい信じてる
世界でいちばん好きだから
君が僕の心からいくら離れてても
僕は信じてる
君を好きなこの気持ちを
君を好きになったこの気持ちのある意味を
無意味ならあるはずもないもんね
意味があるから僕はこんな気持ち抱えて信じてるんだから
世界でいちばん好きな人よ
なんとか言っておくれ。