詩人:どるとる | [投票][編集] |
ほら 今日も あっという間に1日が終わり
空も気づかぬあいだに真っ暗になってた
悲しみなど通り雨
そんなに悩むなよ
迷い続ければ
通り雨も土砂降りに変わる
おまえの足元に転がる悲しみに
きつい一発をくらわしてやれ
そんな悲しみ 忘れてしまえ
小さな灯りに群がる虫たちのように
わずかな希望や期待にさえ すがりつきたい僕らの 弱さも隠さず 涙見せ
僕らの心を試している
さあ 夜明けに向かって 走っていくんだよ
おまえの足元に群がるくだらないことのすべてを
そのばからしさを
愛せる 力の有り様があるなら
憎しみさえも 輝ける可能性があるんだ
おまえの足元に転がる現実を 見つめる目を持っているならば
おまえにも見えるだろう
希望という名の光が。
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ありふれた日々の中
大事なものはなんですか?
何かを失ったり手に入れたりしながら
地図もない毎日を
今日もとぼとぼ歩いています
悲しみも喜びも
誰にとってもおそらく等しいはず
同じように同じものを見て感じているのに
一人一人考えることはだいぶ違うようだ
僕の中には何もない
探しても何もない
誰かを愛すことも
誰かを思うことも
できることならしたくはないのだ
理由などないけれど
からっぽになりたい
炭酸のぬけたコーラのように味も素っ気もなくなって
いっそすべてのことから 脱したいのだ
当たり障りのないよう
嫌われぬよう付き合いを続けても
ちょっとした気の迷いで人と人の仲はこじれ
考え方の違いをそこに垣間見る
夢も希望も
実力無しには光り輝かぬものだろう
同じように同じ場所に生まれ同じ教育を受けても
頭の良し悪しで実力の差は離れていく
僕の中には何がある?
僕には何が残ってる?
希望を持って生きるとは 笑いたくなくても無理に笑うということがそれに繋がるのか
意味などないと思うけどからっぽになりたい
サイズの合わなくなった靴のように取り替えられたらいいけれど
生まれてしまった以上 窮屈でも仕方ない
ああ なんのため
僕は生き
ああ 誰のため
僕は生まれ
ああ 何をしに
僕はここにきた
わからない
わからない
からっぽの僕だ
色のない僕だ。
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この世界にはいろんな人がいる
本当にたくさんの人がいる
誰ひとり同じ人はいない
僕も君も 世界でただひとりだけ
無愛想な人
無遠慮な人
不器用な人器用な人
喧嘩っ早い人
臆病な人
謙虚な人
いい加減な人
几帳面な人
神経質な人
とにかく
いろんな人がいる
あなたはあなたは
どんな人ですか?
今日も働き汗かき
べそもかき
誰のためでもなく
生きるため
ただそれだけのために時間を費やしてる
人には悪いところもあるけど
人には良いところだってある
人を見るならまず悪いところより良いところを見よう
悪いところならたくさんありすぎる
でも良いところはちょっとしかないんだ
人だから悪いこともたまにはする
でも人だから良いこともする
たまには笑って
たまには泣いて
たまには怒ることもある
たまにはずるをして
たまには逃げ回り
たまにはしょげたり落ち込んだりする
でもそれが人だ
人なんだ
人といえば人なんだ
人らしく今日も
人らしく明日も
人は人らしく
人のように
人として生き
人として迷い そして悩み もがきあがき
渋柿 干し柿
いついかなる時も
人は人として往く
人が人らしく生きるために 人は今日も
あなたも僕も誰もかも
人ならば みんなみんなわかるはず
それが人のうた
ただの人のうた
当たり前のようで
特別でもある
そんな人のうた
あなたも歌え
人ならば
僕は私は人だと歌え。
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くだらないことが
いつも思いがけず
大切だってこと
本当は痛いほどわかってる
ありふれた言葉で
今日も救われて
僕はさも当たり前のように慣用句ありがとうって言うんだ
おはようさよなら
また会いましょう
そんな言葉を
その時々で使い分けながら
幸せってどんな形をしているんだろう
幸せってどんな色をしているんだろう
日だまりのような
あたたかな優しさを
求めて 探して
今日も群れの中に
まだ愛を信じている
風に揺れる洗濯物
まだ生乾きのまま
太陽の陽射しを浴びている
特別なことなど何もないけれど
どこか特別な日々
曖昧さ爆発 矛盾だらけの日常
僕らのこれからはどんなふうに流れていくのかな
そんな不安さえ優しさはそっと包み込んでくれる
大したことじゃないように
希望ってどんな匂いがするんだろう
希望ってどんな手触りがするんだろう
日だまりのようなあたたかなだけの部屋に立っている
ふと見渡せばほら北風が窓の外では吹いている
コタツに足を突っ込んで僕らはコタツムリ
寒くなればなるほどに誰かの優しさやぬくもりがだんだんと際立ってくるでしょう
そしてただ いつの間にか 終わりに向かっている僕らの運命さえもうどうでもよくなるほど 今を幸せだと何ひとつ不思議にも思わず 言えるね
日だまりのような
優しさを見つけた
もういいかい
まーだだよ
合図も待たずに
君を抱きしめた
今日という記憶
忘れない 忘れないよ。
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甘い実をつけた
一本の木から
熟した命の果実が
ひとつ落ちました
食べ頃になったら
産声をあげて
果実は泣くよ
元気な喇叭のように
神々への驕りのように僕は己を主人公とする。
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生きることは難しい事なんかじゃないんだよ
でもね簡単な事でもないんだな
様々な出来事に人は時間を費やして
今日も誰もが同じように みんな生きてる
日々すれ違う人と人
喧嘩したり笑いあったり 時には泣いたりするんだろう
それが人生
生きることは限りなく悲しいことだ
だけど一方では幸せなことでもあるんだ
泣いて笑って
人は今日も
人らしく
生きている
生かされてる
花のように
散っては咲いて
また散っていく
1日を
途方もなく
繰り返して
今日も僕は
一度散り
また再び咲く
明日に咲く花になる
生きることは楽じゃないんだよ
だけどねたまには気楽な日もあるんだ
生まれてしまった事を 後悔するより
生まれてしまったからには 生きることを楽しむすべを探せないか?
日々交差する昼と夜
誰かを憎んだり愛したり 僻んだり羨んだりする それが人生
生きているということはただそれだけでは意味をなさない
だけどただ生きるだけでもひと苦労だ
もがいてあがいて
人は今日も人なりに
笑っている 泣いている
夢のように眠ってはまた目覚めて
1日を幾度となく
積み重ねて
一度散り
また再び咲く
明日に咲く花になる
一度散り
また再び咲く
明日に咲く花になる
咲いては散る
それだけの運命を背負った花のように
散るまでの美しさを与えられた人の生き様はまるで花の生き方を映したような
そんな人の一生
それが人生
明日に咲く花たちよ
明日が来たとて
枯れないで
萎れないで
また明日また明日と咲き続ける花であれ
命の灯火が消えかかる日であれど
最後の最後まで光を見失わないで
絶えず咲き誇る花でなれ
明日に咲く花よ
明日もまたここに咲くんだ。
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桜の便りが届く朝に
やがて凍てつく冬は
去り行き その影も消える
真っ青な空は
やがて赤く燃えて
夕暮れにカラスが
空を飛び交う
もう泣くことはないよ
春は冬の次に
やってくるんだから
桜の便りが少し早く
訪れたなら
きっと寒さも少しは
薄れるのにね
桜はつぼみの中
眠り続けてる
まだまだ
つぼみはついてないけど別れと出会いの季節は少しためらいがちに訪れるだろう
薄紅色のせつなさとともに
心さえも寒くなる冬の魔法が溶けるまで。
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無限という限りのない距離も限りがないと思えば限りがない
限りがあると思えば限りがある
可能性とはそういうもの
宇宙も空もすべてその人の考え方で小さくも大きくもなる
可能性なんてそういうもの。
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行き交う人の流れにわざと逆らうように生きて
人波をかき分けて
数少ないわずかな優しさを探した
ぬくもりも愛も
情けも慈しみも
なくなってしまったら きっと美しい景色を見ても きれいだと思うことさえしなくなるね
僕はどうしてここにいるんだろう
そしてどうしてこんなに笑うんだろう
泣くのだろう
自分が生まれた意味や理由さえわからないまま 僕は空気のように 存在すら薄いけれど
確かにここにいる
そして今生きている
空気椅子に腰掛ける
存在すらしない愛を
あたかも抱きしめているように ひとりのさびしさをごまかす
あっという間に日は暮れて そうこうしているあいだに夜はやってくるんだね
灯りもぽつりぽつりつき始めて
せつなさいっそう増すんだ
僕はどうして生きているんだろう
生まれたんだろう
何度だって消えてしまいたくなるのに
そのたび何かが引っかかって振り返ったとききまって僕は生きることの喜びを
その手につかんでるんだ
だから生きている
ここにいるその意味を
生きているということの意味を
僕は今身を持って
確かめている
感じているんだ
たとえひとりでも生きていくさ
冷たい風に吹かれて
黄昏の中に ため息をくゆらせて
窓を開ければそこには太陽も雲も月もあるんだ
生きている意味はないかもしれないけれど 生きる理由なら
腐るほどここにある
だから生きてる
ここにいたい
生きていたいから
僕はそんな
曖昧な気持ちを
ここにいる意味に
重ねて 置き換えて
明日もずっと
生きているだろう
そうさ 僕がここにいる意味など最初からない
失っては 得るように
何度でも生きる意味は変わるから
ここにいる意味は
昨日とはまた違う
理由で 僕は明日
ここにいるだろう
そして人波にもまれ
自分を守りながら
生きていくだろう
それこそが僕がここにいるただひとつの答え。
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この世界は災厄の吹き溜まり
答えは暗い海の底
かりそめの生きていく理由と生まれた意味がそろったら
白々と明けていく空に向かって
歩いていくのさ
おざなりのローテーションで
行き交う人の流れ絶え間なく
忘れられたように
日陰に咲く
花の名を誰も
口に出さずましてや覚えていやしない
雨上がり 土曜日
水たまりに明日を映してそこに見えた
いつかの笑顔にまた今日もどこかで出会えるなら
涙さえ乾いていく
どこまでも続く
地平線の彼方まで
変わらない景色に
彩りを添えるのは
ごくありふれた
愛や優しさだったりするから
いつかの笑顔にここで再び出会えるなら
涙さえ乾いていく
涙さえ乾いていく。