詩人:どるとる | [投票][編集] |
恋の窓から 見える
楽しそうな恋人たち
愛を誓い合う
素敵なお茶会
中世ヨーロッパの
趣感じる
おしゃれな喫茶店で
お茶でもすすろうよ
恋する人にだけに開けられる窓を僕らも開けよう
不器用な手つきで 戸惑うけれど大丈夫さ
さあ 開けよう
恋の窓から見える景色をこの瞳で見つめよう
シャララ 恐れるものなどもはや何もない
君とならば。
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髪の毛の色で悪者と決める世の中です
その人の性格や考え方も知りもせずに
頭ごなしに 切り捨てる世の中は腐っている
正義の味方は どこにいるのだろう
正義の味方は 僕の味方をしてくれるかな
助けてよ 僕は今
あなたの力を必要としている
正義の味方よ
本当の正義を教えてよ
そして本当の悪を
見定めてよ
この世の中から
悪を消し去り
正義だけを残して
僕の中の正義の味方は僕こそが悪だと言う
悪を消せば正義が消え
正義を消せば悪も消える
光と影はひとつだから
片方を消すことはできない
正義の味方は そういうだろう。
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生まれたことを
生まれてしまったと思うか
生まれたことを
生まれられたと思うか
生きることを
生きるしかないと思うか
生きることを
生きていけるんだと思うか
それだけで人生の見え方が変わるから
僕は生きる
それだけを考えて
生まれてきてしまったと嘆くより
生まれたことで得られたり出会えたりする喜びに 感じる幸せを見つめたい。
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ステップ刻む夜
リズムに合わせて
月夜にワルツを
死人たちと踊りましょう
死に神の鎌を
すらりとよけて
真後ろに背中をそれば悪魔の唇にキスをするか弱き乙女の下半身は人魚
その一枚一枚の鱗が輝いて 目が眩む
墓穴を掘る夜
ザクザクと音を立て
死人たちと
踊り明かしましょう
月夜のカーニバル。
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亀だって かたつむりだってさ
ゆっくり 歩いているじゃないか
僕だってゆっくり歩いたっていいじゃない
いいじゃない
マイペースで歩こう
マイペースで歩こう
急いだって仕方ない
いつかは終わる旅だから
ゆっくり歩こうよ
のんびり生きようよ
それの 何が悪いの?
亀だってかたつむりだってさ
ゆっくり 歩いているじゃないか
僕だってマイペースで歩いたっていいじゃない
いいじゃない
時間の流れとか
巷の流行りとか
そんなの片っ端から
無視して歩こうぜ
自分の歩き方で
生きていきたいのさ
自分の生き方で
歩いていきたいのさ
だから
マイペースで歩こう
少しくらいの間違いなんて 笑い飛ばしてやろうぜ
少しくらいの悲しみくらいじゃあとには引かないぜ
マイペースで歩こう
とりあえず
寄り道が終わったら
気まぐれ ノンノン
ノープロなんとか
さあ 歩いていこう
歩いていこう
マイペースで歩こうよ。
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流れ行く時代に ついて行けず いつの間にやら置いてけぼり
みんなの一番後ろでとぼとぼ歩いている
希望は果てて
希望は果てて
もう まばたきもできないくらい
僕は空っぽ がらんどう
瞼の裏の摩天楼
どしゃ降りの日々
希望という名の舟に乗り どこへ行くのか
見果てぬ夢のそのまた夢の百の目覚めと百の眠りの狭間で揺れてる 泡沫のひとかけらに期待をしていたんだ
おーい 聞こえるかい? はるか昔からのあの懐かしい僕の幼い声が
未来の僕に届くかな
もう まばたきしないのも辛いくらい
時間を重ねたよ
心は空っぽ がらんどう
裏の裏は表
表の表は表
裏はどこへ消えた?
そんな無意味な言葉で遊び日々を暮らすよ
瞼の裏の大迷宮
雨上がりの夜
希望という名の舟に乗り どこを目指すのか
希望の残り火
幽かに よみがえり
赤く色づき
はじけたよ
凍てつく真冬の寒さに 襟立てる仕草のように
なんの不思議もない
ありふれた行いよ
いつまでも
流れてゆけ
はるかな
はるかな
時の彼方へも
希望は果てて
希望は果てて
残っていたのは
なんだろう
僕の中にあるものは
なんだろう
何もないさ
べつにいいさ
僕には腐るほどの明日がある。
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夜空に輝く 星の子供たちよ
もうすぐ 待てば 白い異国の子供たちが
この街を埋め尽くすほどに 降り注ぐだろう
僕は窓辺に佇み
イメージの中に
あるような
寒さの中に灯る
優しさやぬくもり
そんな暖かな冬を待つ人でいるから
珈琲カップに注ぐ
淹れたての珈琲
喉を流れる
熱い エスプレッソ
夢か幻か 神様の悪戯か
声も凍えるほど 寒い冬の夜
僕は冬を待つ
何もないこの部屋で
僕はただ冬を待つ
雪の子たちを待つ
赤と緑の映える25日に僕は大きな袋を持ってあらわれるあの人に似せて
君にとっておきのプレゼントを抱えて
会いに行くよ
星のような灯りを
拾い集めながら
イルミネーションより輝くようなつもりで 眩しくきらめく瞳を見開いて 扉を開ければ楽しいクリスマスナイト
鈴の音色が 耳をくすぐる夜は
きっとどこかで あの人が夜通し ソリに乗って…
白い子供たちと戯れて
寒さも忘れ はしゃぐ夜よ
思い出だなんてつまらない言葉で 束ねられないで
解き放ち 何度でも はじけ飛ぶような活発さで 冬が来るたび街に降り注げ
冬を待つ人は
やがて
冬を見送る人になる
でもまだそれは
先のこと
今はただ冬を待つ
今はただ冬を待つ
少しずつ 寒さ増す
白い季節の鼻先で
佇む僕の明日よ
まばゆいほどに
輝いていけ
冬よ 冬よ その白さは罪だよ
僕はあっという間に魅せられてしまう。
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この世界で あとどれだけ 笑えるだろう
この世界で あとどれだけ 泣くんだろう
この世界で あとどれだけ 生きれるだろう
この世界で あとどれだけ 人を愛しまた人に愛されるんだろう
この世界で あとどれだけ 人を傷つけまた人な傷つけられるんだろう
耳鳴りのように聞こえる 心に流れ込むリズム
愛してるよ
憎いよ
似て非なる
そのふたつの言葉は
非対称のようで
対照的なものなんだろう
破滅のリズムを奏でながら また今日が断末魔ひとつあげずに
消えてゆく 消えてゆく
そしてまた気づけば水面から這い出るように 新しい今日がいつの間にかそこにある
あの太陽は 昨日と同じ太陽なのかな
それを証明するものもなく それを疑えるものもなく
ただ 信じるのみ
僕は 無意味じゃない
意味があるから ここにいる 例えばそんな ベクトルを 掲げて
今日も ただ あなたという人はあなたという人のまま
笑い そして 泣くのだろう
僕も同じさ なんの違いもないさ
そこにある 花が 学名だとかの呼び名もなくなったら ただの花としかいいようがないように
僕は生まれたときから本当はこれといった確かな名前もなく
自分が誰で自分が何者なのかすら わからなかったように
僕は僕であなたはあなたであるように
呼び名がなくてはまともに生きれないので 名前をつけられて花だとか獣だとかじゃなく その人だけの呼び名である固有名詞をつけられたんだよ
そして僕は僕から
色と形を持った
立体的な僕になった
破滅のリズムを奏でながら 今日も 今日が消えて そしてまた新しい今日になる
あらわれては消えてゆくあの太陽は名前もなく ただ いつまでも太陽のままだけど あの太陽はひとつだから太陽でいいんだよ
そんな答えに 落ち着いた夕暮れ
もうすぐ日が暮れる
そして夜の支配者がほら お出ましだ
あんなに輝いて。
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雨ふらり 降り出し
僕は傘を差した
空から 降り注ぐ
雨粒の子たちを
はじく
傘からこぼれ落ちる
雨粒の子
長い長い 道のりを
歩いていく
僕らの旅はまだ
始まったばかり
旅の標は 心だよ
心のままに 行くがいい
あらすじの外側へ。
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シューティングスター
夜明けというにはまだ早い時刻さ
色とりどりの流れ星が 天から降り注ぐよ
舌を焼くような コーヒー おきにいりのエスプレッソ
あめ色の空に
輝くサンシャイン
その半身を見せている
エスプレッソ モーニング
おはよう
今日もいろんなことが待っているかな
笑おうよ とりあえず
さい先がいい スタートきれるように
エスプレッソ モーニング
苦いコーヒーのように 悲しみさえもいつかは甘い 安らぎに変わるから
ミルクを注ぎ足すように 人生に愛と夢をミルクがわりに注ぎ足して 夜明けの空にぐっと飲み干すんだ
ほらね 幸せになんて たやすくなれるだろう
ただ笑えばいい
目の前の幸せに
幸せの一杯が
何気ない朝に
彩りを添えるのさ
幸せの一杯が
いつもの朝に
輝きを与えるのさ。