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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3005] 生活の記録
詩人:どるとる [投票][編集]


限られた24時間の中で 誰もが 同じ速さで流れる時間に縛られて仕事や学校で一日の大半を過ごす

今日あなたは何回笑ったの?何回泣いたの?
どうでもいいことかもしれないけど
それが実はかなり大事なことかもしれない

笑ったり泣いたり 時々ひどく落ち込んだりしているだけで
あっという間に日は暮れて
切ない色に染まった
空がほら見えるよ
失敗したってどうってことはないさ
生きているだけでいろんなことがあるから 生きているだけではなまるだね

大したことはできないけど 僕は僕なりに生きているつもりさ
他人になど わかってもらえなくてもいい

今がやがて 素敵な思い出になるなら
僕はずっと今日の涙や悲しみを憶えているよ

それが僕の生活の記録。

2011/06/22 (Wed)

[3006] 都会の流れ星
詩人:どるとる [投票][編集]


言葉にならない思いが僕の中にある
不満があっても言い出せない 苛立ちがたまってゆく日々が
夜の眠りを妨げる

太陽は真昼の空に
鎮座して 街を照らす
熱せられた真夏のアスファルト東京は灼熱地獄

真夜中、流れ星が流れたら
願い事をしよう
叶わなくても
叶っても明日は思うより明るいよ

月の砂漠は果てしなくまだ続くんだね

終わらない夜が覆い被さってきて 僕はもう足元さえも見えない暗闇に飲み込まれて
目覚めればそこにはいつもの朝があり
空には大きな大きな
太陽が鎮座してる

そしてまた夜が来れば 見上げた瞳に流れ星が流れて
僕はそっと願い事をするんだよ。

2011/06/22 (Wed)

[3007] 僕らの血液型グラフ
詩人:どるとる [投票][編集]


ゆっくり のんびり
歩いて行こう
青い空に浮かぶ
白い雲のように人生という空を飛ぶんだ

ただでさえ暑い夏だ
細かいことは言わないで
殊更おおらかな気持ちで
生きて行こう

B型はわがまま
A型の僕は生真面目
O型はおおらか
AB型は不思議な人

そんなものは目安でしかないのさ
でも僕の周りにいるB型は確かにわがままで独りよがりだ
O型はA型の僕より生真面目な人が多くて
A型よりのO型が沢山いて AB型は不思議というよりB型よりのわがまま人間

確かに統計どおりの人間があふれてるよ
B型とはうまが合わなくてO型ともなんだか気が合わない
結局ひとりが好き
何をするにも邪魔されたくない

僕らの血液型は きっと人それぞれ 必ずしも血液型に左右されないのが性格だけど
血液型そのまんまの人があまりに多い気がするよ 血液型を当てるゲームに参加したら 僕はきっと勝ち続けるだろう
逆に僕の血液型を当てられる人は少ないはずだ A型なのに雑もいいところだし気まぐれな人だから
結局A型もB型も何型も関係なく僕は僕だという結論に至る

僕らの血の形は
きっと型にはまらない
性格はそれよりも凶暴かつ狂おしいものだ

だからこそ 僕らはいつでも時には気まぐれで時には真面目で
そんな様々な自分を持っているよ

それを嫌いになるのも好きになるのも
その人の自由だ
真面目に生きたいとは思わないけど
不真面目に生きたいとも思わない僕だ
結局僕は僕なんだ
血液型はあくまで目安
A型の僕は気まぐれ
でもたまには真面目にもなる
B型の友達は確かにわがまま
でもいいところもある
O型の上司は性格が災いして おおらかを通り過ぎた適当な人間です

僕らは今日もそれとなく生きているだろう
あなたは何型ですか?
結局そこに行き着く馬鹿な僕だ。

2011/06/22 (Wed)

[3008] 希望の光
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あなたは希望を持って毎日生きていますか?
にこやかに愛想笑い振りまいて
口をひらけばお世辞を言っている自分がいないですか?
誰かのために つまりは世の中のために
なんて考えなんて少しもなくても あたかもその気があるように見せかける
仕事よりもそっちのほうが重視されるようさ

汗にまみれて
泥だらけになって文句があっても何も言わず
真面目に必死で働く人もいれば
仕事もせずに 毎日遊んでばかりいる人もいる 沢山の人がいる中で僕は毎日 何を生きがいに生きているんだろう?僕の居場所はあるだろうか?

僕の存在って一体なんだ?何のためにいるのだろう
気づけば 同じ動作を繰り返し 携帯の予測変換みたいに 返答はすべてイエスかノー
いつも 問われるのは逆らわないことを前提とした何より独裁的な社会に忠実な社会人であること
それだけだろう?
心が休まる場所もない

機械的な人間になるために僕は生きているんじゃない
泣くこともあるし
時にはくだらないことにだって笑うんだ
体中に流れる血潮は絶え間なく体中を巡っている
生きてる証はあるのに実感がないだけさ
不安になることばかり
前向きになんてなれるはずもない
何がおもしろいのか
他人の話に合わせるように笑ってばかりいる人がロボットのように見えるんだ
僕らは命ある人間だ
だから時には都合の悪いことがあれば 逆らうことだってある
間違いを犯すこともある 完璧な人間になどなれるはずもないんだ
だけど世の中にあふれる矛盾や理不尽なことに目をつむり 嫌でも従うしかない僕らは弱くなんてない
ただ逆らえるだけの勇気と権力がないだけさ

誰かの模範になれるような人になんてなりたくもない
希望だけを持って生きていける人はめでたいとしか思えない
素直な気持ちを隠して笑うならば 悲しい気持ちに素直になって 泣くほうがいいのに…
遠ざかる希望の光。

2011/06/23 (Thu)

[3009] ナモナキタマシイ
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枯れ野のような 黄昏時の僕の心の形
今日も皆さん
ご苦労さんね
お疲れでしょう

流れ行く時の彼方に
無謀なくらい夢を見て憧れ抱く若い瞳に
映った世の中は
大切な何かが滅び去ったあとの もの悲しい焼け野原

時代は巡りまた 次の時代へ進み 時代が変われば何かが変わり
何かが 忘れ去られる
今日も誰かが死んで
どこかでは誰かの産声が響き渡り くだらないことでも笑える人もいれば 少しついてないだけで 死にたいなんて言う人もいて 僕はただのんきにあくびしていた
ロマンチックに言やあ神々が与えたこの命
大切に大切にしたいから名もなき魂に呼びかけて 捨て身の攻防
今日もリアルをこわいくらい感じてる僕らに名もなき唄を
賛美歌にも似た澄みきったメロディーが
こぼれ落ちる涙さえも 優しく包むんだ

一日におあいそしたら
夕日に手でも振りまして
安いプライド川に投げ捨てて
大あくびで幕締め

さよなら さよなら
魂は流れ作業のごとく ゆるやかに死へと向かって 今日も一歩 断崖に近づいたよ

名もなき魂の唄。

2011/06/23 (Thu)

[3010] 夜明けを待つ
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あなたの毎日に信じられるものはありますか?
世のため人のため
そんな口実で今日も汗を流して働いてる
一日に心から笑える瞬間はありますか?

気づけば いつも独りきり さびしさを両手いっぱいに抱えて
悲しみに浸水した部屋で涙に溺れてる

大人になんかなれなくてもいい
いい人になんてならなくてもいい
僕は

黄昏の中を泳ぐ
魚になるんだ
泣きたいときには
沢山泣いて
笑いたいときにゃ
ためらわず泣いて
でも悲しみに負けないように
でも喜びにうぬぼれないように
日々ひたすら明日をめざしてゆくさ
いざとあらば二足歩行で大地を歩き
必要とあらば 権力にも刃向かう事もある
従ってばかりじゃ本当の人間のなんたるかは見えないままだ
だから僕らは悪魔にもなり天使にだって成り変わる
わがままで愚かで
時に冷酷だけど
いつでもその胸に
高鳴る命の鼓動を秘めている 優しさとぬくもりに満ちた僕がいるんだよ

黄昏に包まれて
僕の中に渦巻く言いようのない不安や悲しみに言葉さえ 浮かばずに押し黙る真夜中
魚からただの人になった瞬間 夢から覚めたように窓の外を眺めれば そこはただの朝だったりただの夜だったりするんだな

生きてゆく意味や
生きてゆく理由は
その内 定まるだろう
今はただ静かに 夜明けを待つ。

2011/06/24 (Fri)

[3011] 殺戮の唄
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僕らの祈りは この空の果てまで 届くことなく シャボン玉のようにはかなく はじけて あたりまえのように見果てぬ夢と変わる

必死で働く 誰かの背中に 人生の苦労を見た
仕事もせずに遊びほうけてるニートと呼ばれてる若者の笑顔は涙より悲しく見える

沢山の人で溢れかえった この都会の片隅で 路上でギターを抱え 道行く人々の視線の中で 唄ってる人がいた

今はなき死語で語り継ぐ僕らの嘘のない唄
希望なんて持てるほど今の時代 明るくないよ 未来に希望や期待なんか持つのはよせ
おまえが望むような明るい未来なんかそうそうありはしない
期待をするならすればいいけど 普通の生活が送れれば幸せだと思うんだよ
夢のない言葉がなぜか優しく響く東京の夜

腐った心は やがて己自身の良心を殺し
テレビのニュースや新聞でとりあげられる
テレビを点けるたび
毎日というほど理由なき殺人は繰り返される
罪のない被害者の命だけが 理不尽に切り倒される木々のように 簡単に 奪われる
どんな判決が下されても一生消えることのない傷跡を遺族に残す

普通に毎日 普通に飯を食い普通に生きる奴もいれば
遊びほうけて 二十歳を過ぎても 親のすねをかじって生活してるバカもいる
全くこの世の中はわからないことばかりだ
正直者がバカを見て
うそつきが得をしたりもするんだ
戯れで画用紙に描いたような
へたくそで陳腐な毎日を送る僕は時々自分を自分で楽にしてやりたくなるんだよ

天気予報がめずらしく外れた一日に
雨に濡れている
会社員が苛立ったように 駅のホームで舌打ちを繰り返す
非行にはしる若者はあとをたたず
マナーの守れない
人も腐るほどいて
僕は今日もバカみたいにルールに忠実に生きてる

時々、そんな自分が嫌いになって 僕も理由もなく目の前にいる人を殺りたくなる平和が生む 人々の中の闇は 理由などなくても暴発する。

2011/06/24 (Fri)

[3012] 二十数年の旅
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平凡な毎日が なだらかにつづいていくことの幸せに気づけずにいた僕は何を求めていたのか

今日もどこかで誰かが生まれ
同じ一日にどこかで誰かが死んでも
僕の中の何が変わるわけじゃない
むしろ何も変わらない
僕には関係ないのさ

すれ違う人々誰もが命という名前の時限爆弾を抱えているんだ

いつか時が来れば 跡形もなく 消え去ってゆく それが宿命なのさ

淀みなき永遠の中をさまよう 小さな小さな微粒子のように
僕も永遠の命が約束されていたならきっと死を望んだでしょう
結局僕は何もかも
運命に救われてる

すべての夜と朝を
食い尽くしたら
僕はどこに旅立って行くのかな
行き場のない思いさえも空の上にのぼるかな

今はただ 草をかき分けるように見えない明日におびえながら
生き方を探してるんだ

振り向けばそこに明日があり
向き直ればそこに今日があり
見上げればそこに青い空がある

繰り返し繰り返し
繰り返し繰り返し
僕は何度でも何度でも何度でも目覚めて
何度でも何度でも
眠るのさ

そしてやがて
いつか気づくよ

ああ 今があることの喜び 誰かといる喜び
生きている幸せ 同時に浮かぶ 生まれたことの喜び

二十数年の旅が今
笑顔で満ちてゆく
涙でにじんでゆく
定められた答えなどないけれど 今がある それだけでどうにでもなっていくさ

僕はとりあえず笑うことにした。

2011/06/24 (Fri)

[3013] 三丁目の猫
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三丁目の猫はその昔
おばあちゃんのひざの上で毎日 お昼寝してた
大きな庭のある陽のあたりのいい縁側で
毎日毎日 通り過ぎる人々を眺めてた

でもその内おばあちゃんも死んじゃって
三丁目の猫もどこかにもらわれていった

だけど三丁目の猫はおばあちゃんとの思い出を あのひざのぬくもりを 忘れないだろう いつまでも
だって おばあちゃんが死んだ葬式の日
三丁目の猫は 誰もいなくなったおばあちゃんの遺影の前できらりと光る涙を 目尻にためていたから
一声にゃんと鳴いて
三丁目の猫は ずっと縁側で居るはずもないおばあちゃんを待っていた

三丁目の猫と口数の少ない 優しいおばあちゃん

その日の夕陽はひときわ輝いた ひときわ切ない色してた

まるで 猫の涙でにじんだような 淡いオレンジ色だった

三丁目の猫は今もどこかで鳴いてるかな
夕暮れになるたび
あの猫の涙が僕まで泣かせるよ。

2011/06/25 (Sat)

[3014] 君だけのヒーロー
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助けてという声を聞けばすぐにやって来る特撮の正義のヒーローのように
あなたが困っているとき すぐに駆けつけて 慰めたり 笑わせたりしてあげる
でもテレビの中の
ヒーローのようにはいかないね
だけれど僕は僕なりにあなたのヒーローになりたいんだよ

不器用な僕だけど
君だけのヒーローになりたくて
だから 今日もちゃちなプライドぶら下げて 生きてる
勇気というマントひるがえして お決まりのポーズで あらわれる 世界でいちばん頼りないヒーロー

夜の隙間から ぬっとあらわれる おかしなヒーロー
元気ないですか?
何か話しませんか?
お茶などいかがですか?

この世の中は生きてるだけで沢山の涙流しちまうから
だからせめて 大好きな人と二人で楽しい時を過ごしたい
たとえば情けなくても自分を世界で誰より愛してくれる
そんな人と一緒にいられるなら幸せになれるから
君だけのヒーローになってもいいですか?
そのかわり特別なことは何もできないけど いいですか?
あなたが悲しいとき
傍にいて
あなたが切ないとき
あなたがさびしいとき
やっぱり傍にいて
君だけのヒーローでいてあげるから
ひとりじゃとてもやり過ごせない夜には
僕の名前を呼んでおくれ すぐに駆けつけて 慰めたり 笑わせたり してあげる

今日もあなたの傍で
ヒーロー気取りで
ブイサイン
その姿こそ情けないけど とてもかっこよくないかい?

あなたを苦しめる全ての悲しみから 守るため 馳せ参じます
君だけのヒーロー!

2011/06/25 (Sat)
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