詩人:どるとる | [投票][編集] |
暖かな陽射しに手を伸ばせば季節はもう卒業と出逢いの春
桜の香りこの街を包む
目の前にある 新しい明日への扉開ければ
その向こうは
きっと雨上がりの世界
七色の虹のような笑顔にあふれてる
桜よ 咲いては散ってゆく儚い短きその命を精一杯散りゆくまで 揺れて 咲いて
僕らが笑うように
花びらを満開に咲かせて 春を彩るんだね
僕らも見習うように笑わなきゃね
僕ら 桜舞う道の上
迷いなどもうみじんもないから
歩き出す背中に手を振る昨日に別れを告げ 旅に出るんだ
宛もない地図の中に最初の一歩を刻むよ
行けども行けどもたどり着けぬ夢ならば
それも仕方ないが
信じることでそれを可能にするのだ
不可能なことではない
桜が身を持ってそれを僕らに教えているんだ
風が吹けばわかる
ああ春なんだねって
暖かな陽射しの中
目をつむっても
イメージの中
美しく咲き誇る
桜の花のように
いつまでも
いつまでも
忘れない
別れゆく恋人も
遠く離れてく友も
いつか
同じ空の下にいれば
またどこかで出逢えると笑って別れた
その時流れた涙は
旅立ちの春を彩る
いわば花びらの一枚
僕らはさよならなんて言わなかったよ
また会えるから
旅立ちの日の朝は
とてもよく晴れた青空だった
まるで僕らのこれからを予期してるようにさい先のいいスタート切れたよ
さあ、振り向かず
僕は歩いて行こう
雲の切れ間に
かすかな希望信じて
ポケットの中に入るほどの小さな幸せ
そっと抱きしめて
これから何かがはじまる
そんな予感を胸にして旅立つ春の詩。
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未来行きの列車に乗って百年あまりの大旅行
窓の外は
四季折々の季節が彩る美しい眺望
日常は終わりなくゆるやかに続く
途中でリタイアするのも白旗あげて社会からおりるのもその人の自由だよ
生まれたときから
すでに定められた
運命と
しりながら
それでも何かに抗うように
鉄壁の壁を壊すようなすべを探してるのさ
ここから何かが変わっていくんだ確かに
今日から僕の何かが変わっていくんだ厳かに
宛もない地図の中
日々少しずつ描かれてゆく僕という物語
感情は発情期の獣みたいに高ぶる
軌道修正だ
身を立て直して
歩き出そう
ただあなたに会いたくて
ただあなたの笑った顔が拝みたくて
ここまで走って来たんだよ
くだらないなんて
笑ってくれないで
僕はあなたが頷いてくれるまで未来をめざすのさ
隣の座席はいつも
空けておくよ
いつでも君が座れるように
未来行きの列車は銀河に走るレールの上を走る
ガタゴト
ガタゴト
同じ速度
守って走る
窓の外には
一面の星空
太陽系がこんなにも近くで見えるよ
君にも見せたいな
ここから何かが変わっていくんだ確かに
今日から僕の何かが変わっていくんだ厳かに
宛もない地図の中
日々少しずつ描かれてゆく僕という物語
ここにはここにしかない花が咲いている
ここにはあなたしか浮かべられない笑顔があるんだよ
だからだから宛などなくてもあなたとなら楽しい旅になる
楽しい旅になる
今日も見えないペンを持ち見えない画用紙いっぱいに僕は描くんだよ 今日あった出来事のすべてを
涙も笑顔も憎しみも
すべて嘘のない僕の悪事も善行も強がりも血にぬれた過ちも
未来行きの列車は走る
今日もあなたの頭の中僕の頭の中
脳みそ経由で
精神や
細胞のひとつひとつに呼びかけて
走る、走る
格安銀河旅行
片道だけの切符
握りしめてるから
帰りのがらんとした列車には誰も乗ってない。
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常識という名前を借りた不条理や理不尽ならクソくらえだよ
マナーの悪い若者を取り上げた週刊雑誌の一面におどってる彼らもいろいろ苦労してる
それがどうした?
別に…
そんな続かない
会話の中
世間でいわれる若者たちは
都会の片隅
造語でコミュニケーション
自分たちの大事な何かを守るための防御策だったりするんだろう?
僕にはいまいちわかりかねるけど…
ビルがまるで雑草みたいに 次々に知らないあいだに 建ちまくるこの都会の街の中
忙しそうに
サラリーマンたちが蟻みたいに道を行き交う光景にめまいをおぼえる僕は案外暇なんだよ
幸せぼけした奴らに
戦争の悲惨さを説いても 無駄だってことわかってるよ
でも事実は事実だから…聞くか聞かないかはいいんだ
でも誰ひとり馬鹿にはできないだろう?
そんな人たちの努力や頑張りの上に僕らの笑顔や今みたいな幸せな毎日があること忘れてはいけない
そう思うんだ
もし真の平和があるとするならばその定義はきっとそれほど難しいものじゃない
ただみんながそれぞれ手をつなぎあい
分かり合えれば今からでも平和は望めるんだ
でもみんながみんな同じ考えじゃないから
すれ違う平和への思想
目指すべき明日は迷走
脱線するように行き先がままならない
平和は宙ぶらりん
地に足が着かない
人は無駄に物を消費し続けさんざん物を無駄にし尽くして
それでもまだ気づかないやつは気づかない
だから世界中の平和はまだ約束されないんだ
ただ僕らは各々己の毎日を過ごすだけで
守られた環境の中
贅沢をし続ける
それを当たり前といってしまえば僕も何も言えないけど
それをいうにはあまりにもふざけたやつらが多すぎる
平和を当たり前というなら地球を汚すことは平和につながるのかい?
空き缶ひとつで環境は侵され
吸い殻ひとつで自然は病む
そんな今を生きる僕らに問われた現状さ。
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かけがえのない家族は世界中でただひとつ
お母さんも
お父さんも
弟も妹も
おばあちゃんも
おじいちゃんも
あなたのファミリー
かけがえのないファミリー
いつも思うね
いればいたで邪魔くさくてさ
うるさいもんだけど
いなけりゃいないで
さびしくなる
なんだか張り合いがなくなるよ
僕の家族はどこにでもいるような普通の家族だ
だけれど僕の家族はひとつだけ
どこにでもいるいるわけじゃないんだよ
いつまでもいっしょにいてね
どこにも行かないでファミリー
お母さんもお父さんもみんなみんな
かけがえのない僕のファミリー
喧嘩もするけど
いなくなってほしいと本気で思ったことは一度もないよ
口ではひどいこともたくさん言うけど
本当はずっといっしょにいたいと思ってるんだよ
同じ名前を持った者同士が乗り合わせたこの船に数人の血を分けた乗組員たちと過ごす日々
大切にしなきゃと
僕は思うから
ありがとうや
愛してる
言い損ねてしまうまえに 僕より早くに死んでしまう母と父にいつか言いたいその言葉
でも恥ずかしいね
今はまだ強がっていたいな
僕ら家族を乗せた船は荒波にも耐えるから このままずっと航海を続けよう
いつか僕も父が漕いだこの船を先導して漕ぐ日がやってくるから その時は僕も家族を持って 僕という名前を背負って
家族船の梶をとるよ
かけがえのないファミリー
僕の家族のような
そんなような
素晴らしい
家族を目指すよ
理想は今はまだ空の彼方
今日も面舵いっぱい
南南西を目指せ
二隻の家族船。
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悲しみの波にさらわれた君の笑顔
僕はすぐ傍にいるのに何もできない
無力さにただ打ちひしがれて 僕が君を愛すべきなのか迷いが生じるよ
さよならなんて僕には言えないから
ずっとこのまま
君の傍で
一生を送りたい
でもそれも退屈だから君の話を聞くよ
なんの癒やしにもならなくても君を愛してるから
悲しみの波が引いてゆけばきっとさらわれた君の笑顔ももどるだろう
その時こそが僕の役目
精一杯励ますから
目一杯慰めるから
胸を張ってまでは
言えないけど
これが愛かな
貝殻のようにこぼれた君の涙が光る
良かった
あなたがいて
そんな言葉がうれしくて
さよならなんて言わないよ
いつだって君は僕の大切な人さ
これが愛だよ
今、悲しみの波は静かに引いてゆく
そしてあとに残された君の笑顔がまぶしくて 月がそれに嫉妬してる
そんな夜の長話
愛かな 愛だよ
多分ね
きっと世界の終わりの日も君がいれば
僕なら最後までずっと君に笑ってられるから 傍にいてね
永遠の愛だよ。
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好きな人の一番良いところをあげなさいって言われたら
たくさんありすぎてさ僕なら困ってしまうんだ
君の笑顔も素敵だし
君の全てがやっぱり好きなんだ
こういったらなんだか申し訳ないけど
君の一番好きなところなんて僕には選べないよ
嫌いなところなんてひとつもないから
君のわるいところなんかないよ
優しすぎる人だとみんなからいわれる僕だけど 君がとても素晴らしい人だから
僕のだめなところが目立ってしまうね
それでも君はそんな僕を愛してくれる
なんの迷いもなく
当たり前のように
それが君の一番良いところかもしれないんだ
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僕の部屋には何もない
いつも僕の部屋は散らかりっぱなし
僕の部屋には誰も来ない 独りぼっち窓の外暇さえあれば眺め
さびしさを紛らすのさ
夜も朝も僕の部屋には愛という名のつくものはないんだよ
でも独りぼっちはやっぱりさびしいんだ
僕の部屋は今日ももぬけのから
誰もいない部屋さ。
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強がってばかりいる
狼はじつは見た目とは裏腹に弱虫
そんな僕の心の中にはいくつもの見えない傷跡があるんだよ
こんな僕にだって
誇りはあるからさ 馬鹿にされたら牙も剥くよ
こんな僕だけど
ふざけて生きてるわけじゃないことをただ誰かにわかってもらいたいだけ
優しい言葉で
嘘でもいいからさ
明けないはずの夜をこのへんで終わらせて
虚空を見つめる僕の瞳に時折映り込む君の顔は寂しそう
僕はたまらず泣いてしまいそうだ
強がってばかりもいられない
僕は弱い生き物だ
すぐに人生を放り出してあきらめることの速さなら誰にも負けやしないさ
そんなことなんの自慢にもなるはずもないけど 時々生きてることがなんだか悲しく思えてくるんだ
独りきりで幸せなはずの僕の毎日だったんだけどなんだかこの頃は風に吹かれている自分がとてもかわいそうに思えてさ
些細なことでも涙を流してしまうよ
涙が傷跡にしみて
大の大人だって
泣くときがあるんだよ
大人が泣いたらかっこわるいかい?
でも、泣かないほうがもうかっこわるいじゃないかい?
独りきりの旅だから
さびしいなんていっていられない筈なのにね
君の愛がないと立つことさえできないよ
本当はね独りじゃ何もできやしないんだ
狼なんていってるけど独りきりじゃただの子犬さ
涙を隠さないこと
むやみに強がらないこと
わかってるけど
独りきりになるたび
風に吹かれて黄昏て
狼はさびしさのあまり吠えてしまうんだよ
悲しいよって…。
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結局僕はなんのために生まれたんだろう
結局僕はなんのために生きていくのかな
結局僕は誰のために生きていくのかな
結局僕はなにをするため生まれたのかな
死ぬまでの長い時間を与えられたけど
死ぬまで独りきりさびしさに震えて生きるために生まれたのかな
神様の気まぐれとか
だったら嫌だね
結局僕は何をしたいのだろう
結局僕は何が欲しいんだろう
結局僕はどこにいたいんだろう
結局僕は誰といたいんだろう
結局僕はどこに行きたいのだろう
結局僕はどこに向かってるんだろう
雲の流れも青空の濃淡も変わらない日々
生まれてからアドバイスも攻略法もなくただ与えられた家族と住居の中でゆるされた自由の中で僕らは生きるのみだ
結局僕は今日も昨日と何も変わらない1日を過ごし明日も今日と同じような1日を過ごしたい
そして繰り返す日々
そして後悔する日々
名残惜しい遠い昔の波音が今も聞こえるようで なんだか時々涙があふれるんです
結局なにをしようが何を果たそうが僕は僕には変わりなく
僕から何も変われることもなく どんなにたいそうに自分を呼ぼうが僕は結局僕でしかなくこの世界もこの世界でしかない
だから結局僕は今日も僕のままいつものように笑いいつものように泣いていつものように生きていました
結局何も変わったことはありませんでした
結局べつに何も変わる気などないんです
ただいつものようになんとなく生きれたならそれでいいんです
多分結局は当の僕も何ひとつわからない
放り出されたとある時間の中いつか訪れる終わりを待つだけ
いつものようにただ
そこにいるようないないような そんな曖昧な存在で構わない
いつものように朝が来たら目覚めいつものように夜になったら眠る そんな繰り返しをなるべく長く続けられたなら
結局はいい人生なんだろうね
嗚呼結局は見境もなく
ただいつものように
ただいつものように。
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いいこと、わるいことその範疇それだけわかってれば誰だって正義の味方になれる
ピエロみたいに嘘をついても 人間であることに変わりはなく
誰かを惨たらしく殺めても人間の尊厳は守られてしまう
正義のあり方が時々わからなくなるのは
この世界の正義が全て単純にできてないから
正義の味方は誰も傷つけない?
嘘もつかない?
それは勘違いだぞ
なるならアンチヒーロー
正義なんて簡単に名乗るな。