詩人:どるとる | [投票][編集] |
ひとはいつでも
しぬまで いきる
はたらいたり
こいをしたり
さまざまなかたちで
さまざまなばしょで
それぞれいきる
おもいおもいのじかんを くらしながら
ひとは ひとらしく
ひとのように
きょうもあしたも
ひがのぼれば
おきて
ひがしずめば
ねむる
たんじゅんなひびをいきるだろう
ひととひとがそろってはじめてうまれるあいややさしさがある
ひとはひとのなかでしかいきれない
ひととしかあいをむすべない
だけどひととはこころがきよいひとをいうんだから ひととよべるものは ひとのかたちがなくても
ひとにやさしくでき
ひとをおもいやれるこころがあるのなら
それさえひととよべる
ひととひととのまじわりのなか ひととひととのきずなはうまれ
ひととひととのなかにきれつがしょうじ
ひとはひとをにくみ
ひとはひとをきずつけ また ひとをなじる
だけどひととひととのあいやきずなゆうじょうはひとのなかにしかうまれない
ひとのあいややさしさもひとのなかにしかない
ひとをかたるなら
ひとのあいややさしさをしることだ
だけどそれだけではひとにはなれない
ひとはひとのいたみをしりはじめてひとになり
ひとはひとのおもいを はかりはじめてひととなる
ひととひとくちにいってもひとにもたくさんのひとがいて
ひとのなかにも
たくさんのものがたりがある
ひとのなかに
ひととひとのなかに
ひとがうまれ
ひとがそだち
またひとをうみ
ひとをそだてる
そのくりかえしのおわらないうちは
ひとはひとのなかに
あいをもとめ
やすらぎをさがす
ひととひととひとかたならぬ
ひとよにゆめみごろ
ひとりのひととき
ひとがひそひそひとりごと
ひとかたまりのひとのむれ そのなかで
ひとりひとりごち
ひとまずひとりで
ひといきひとつ
ひとは ひとのそば
ひとは ひとのなか
ひととひととでひとをほりさげる。
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えいがをみた
ただそれだけ
おもしろかった
ただそれだけ
えいがをみおわった
ただそれだけ
またみたい
ただそれだけ
しねま
ぼくたちは
しねま
おわらないえいがのなかで
きょうもえんじるよ
しねま
しゅじんこうやひろいんを
しねま
しかいいっぱいに
わらい なく
ひび
それはまるで
しねま。
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胸をつきさす切なさに 心は悲鳴をあげて 今にも 壊れそうな そんなきもちだよ
眠れない夜には 小さな明かりをともして
寂しげな横顔を照らしてくれるのさ
この世界で誰よりも愛してる
心から伝えたい
あなただけに
アイラブユー
理屈なんて
要らないさ
ただ一緒にいたい
それだけ
だけど大真面目さ
アイラブユー
理解を超えた
そんな世界で
あなたとふたり
結ばれたい
そんな明日を祈ろう
はるか千年前から 決まっていた運命に僕らは今日も守られて
大切な人のそばで笑う
そんな今を生きているんだ
千年前くらいから
思い続けていたような そんなきもちで
祈りを捧げるんだ
今日の日の愛や
いつかの涙
最果てにある笑顔
そのすべてを
包み込むような
祈りの言葉が
星のように輝いて
暗い夜空に
明かりをともし
さびしげなその
きもちを
やわらげてくれる
そんなきもちになれる
そんなきもちにさせる
千年前から 愛していた恋人
千年の祈りを込めて
今 また 再び
時をこえてあなたを愛したい。
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忙しさに目を回す
その様はまるで
カメレオン
上司や先輩に
こびを売り
都会の空気に馴染み
その時々の色に染まる
まるで僕ら大人は
色とりどりに
自在に色を変える
気分屋の
あなたも私も
僕ちゃんも
みんなカメレオン
横断歩道は
青になるまで
待ちましょう
青になったら
右を見て 左見て
安全確認
さあわたりましょう
そんなふうに 生きていたら いつの間にか
なにか大切なものを忘れていることに気づいて 悲しくなったよ
不安を背負って
小粋なブルース
うたって
酒場の近くの
安いバーで
馴染みのあいつと
いっぱいひっかけた
僕らの日々は
まるで出来損ないの
ピースの足らない
ジグソーパズルのようさ 歯ぬけの心地
もうそろそろ誰かに合わせて 相づちうったりこびを売ったり
すり手したり ゴマすったり
するなんてやめないか? プライドを大事にしたいよ
立場なんて二の次さ
そんなたいそうなことがいえるのはいつでも強い立場にある人だけ
だけれどいつか僕だって言ってやるさ
都会のカメレオン
今日も目を回してるよ
いろんな出来事や
かったるい事情に
せわしなく働いて
あれやれこれやれいいように振り回されて
矛盾だらけで変なとこで正確にはたらく
そんな世の中で生きていくのもたいへんです
されど カメレオンは今日も 愛する家族のため 幼い子供のため
精一杯舌を伸ばして
しあわせというハエをつかまえようと
努力を積み重ね
無理なほど頑張ってるんだよ
少しは認めてあげてね
慰めてあげてね
カメレオンの涙だけは嘘も偽りもなく
きっときっと本当なんだから
ああ 緑色のもとの僕の色に戻ったときには 日はとうに暮れ
さみしいきもちだけが胸に残ってる
カメレオンは進むよ
腰を低くして 人と人のあいだを縫うように歩く
ちっぽけな頑張りは
やがて大きな花を咲かすのかな。
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やどかりのように
人はいろんなもの
背負って 歩いてる
青空の下だって
曇り空の下だって
雨空の下だって
やどかりは歩いてる
暑くても 寒くても
嵐でも 強風でも
さみしくても
切なくても
苛立っていても
やどかりは笑うよ
時にはやっぱり
泣いてしまうけど
やどかりは生きるよ
今日も重たい
現実を背負って
まだローンが何十年か 残ってるマイホームを背中に背負いながら
家族も子供もいる身だからね 仕事も家庭も大事にするいいやつさ
その愛らしい ひとみには きっと素敵な明日を映してる
深い深い海の中で
いろんな事情に
もまれながら
やどかりは進むんだよ
今日も何かを頑張るよ
今日も何かを片づけるよ
ああ 不器用だから
うまくできるかはわからないけれど
涙を流しながらでもいいよ
とりあえずやどかりのできること 片っ端からやればいい
人生は百年もある
そんなに急ぐことはないはずだ
だからゆっくり
自分のペースで
行こう
その両手についたハサミはね
誰かをやさしく抱き寄せるために 守るためにあるんだよ
そのたくさんついた
脚はね 全力で 夢や理想を 追いかけるためにあるんだよ
だから やどかりは
弱音吐いても 死にたいなんて絶対言わない
だから やどかりの君も僕も見習わなきゃいけない
君だってやどかりさ
僕だってやどかりさ
いつも現実を背負ってる
その覚悟の度合いや
背負うものの大きさや責任の有無や
関係なく背負ってるものがあるなら
みんなやどかりさ
ほらね、君のひとみも 案外きれいな景色を見て心から感動できる心があるだろう
そんなきもち忘れないで
所詮はやどかりだ
だけどなんて素敵な生き物
今日は数歩
一週間後は数十歩
一ヶ月後は数百歩
一年後は数千歩
少しずつ 歩いて行ければ それでいい。
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急ぐほどの旅じゃない
ゆっくり歩いていこうよ
急いだって仕方ない
そんなにあわてることはない
あわただしい日々の中
忘れてるものがたくさんある
あわただしい日々の中
忘れてることがまだまだある
僕らが見過ごしていることは とてもあたりまえなことなのに
なぜだろう
ほらね
急ぎすぎれば 転ぶこともあるから
ゆっくり 転ばないように 慌てず急がず騒がずに
走るより歩こう
先はまだ 長いぞ
大凡百年あまりの時間をどう過ごそうかな
働くこと 誰かを愛すこと 誰かに愛されること たくさんやりたいことはあるけど
なにぶん僕の 手は短すぎてさ 届きそうな夢は限られる
自分を信じられずに
たまに 逃げ帰ってくるよ 赤い夕陽が今にも落ちそうな
土手の道 ひとり 腰をおろして 目を閉じ風の音に耳をすましていると 悩んでる自分など ばからしく思えてくるから不思議さ
あわただしい日々の中
めくるめく季節の流れ
カレンダーは もう絶え間なく めくられて
春も過ぎ 夏も過ぎ
冬の寒さが身にしみる季節になって
空を見上げたら
満天の星空に
心奪われていた
そんな時間にこそ
生きている意味はあるのだろう
そうさ
悲しむことなんか何ひとつないよ
不安がることなどどこにもないよ
泣きたきゃ泣けばいい
笑いたきゃ笑えばいい
簡単なことだ
誰が僕の存在を否定しても 僕は嘘にはならない
ここにいる
ほらね
急ぎすぎれば 手元がくるうこともあるから
人生だけは 誤らぬよう 慌てず急がず騒がずに
走るより…
ほらね
急ぎすぎれば 転ぶこともあるから
ゆっくり 転ばないように 慌てず急がず騒がずに
走るより歩こう
先はまだ 長いぞ
おまえはまだ 若いぞ
とりあえず僕が僕でいれるように
『僕らしさ』ってなんだろうって旅に出たのなら
答えは生きることのほかにないはずだ。
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日が暮れると なんだか どうしようもなく 切なくなるんだな
そんな気持ち 君にはわかるかい?
胸のここらへんがむしょうに痛むんだよ
ああカラスの鳴き声が遠ざかってゆく
ああカラスたちもお家へ帰るんだな
燃えるような空に
にじんでゆくオレンジ色
涙がひと粒こぼれ落ちたら
もう夜でした
そして今日も1日は終わるんだな
さびしい気持ちを残したまま
そして今日も1日が終わるんだな
せつない気持ちだけを残したまま
記憶の中 足跡(そくせき)だけが 思い出と変わり 輝くんだね
楽しかったな
今日もいろいろなことがあったな
泣いたこともあったけどやっぱり振り返れば何もかもが素敵な思い出
ほらね いつの間にか
沈んだはずの太陽が僕の顔に 君の顔に輝いてる
良かったね また明日も素敵な日になるといいね
素敵な日になるといいね
そんな 1日の終わりもいいよね
生きていることが
笑えたり泣いたりする毎日が とても幸せで 満たされていく心の中にはもう 欲張る僕はいないから
きれいな気持ちでさよならと言えたなら
明日もまた楽しく笑えるね
夢か幻のように終わる1日だけど なぜか胸の中に たくさんのやさしさがともってる
そして今日も1日は終わるんだな
さびしい気持ちを残したまま
そして今日も1日が終わるんだな
せつない気持ちだけを残したまま
記憶の中 足跡(そくせき)だけが 思い出と変わり 輝くんだね
だけど今日の日の君の笑顔や涙は今日だけの笑顔と涙だよ
忘れないで
今日はもう帰らない
だから人はいつも
今日という1日を
大切に大切に生きるんだな
さあ もう おやすみ
その気持ちに 言葉など当てはまらないよ
瞼閉じて 広がる暗闇に描く 明日のイメージ それはそれは輝いて 美しく 光る。
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今日はどんな夢を
見るのかな
それが寝るまえの楽しみでもあるよ
枕を抱きしめて
さびしさはおことわりさ
夢の中に逃げ込んでさ
僕は笑うんだよ
おやすみ その一言だけで 明日に変わる
不思議
悲しいことなんて何もない
ただ今日が終わる
それだけなのにね
ああ涙が止まらない
感受性の強さに
またその大げさな
受け取り方に
僕の心は洪水のように沈んだ
おやすみ 世界中の子供たちが見る夢だけはせめて 素敵な夢であるように 祈るよ
おやすみ 今日はどんな夢を見るのかな
争いの絶えない国ならばせめて 夢の中だけは争いのない平和でおだやかな 世界であれ 世界であれ
ああ おやすみなさい
その一言だけで今日が明日に変わる 不思議
生きてることがこんなにも不思議でたまらない
おやすみ この夜に眠る人々の涙が 夢の中ではせめて 微笑みであるように祈る
願いはたくさんの星の中に 頭の上 輝く月の裏に 瞼の裏の夢の世界の彼方に それはそれは あるんだよ
おやすみ 明日もいい日であるように
おやすみ 明日もまた笑えますように
おやすみ すべての人の悲しみが1日も早くなくなりますように
そして いつか すべての人の過ごす夜に 安らかな眠りが訪れるますように
おやすみ
その一言で 今日はさよなら
街の灯さえも消える
人足 途絶えた道
窓の小さな明かりだけが 小さく 光る夜
おやすみの声さえもう聞こえない
静寂に包まれた街
やさしさが 人々の心を包んでいる。
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この世界で たったひとりの人に届けたい
そんな言葉がある
誰より 何よりも
愛してる 愛してる
だから届けたい
今すぐにでも伝えたいよ
白い雪が舞う
道の上 たどり着いたら もう迷わないで言うよ君に
僕にできることはきっと少ない
君が笑ってくれるかもわからない
だけど理屈では動かない
ただ僕は君だけを愛したい
そんな気持ちを心の中に詰め込んだ
僕はまるでサンタクロースのようだね
やすいけど特別なプレゼントを届けに来ました
『あなたを愛してる』
白い聖歌を歌いたい
夜空から舞い降りる
雪の子たちのように
ただしめやかに
さざ波のように
この街の この国の
この世界の幸せを
偽りなく祈りたい
そんな気持ちになれる夜だから
広い 広い この世界でただひとりの人だけは 僕の手で幸せにしたい
そして 君にも僕を幸せにしてもらいたい
ただ 君がそばにいてくれるだけ それだけで あたたかなやさしい気持ちになれるから
ずっとそばにいて
君だけは 永遠に 愛すると誓うから
たくさんの思い出をつくろうよ
いろんな場所に行こうよ
たくさんの忘れられない日々を この胸にきざもうよ
白い祈りが 届くのならば きっと僕は忘れかけてた 見えないものを信じられる
そんな気持ち 思い出すだろう
僕にできることはきっとただひとつ
君だけを 君だけを幸せにすること
ただそれだけなんだ
白い雪舞い降る 景色の中 誓う思いに 偽りはないからね
瞼閉じて 口づけを交わしたら もう こわいものなど何もない
時が止まったような二人だけの時間の中
瞼開いた その時に夢でないことを祈りながら…
ちっぽけだけど こんな僕でも良かったら
楽しく 明るく これからの時を 生きていこうね
愛が世界中あふれたら サンタクロースは出番を無くすよ
一番大切な贈り物はたったひとつ
それはあなた。
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数千のシーンのなかで
ラストシーンだけがなぜか
一番輝くんだ
積み重ねてく 数あるシーン
僕らが生きていくなかで
泣いたり笑ったり
怒ったりすねたり
そんな繰り返しのなか 僕らはここにいて
それなりにちゃんと
生きている
今日君がくれた微笑みが
明日の僕さえも照らすよ
めくるめく シーンの渦のなか
見つけた光
まだ何度でも何度でも見たい
感じたい
ぬくもりも安らぎも
すれ違う痛みも
切なさもすべて
すべて このラストシーンのためにある
二人に用意された
魔法の時間さ
口づけを交わして
めでたし めでたし
物語は明日へ
まだ続く
終わりの終わりが
幕を 降ろすまで。